メタノールとエタノールの違いが気になりました。
メタノールを飲むと失明する可能性が高くその事から昔は【目散る】なんて当て字が使われた事くらいしか知りません。
具体的にメタノールとエタノールはどう違うのか?
わかりやすく簡単にまとめていこうと思います。
エタノールとメタノールの分子構造
当たり前だけどエタノールとメタノールはまったく別の物質で分子構造も全く違う。
エタノールがCH3CH2OH
メタノールがCH3OH
エタノールとメタノールの違いはCH2が多いか少ないか?
C、炭素が少ないか多いかの違いですね。
この炭素があるかないかで飲めるアルコールと飲めないアルコールになるのだから不思議ですね。
メタノール なぜ飲めない?
メタノールは、アルコールの一種であり、一般的に消毒剤や溶剤として使用されます。
ただし、メタノールはエタノール(一般的なアルコール飲料に含まれるもの)とは異なり、人体にとって有害な物質です。
メタノールは、摂取すると肝臓で解毒されずに体内に蓄積され、代謝産物であるホルムアルデヒドが生成されます。
ホルムアルデヒドは、神経系や視覚系に損傷を与えることが知られています。
また、メタノールの摂取は、重篤な中毒症状を引き起こすことがあり、最悪の場合は死に至ることもあります。
ホルムアルデヒドは体内で蟻酸(ぎさん)に分解されます。
エタノールの場合はアセトアルデヒドという物質が酢酸になるだけなので比較的安全
蟻酸は名前の通り、一部のアリが持っている酸で毒として使われています。
そのため、メタノールは飲料としては使用されず、飲料アルコールとしては安全なエタノールが使用されます。
また、メタノールを含む製品を取り扱う際には、適切な注意を払い、誤って摂取することのないようにすることが重要です。
メタノールの製法
メタノールは木材から作られる木酢液を蒸留して作られたり
石炭か天然ガスの部分酸化で製造した一酸化炭素 (CO) に、酸化銅-酸化亜鉛/アルミナ複合酸化物を触媒として、50-100気圧、240-260℃で水素 (H2) を反応させる。
どう考えても食べられるようなものではないですね。
製造工程から見るに美味しそうとも思えない(^_^;)
エタノールの製法
エタノールは果物や穀物を発酵させて作ったお酒から水分を取り除いた物です。
蒸留した後、ベンタンという化学薬品で水分を分離したものです。
ドラックストアに売られている、無水エタノールは99%アルコールです。
エタノールは一般的なお酒に含まれている。
エタノールは食べ物から作られていてメタノールは石炭や木材から作られる
エタノールは普通に飲めそうな作り方なんですね。
もっとも無水アルコールになるとお酒ではなく薬品になっちゃうけど
メタノールを飲んだらどんな症状が出るか?
メタノールを飲んだり工場で蒸気になっている物を吸った場合。
めまい、頭痛、悪心(おしん)、吐き気、視神経の障害による視野狭窄、失明などが起きる。
エタノールもメタノールも飲めば酔っ払うのですが
エタノールはアセトアルデヒトから無害な酢酸に変わるがメタノールはホルムアルデヒトから有害な蟻酸に変わる。
蟻酸が溜まるとさまざまな症状が出ます。
メタノールを飲んだ直後、半日~1日は普通に酔っ払った状態、次の日からめまい、頭痛、悪心(おしん)、吐き気などの症状が出て物が二重に見えるようになる
1週間も経つと視神経萎縮と視野狭窄のため視力が低下します。更に症状が進むと失明します。
大量にメタノールを飲むとけいれん、循環障害(血液やリンパの流れが乱れる)、呼吸麻痺が起こり
死に至る事もある。
エタノール(お酒)を飲むと
お酒を飲むと酔います、短時間にたくさん飲むと急性アルコール中毒になるし
毎日、たくさん飲んでいるとアルコール依存症になる。
お酒はほどほどに飲みましょう。適量なら健康にも問題ありません。
まとめ
エタノールはお酒に含まれているアルコール
メタノールは木材や石炭から精製するアルコールで飲めないと覚えておきましょう。
お酒に飢えたアル中がメタノールを飲んで失明したなんて話を祖父から聞いた事がある。
ロシアでも化粧品をお酒代わりに飲むなんて事をしている人がいるみたいなので今回の記事を書いてみました。
仮にお酒がバカ高い値段になってもメタノールを飲んじゃダメですよ。
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