表彰状をマジマジと見ると句読点がありません。
句読点が出来た経緯を知ると表彰状にはふさわしくない事が分かります。
句読点は何故できた?
【、】が生まれたのが奈良時代と言われており
元々は漢文を読むために使われていた。
最も古い書物は奈良時代、天平17(745)年以前に写された『文選李善(りぜん)注』と言われています。
いわゆる返り点とか書き下し点などが書かれた書物が文選利善
てんまる(、。)は中国から伝わったものではないかと言う説もあります。
日本では漢文を読みやすくするために使われたという背景があります。
書き下し点や返り点などを使って漢文を読みやすくしたもの
それが徐々に変化して日本語の文章にも使われるようになったというわけです。
現在のような「、。」の使い方が見られる書物は1600年ごろのキリシタン文献からそうです。
句読点が一般的に使われるようになったのは
明治20年以降だと言われています。
句読点を使うのは無礼
短歌や俳句、表彰状などに句読点がつかないのは
相手に「句読点がないと文章が読めないやつ」だと思わせない事
相手を馬鹿にする行為というわけです。
確かに漢文とかに【、】や返り点をつけるのは読みやすくするため
慣れている人ならつけなくても読める。
だから句読点をつけるのは無礼となる。
相手を敬って送る表彰状にはふさわしくないという事です。
あくまでも昔の感覚ではとういう事も忘れてはいけない。
現代の日本ではあんまり関係ない
現代の日本では句読点をつけてもつけなくてもいい
どっちでもいいし、どうでもいい
便利だから使っているだけであり
特に意味はないが短歌や俳句、表彰状を書く機会がある時は気をつけるべし
表彰状の起源
一説には古代中国、起源は紀元前300年以上より前に遡ります
当時の君主が貴族に与えた青銅の賞状が起源と言われています。
その後、竹や紙に変化して現在の表彰状になったというわけです。
表彰状のデザインは鳳凰枠という模様があり
- 鳳凰
- 雲龍
- 桐
この3つが模様になっています。
実に中国っぽいデザインです。
まとめ
表彰状に句読点が使われないのは
句読点は文章(漢文)が読めないやつという意味合いがあって優秀な人物を表彰するのにふさわしくない
という理由で句読点は使われない
賞状が古代中国由来という事も相まって納得せざるおえない。
現代では句読点を使うのは一般的、使っても使わなくてもいい
口語の文章を書くときはとても便利だし手放せない
漢文も読まなくなったから実感もないし
ではでは(^ω^)ノシ
この記事もおすすめ
おじさん構文がなぜキモいのかと言えば、距離感がバグった文章だからです。
ぬか漬けの歴史や作り方など徹底解説!今のスタイルになったのは意外と最近?原型は奈良時代にはあったみたいだけど、現代でも順調に進化しているその魅力とは?