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大型船に「銅鑼(ドラ)」がある理由とは?霧と安全を守る海の音

港やテレビで大型船を見たとき、「なぜこの船には銅鑼(どら)が付いているの?」と疑問に思ったことはありませんか?

現代の船にも、昔ながらの鐘や銅鑼が設置されています。

 

この記事では、その理由や背景、法律での定めについてわかりやすく解説します。

銅鑼とは?──船に取り付けられた“打楽器”

銅鑼(どら)は、金属製の大きな円盤で、打ち鳴らすと「ジャンジャン」という重厚な音が響き渡ります。

これは単なる装飾ではなく、船の安全運航に欠かせない装備なのです。

 

 

大きな丸い銅板が吊るされておりそれをバチで叩く楽器ですね

アニメで試合開始の合図に使われがちな印象

 

 

 

なぜ銅鑼が必要なのか?その役割と使い方

1. 霧の中での警告音として使われる

航行中や停泊中に霧で視界が悪くなると、他の船と接近しても気づきにくくなります。

このとき、音を使って自船の存在を周囲に知らせるのが国際ルールです。

 

  • 船首(前方)では「鐘」を鳴らす
  • 船尾(後方)では「銅鑼」を鳴らす

これにより、他の船は「音の種類と方向」から、どこにどのように船がいるかを判断できます。

つまり、

  • 前から銅鑼の音が聞こえるから前に船がいる
  • 右斜め前から鐘の音が聞こえるから船とすれ違うかも

という情報がキャッチできるというわけですね

 

2. 緊急時の合図・船内の連絡手段

銅鑼は火災や人落下などの緊急事態の知らせにも使われてきました。

無線やスピーカーのなかった時代には、船内外の重要な合図として重宝されたのです。

 

 

3. 伝統と儀礼の道具としても

商船や海軍の中には、出港や入港時の合図として銅鑼を使う伝統も残っています。

例えば、船長の登場時に鳴らすといった“儀礼的な意味”もあるのです。

 

 

法律でも定められている?──銅鑼と船舶安全法

日本では、「船舶安全法」およびその施行規則により、ある程度の大きさの船舶には鐘および銅鑼の装備が義務づけられています

具体的には:

  • 全長100メートル以上の船 → 鐘と銅鑼の両方が必要
  • 音響信号装置として、特定の条件下で使用が求められる(霧中停泊時など)

参考リンク(e-Gov法令検索):

 

ハイテクなGPSやレーダーがあるからいらないんじゃと思うのは素人なのかもしれません

実際、無用の長物だろうし、アナログとハイテクの二段構えだからこそ安心安全に航海ができるのかも?

 

現代にも受け継がれる「音で守る安全」

現代の船はGPSやレーダーといったハイテク機器を備えていますが、「音」による警告という古典的な手法も、今なお重要な役割を担っています。

特に霧や機器のトラブルが発生した際、人の耳に直接届く警告音は、最も信頼できるセーフティネットの一つなのです。

 

 

めったに使う機会はなくて使った事がない船員が多いんだとか

 

 

まとめ

銅鑼が船に付けられているのは、決して飾りではなく、法律に基づく「安全装備」であり、音による海上のコミュニケーション手段です。

次に大型船を見るときには、ぜひ船尾の銅鑼にも注目してみてください。「音の海上交通ルール」を感じられるかもしれません。

 

 

ではでは(^ω^)ノシ

 

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