「イケメンって性格悪い人が多くない?」
SNSや日常会話でよく聞くこのフレーズ、実は統計的な錯覚の一例かもしれません。
この記事では、「バークソンのパラドックス」と呼ばれる現象を使って、なぜ“イケメン=性格が悪い”という印象が生まれるのかをわかりやすく解説します。
バークソンのパラドックスとは?
バークソンのパラドックス(Berkson's paradox)は、統計の選択バイアスによって、本来は無関係な2つの要素に見かけの相関が生じる現象です。
たとえば病院の患者データでは、本来独立な「糖尿病」と「胆嚢炎」が、病院に来る人の中ではなぜか負の相関(どちらか一方しかかからない)ように見えることがあります。
これは「病院に来る人」だけを見ているという選択バイアスによる錯覚です。
「イケメンは性格が悪い」のはなぜ?
さて、ここからが本題です。
「イケメン」と「性格」は本来独立した要素だと仮定しましょう。
つまり、イケメンだからといって性格が悪いとは限りませんし、ブサイクだからといって性格が良いとも限りません。
しかし、私たちが恋愛や出会いの場で接する相手は、だいたい次のような条件を満たしています:
- 外見が良い(イケメン)
- または性格が良い
- 両方が悪い人はそもそも出会わない
このように「どちらかが良い人」しか観察対象にならないというバイアスがかかると、次のような印象が生まれます。
「イケメンだけど性格が悪い人が多い」
「性格はいいけど顔はイマイチな人が多い」
実際には両方良い人も存在しますが、母集団の中では少数派なので出会う確率が低いのです。
端的に言うと容姿が悪くて性格も悪い男性というのは女性の目には入らない
というか出会っても速やかに記憶から消去されてしまう。
記憶に残った中で検証するとイケメンは性格が悪いになる。
同じような例として食べ物で例えると
- 美味しくて健康的な食べ物
- 美味しくて不健康な食べ物
- 不味くて健康的な食べ物
- 不味くて不健康な食べ物
とこういう風に分類できるけど、我々は不味くて不健康な食べ物は無意識に除外してしまう
結果として美味しいものは不健康になるものが多いよな~とか言いがち
これはバークソンのパラドックスそのもの!
この現象はまさに「バークソンのパラドックス」。
観察対象がフィルタされた状態で、「イケメン」と「性格」があたかも反比例するように見えるのです。
項目 | 内容 |
---|---|
本来の関係 | イケメンと性格は独立(無関係) |
観察対象 | どちらかが良い人だけ |
結果 | 「イケメン=性格悪い」ように見える |
原因 | 選択バイアスによるバークソンのパラドックス |
結論:「印象」は統計的錯覚かも
「イケメンは性格が悪い」という印象は、実は出会い方や観察の仕方に偏りがあることが原因かもしれません。
このような錯覚を避けるためには、偏りのないデータで物事を見る習慣が大切です。
統計や心理学を使って日常の「思い込み」を解きほぐすのは、なかなか面白いですよね。
今後もこうしたテーマを紹介していきますので、ぜひチェックしてください!
ではでは(^ω^)ノシ
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