夏といえば、やっぱりスイカ割り!
でもふと疑問に思いませんか?「スイカ割りの起源ってどこなんだろう?」と。
ネットでは「三国志が起源だ」という説まで飛び交っていますが、それって本当?
今回は、そんなスイカ割りのルーツとユニークな噂話、そしてその真偽をまじめに検証してみました!
スイカ割りの起源は意外と新しい?
スイカ割りは、日本ではすっかり夏の風物詩として定着していますが、実は比較的新しい文化です。
一般的に知られている通説では、スイカ割りは戦後(昭和時代)に海水浴や夏のイベントで自然発生的に広まった遊びとされています。
昭和40〜50年代(1960〜70年代)ごろに人気が高まり、レクリエーションとして親しまれるようになりました。
そして1991年には、「日本すいか割り推進協会」が設立され、「公式ルール」まで発表されたことで、遊びとしての形式が整いました。
謎の説:スイカ割り三国志起源説とは?
インターネット上では、「スイカ割りの起源は三国志時代にある」というユニークすぎる説も語られています。
たとえば、あるまとめサイトでは、以下のような逸話が紹介されています:
三国志の英雄・諸葛亮孔明が、戦場での残虐な儀式をやめさせるために、スイカを使った目隠しの儀式を考案した。これがスイカ割りの原型になった。
……というものですが、これは完全に**フィクション(創作)です。
三国志起源説を徹底否定!
「スイカ割り三国志起源説」は面白いですが、歴史的な事実としては完全に否定されます。以下の理由からです:
1. 三国志の時代、中国にスイカはなかった!
スイカはアフリカ原産で、中国に伝わったのは宋代(10世紀)以降とされています。
つまり、三国志(3世紀)の時代にスイカがあるはずがありません。
当時はアフリカから中国にスイカを運ぶような技術はなかった。
2. 正史・演義どちらにもスイカ割りの記述はない
『三国志』(陳寿)や『三国志演義』(羅貫中)には、スイカにまつわるエピソードは一切出てきません。
諸葛亮がスイカで遊んだという描写は、完全に後世のジョークです。
正史や演義で記述がなければそれはないって事ですね
では他の瓜が記述されていたかと言えばそれもない
三国志の時代、中国では瓜類は栽培されていたか?
✅ 結論から言うと:
三国時代(3世紀)に**「瓜(うり)」という植物の存在自体はあります**。
ただし、それが「スイカ」ではないことは確かで、当時の瓜類は以下のようなものが主です:
- 胡瓜(キュウリ)
- 冬瓜(トウガン)
- 苦瓜(ニガウリ)
- 瓠(ひさご/ふくべ/ひょうたん)
これらは中国では戦国時代〜漢代(紀元前〜紀元後)にすでに栽培されていたと記録されています。
では『三国志』に「瓜」の記述はあるのか?
陳寿の『三国志』や裴松之の注釈にも、「瓜」や「瓜類のエピソード」が中心的なエピソードとして登場することはありません。
ただし、次のような周辺資料・時代背景には関連が見られます。
● 『後漢書』や『礼記』などの古典文献
- 『礼記』などでは農作物としての瓜類の記述があります。
- たとえば「瓜田に履(くつ)を納れず」などの成語でも登場します(=疑われるような行動は避けよ、という教訓)。
● 三国志人物の食生活・農村文化
- 明確な記述はないものの、当時の一般的な農村生活の中に瓜類の栽培や食用は含まれていたと考えられます。
- しかし「スイカを斬る」「瓜を割る」といった儀式的・娯楽的行為の記録は皆無です。
補足:スイカの伝来時期
- スイカ(西瓜)は、中央アジアを経由して唐代〜宋代(10〜11世紀)に中国に伝来。
- 「西瓜」という漢字自体が、西方(中央アジアやインド方面)から来た瓜を意味します。
- よって、三国志時代にはスイカという植物そのものが未導入です。
✅ 結論まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
スイカの記述 | 三国志正史・演義ともに存在しない |
他の瓜(冬瓜・胡瓜など) | 史実上の栽培はありうるが、三国志での明記なし |
「瓜を割る」ような習慣・儀式 | そのような記録・描写は存在しない |
三国志起源説 | 完全に創作・フィクションであり、根拠なし |
もっと掘り下げて、例えば「中国古典に登場する瓜の描写一覧」などもまとめられますが、ご希望ですか?
3. インターネット文化による都市伝説
この三国志説は、2000年代以降のネット掲示板などで冗談として語られるようになったもので、歴史的根拠は皆無です。面白ネタとしては優秀ですが、信じてはいけません!
まとめ:スイカ割りは「昭和生まれの日本の遊び」
「スイカ割り 起源」について調べると、いろいろな説が出てきますが、結論としては次の通り:
- 本当の起源は昭和時代の日本
- 三国志説は完全なジョーク・フィクション
- でも、こうした説が出るほど、スイカ割りが愛されている証拠!
今年の夏も、目隠ししてスイカを一刀両断!
そして「これは諸葛亮が発明したらしいぞ〜」なんてネタ話で、笑いを取ってみるのもアリかもしれませんね。
ではでは(^ω^)ノシ
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