食事の雑学

白菜とレタスとキャベツの違いや雑学とは?ブロッコリーは〇〇の親戚だった?

キャベツや白菜、レタスなどの違いについて、見りゃあ分かるだろうと言われればそれまでなのですが

詳しい違いは知らない人が多いと思います。

 

 

この記事を最後まで読めばちょっとした野菜博士風味になれる事、間違いなしの内容になっています。

どの野菜も食卓の定番ですがその歴史、原産地なんかはどこなのでしょうか?

 

 

 

 


 

キャベツ

 

キャベツはアブラナ科アブラナ属の植物で日本では大根や玉ねぎと並んで作付面積や生産量が上位にくる主要な野菜。

その名前は英名のcabbageからきています。

cabbageはラテン語で頭を意味するcaputが由来になっています。

 

 

確かにあの丸さから頭を連想するのは分かる気がする!

原産はヨーロッパと考えられていて野生種は地中海沿岸などに自生しています。

 

 

キャベツは薬用だった。

キャベツの栽培はなんと紀元前から始まっていて食用ではなく薬用、つまり薬として食べられていた。

薬効は胃腸の調子を整えると言われていました。

 

 

胃薬のキャベジンってここからなのかも?

 

 

昔は現在のように丸まった葉っぱにはなっておらず広がってフサフサになるケールみたいな見た目だったそうです。

キャベツといえば丸っこいイメージがあったけど紀元前はそうじゃなかったみたいですね。

最初の丸いキャベツに関する記録は西暦77年の大プリニウスによるプリニウスの博物誌。

 

 

 

貧しい農民の味方

しかし、野菜として本格的に栽培されるのは中世以降です。

キャベツは中世ヨーロッパの貧しい農民に重宝された野菜でした。

元々、冷涼な土地な環境で育つ野菜で寒さにもある程度の耐性があって、しかも非課税対象。

 

 

小麦とかは税として納めたけどキャベツは対象外だったわけです。

そんな訳で自分たちが食べたり売ったり、家畜の飼料にするために畑の隙間とかちょっとした空き地でキャベツを栽培していました。

寒さに強いってだけでポイント高いてすね。

 

 

 

ヨーロッパって寒いから野菜を育てにくい環境だし。

ヨーロッパから新大陸の発見によりアメリカ大陸への入植者が訪れ新世界にキャベツの栽培は広がる事になります。

キャベツはアメリカ大陸でも貧しい農民に重宝される野菜でした。

 

 

そうやってキャベツは一般家庭でも当たり前の野菜になっていくのでした。

輸送技術の発達によって遠隔地でも売買がされるようになり世界中の食卓に広まっていきました。

 

 

 

日本に伝わったのは?

キャベツが日本に伝わったのは江戸時代初期と言われていてオランダ人によって持ち込まれため「オランダ菜」と呼ばれていました。

最初に伝来したのは葉が結球しない古い品種か、ケールではないかと言われています。

当時は食用ではなく、なんと観賞用として楽しんでいたらしい。

 

 

 

現在、園芸用として人気の葉牡丹(ハボタン)が品種改良によって産まれたのもこの時代。

私たちが知ってる丸っこいキャベツが伝わったは幕末から明治の頃だとされていますが

頻繁に食べられる事はなく、現在みたいにメジャーな主要野菜になったのは戦後になってからです。

 

 

今でこそキャベツの千切りとか浅漬けがあったりとよく食べられているけどそれは戦後からの文化とは、意外と歴史は短いですね。

何で広まらなかったのかと言うと当時の人たちはキャベツの独特な匂いに抵抗感がある人が多かったし何より食文化が定着していなかったせいですね。

というのもキャベツが伝来した時代、野菜を生で食べる文化がなかったし洋食文化も浸透していなかった。

 

 

キャベツ料理の王道といえばロールキャベツですがそれも洋食ですし食べ方を知らなかったのでしょう。

だから在留している外国人が食べる野菜だったそうです。

明治後期以降に需要や生産地が徐々に拡大していって大戦後の急激な洋食化に伴って現在の地位を確立したと言われています。

 

 

 

キャベツの原種

冒頭でも書きましたがキャベツはアブラナ科アブラナ属の植物です。

あまり見た事がないかも知れませんがアブラナ科の植物らしく黄色い花を咲かせます。

 

 

実はアブラナ属は私たちがよく知る野菜が多く所属する重要なグループです。

カブやブロッコリー、白菜、小松菜、チンゲンサイなどがあります。

驚く事に現在野菜として使われているアブラナ属の植物は元を辿ると3種類の原種が派生したものだとされています。

 

 

その3つの原種が

  • ヤセイカンラン(Brassica oleracea)
  • ブラッシカ・ラパ(Brassica rapa)
  • クロガラシ(Brassica nigra)

 

 

たった3つの植物からいろいろな野菜が産まれたのは驚きですね。

 

 

例えばキャベツはヤセイカンランが原種で、そこから産まれた変種の一つと考えられています。

先人たちがこの植物を利用、栽培する中でさまざまな変異が生まれその中から人間にとって都合が良い特徴を持つものを選別し、育成してきた結果が現在の野菜なんです。

 

 

キャベツの場合、葉っぱを食用にするから葉っぱが丸まって密になってるものが選ばれてきました。

ブロッコリーやカリフラワーは花の蕾を芽キャベツは茎に生えた脇芽を食用とするためにそれぞれ、品種改良されました。

キャベツもブロッコリーも変種の一種なので遺伝子的には近い関係にあります。

逆にキク科の植物であるレタスは見た目が似ているものの遺伝子的には遠い関係です。

 

 

 

他の原種から派生した野菜を見ると

ブラッシカ・ラパから派生したのはカブ、小松菜、チンゲンサイ、水菜、白菜、アブラナなど

ヤセイカンランとブラッシカ・ラパが交雑してセイヨウアブラナやルタバガが誕生しています。

 

 

 

セイヨウアブラナは菜種油の原料として主要な植物ですね。

 

 

 

3つめのクロガラシは主に種を目的に栽培される植物です。

かつてはマスタードの原料として使われていました。

ブラッシカ・ラパとクロガラシが交雑して産まれたのがカラシナや高菜、ザーサイです。

 

 

 

カラシナはセイヨウカラシナとも呼ばれ名前のとおり、辛子の原料になっています。

このようにアブラナ属の植物からは食用の野菜のみならず栽培上、重要な植物が数多く生まれているんです。

 

 

 

アブラナ科植物には自分の花粉では受粉できない、受粉を拒絶する仕組みがあり他の個体からの花粉じゃないと受粉しない性質を持ちます。

だから他の個体と交雑しやすく様々な子孫が誕生しやすい。

この事が多様な栽培植物を生む一因になっていると考えられます。

 

 

 

キャベツは何故丸い?

様々な野菜が誕生しましたがキャベツは何故丸っこい形をしているのか?

あの形にメリットがあるのか?

キャベツのように葉が丸まる事を「結球する」と言います。

 

 

 

結球する野菜を結球野菜と言います。

結球野菜は他にも白菜やレタスがありますね。

 

 

 

何故、結球するかというと植物自身が葉を丸め事で得られるメリットというのはよく分かっていない。

というのも栽培植物は人間の都合で品種改良しているから、結球したものが生き残ったのも人間の都合。

人間から見たメリットは結球する事で葉っぱが何重にも重なりコンパクトで持ち運びやすい。

 

 

 

輸送性に優れています。

また、葉っぱの外側が萎びていても中の葉っぱは瑞々しさを保てる。

葉っぱを束ねたりする事なくまとまっていて運びやすく外側は萎びても中の葉っぱは瑞々しさを保てる。

 

 

 

更に言えばまとまっているから千切りとか切りやすい。

結球する仕組みは、まず結球する遺伝子を持っていないときれいに葉っぱが丸まったりしません。

それに加えて栄養状態や気温、日光などの外部環境に左右されます。

 

 

 

キャベツは最初、葉が丸まらず生えてきますがある程度、葉っぱが揃うと生え方が変わってきます。

それまで横に広がるように成長してきたのに立ち上がるようになり、幅が広い大きな葉っぱが生えてきて中心部を抱くようになります。

そして後から生えてきた葉っぱが徐々に密に詰まっていって結球するのです。

 

 

 

このように外側から内側に葉が充実して結球するので良いキャベツを選ぶ時は重さで見極める。

一つの指標として重さが重要になります。

 

 

 

結球の仕組みは白菜やレタスでも同じです。

種や品種によって結球性の強弱があってどのように結球するかはそれぞれ違います。

白菜はキャベツよりも結球性が弱いから葉っぱが立つのが多いです。

 

 

 

キャベツの栄養

栄養豊富で安かったキャベツは貧乏人の医者と呼ばれていました。

古代ギリシアやローマの偉人がキャベツについて言葉を残している。

 

 

 

 

マルクス・ポルキウス・カト・ケンソリウス(政治家)

ローマ人が何世紀もの間医者なしで、いられたのはキャベツのおかげである。

 

 

 

ピタゴラス(哲学・数学者)

キャベツは元気をつけ、気分を落ち着かせてくれる。

 

 

 

ヒポクラテス(医者)

腹痛と赤痢の特効薬

 

 

 

と絶賛しています。

 

 

 

そんなキャベツですがいろいろな種類があります。

紫キャベツ、紫はアントシアニン系の色で酸性の土壌で育ったキャベツ。

紫の色はポリフェノールの一種で健康に良い。

 

 

 

芽キャベツなどもある。

キャベツの栄養について解説しよう。

キャベツは100gあたりで23kcalあります。
ヘルシーだけどビタミンやミネラルが豊富に含まれている。

 

 

栄養素は

  • ビタミンA、
  • ビタミンB
  • ビタミンC
  • ビタミンK
  • ビタミンU(キャベジン)

 

ミネラルは

  • 塩素
  • カルシウム
  • イオウ
  • ヨード

などが豊富に含まれております。

 

 

キャベツにはビタミンUというものが含まれていて別名「キャベジン」とも呼ばれています。

実はキャベジンことビタミンUはキャベツの実験によって発見された栄養素

 

 

実験内容は胃潰瘍患者に民間療法であるキャベツ汁を飲ませ続ける事を行なった結果、被験者全員が治癒したというものだ。

ビタミンUには胃や腸の傷を修復してくれるのでこのような実験結果となった。

つまり、ビタミンUには胃や腸などの粘膜を修復してくれる効果が期待できるんだ。

 

 

 

ビタミンUは熱に弱いから千切りなど生で食べるのがおすすめ。

豚カツみたいな揚げ物にキャベツを添えるのは先人たちの知恵で非常に合理的なんですね。

 

 

 

キャベツは食物繊維があまり多くない。
食物繊維はキャベツの何個分なんてコピーを目にするけど

キャベツの食物繊維は100g中1.8g

ゴボウは5.7gでキャベツの3.1倍

キャベツは食物繊維が多そうなイメージだから凄そうに見せるために「食物繊維はキャベツの〇〇個分」なんてキャッチコピーになるわけです。

 

 

 

 


 

白菜

白菜はアブラナ科アブラナ属の二年生植物で葉の部分を食べる。

白菜は寒さに強くて冬が旬なので鍋料理によく使われます。

 

 

鍋料理以外にも漬物とかに使われる。
我が家でもキムチを食べるしお正月には自家製、白菜の漬け物を食べています。

白菜にはゴマ症と言って黒い斑点が出るけどポリフェノールの一種です。

 

 

なので食べても大丈夫!

 

 

別の記事で詳しく書いてるのでここでは割愛。

白菜の黒い点々は食べられる?⇒安心してくださいポリフェノールです!。

 

 

ストレスが原因で斑点が出来るけど、食べれる味は少し落ちるみたいだけど。

良い白菜を選ぶコツは密度があり、重いもので底が白いものを選びましょう。

保存方法は切り口を下にして新聞紙で包んで冷暗場に置けば数週間はもつ。

 

 

 

白菜の歴史

白菜は中国の華北から東北部原産とされていてカブと漬菜を交配して作られたもので

6世紀ごろから栽培されています。

 

 

白菜は栄養豊富なため学名では「北京のキャベツ」とも呼ばれている。

英語では中国のキャベツと呼ばれる。

 

 

白菜は和食なイメージがあるかもしれないけど

日本に伝来したのは明治時代で割と最近。

 

 

 

明治時代から品種改良を続けて一般的に食べられるようになったのは昭和になってからです。

 

 

 

白菜はカロリーが低くて100gあたり14Kcal

ビタミンCは100gあたり19mgもあって1日の必要摂取量、約20%もあり鍋料理とかならたくさん摂取できます。

ビタミンCは吸収したアミノ酸をコラーゲンに変えるので肉と一緒に食べる鍋料理は最適。

 

 

ビタミンB群である葉酸は100gあたり61μgで1日の必要摂取量、25%もある。

葉酸は赤血球を作ったり、胎児の発育を助けてくれる。

 

 

なので貧血の予防や胎児の神経管が発育不全を起こす事を防ぐ効果も期待できます。

ビタミンKは100gあたり59μgあり、これは1日の必要摂取量を超えています。

ビタミンKは出血を早く止めたり、骨を強くしてくれる効果が期待できます。

 

 

 

ミネラルはモリブデンが100gあたり6μgも含まれ1日の必要摂取量、約90%もある。

モリブデンは糖質や脂質の代謝を助け、プリン体を痛風の原因である尿酸に変換し体の外に排出しやすくする効果が期待できます。

鉄分の働きを助け造血作用を高め肝臓や腎臓で有害物質を分解する酵素として働いてくれます。

 

 

葉酸やモリブデンなど血液を作る栄養が豊富な白菜だけど鉄分は100gあたり0.3gで1日の必要摂取量約3%と少ない。

肉や魚介類と一緒に食べる鍋料理は栄養的に完璧ですね。

 

 

ビタミンCは鉄分の吸収も助けてくれる効果が期待できるから貧血の人にはおすすめしたいです。

カリウムも多く含んでいてナトリウム(塩)の排出を助けてくれて血圧を下げたりむくみを予防する効果が期待できます。

食物繊維も多いから食べ過ぎによる血糖値の上昇も防ぐ効果も期待できます。

 

 

白菜にはすごい栄養素があり、イソチオシアネートという辛味成分がある。

白菜を噛んだりするとグルコシノレートが変化してイソチオシアネートになる。

イソチオシアネートは発がん性物質を解毒する酵素の働きを助けるからがん予防の効果が期待できると言われています。

 

 

イソチオシアネートはアブラナ科の野菜、キャベツや大根、ブロッコリーなんかにも含まれています。

 

 

レタス

レタスは地中海沿岸、西アジア原産のキク科アキノノゲシ属の一年草または二年草。野菜として食べられている。

紀元前6世紀頃から栽培され、原産っは西アジア、地中海沿岸、

 

エジプトで用いられていた。
また、古代ギリシャやローマでも、健康と安眠をもたらす野菜として、紀元前から食べられていた。

 

 

エジプトでは催眠、催淫効果があると思われていた。

古代エジプトでは、生殖の神・ミンに捧げられる野菜だった。

エジプト神話に登場する好色の神・セトは、レタスしか食べず

毎日、畑に出てはレタスをむさぼり食っていたと言われる。

 

 

どうやらレタスの茎から出る白い汁からあれを想像したらしい。

 

 

 

日本には奈良時代に中国大陸から伝来したそうです。和名は、チシャ、萵苣・苣、乳草、チサとも呼ばれていました

 

 

当時のレタスは丸くなくて葉っぱを下から掻きとっていたから掻きしちゃと呼ばれていた。

今のようなレタスが流通するようになったのは第二次世界大戦後。

アメリカから玉レタスが入ってきたからです。

 

レタスが日本で一般的に食べられるようになったのは1960年代頃だそうです。

 

 

レタスの種類

レタスには

  1. 玉レタス
  2. 葉レタス
  3. 立ちレタス
  4. 茎レタス

の4種類があって更に

 

固く結球するクリスプヘッド型と柔らかく結球するバターヘッド型(サラダナ)に別れます。

 

 

 

 

栄養素

 

レタスは食物繊維が豊富で腸内環境を整える効果が期待できます。

ビタミンEは身体の老化を防ぐと効果が期待できるし。

ビタミン類やカルシウム、鉄分をバランスよく含み、安眠やリラックス効果が高まる可能性がある。

 

 

 

まとめ

 

キャベツ、白菜、レタスの違いについてまとめると

 

  • キャベツ・・・・ヨーロッパ原産で古代ギリシアの時代から栽培、中世では貧乏人の医者と呼ばれるすごいやつ(アブラナ科アブラナ属)
  • 白菜・・・・・・中国原産で6世紀頃にカブと漬菜を交配して作られた。造血作用のある栄養素がいっぱいで肉や魚との相性がとてもいい英名が中国のキャベツ(アブラナ科アブラナ属)
  • レタス・・・・・西アジア原産で紀元前6世紀頃から栽培され、日本には奈良時代に伝来、安眠効果があると言われている。(キク科アキノノゲシ属)

 

どれもこれも日本に昔からあった野菜というよりは明治時代に外国から入ってきたりアメリカが持ち込んだり

戦後に普及した野菜というのは共通点ですね。

 

 

後、キャベツとレタスは最初は薬草扱いだったのは面白い。

キャベツはマジだったけどレタスは過剰広告って感じ。

 

 

ではでは(^ω^)ノシ

 

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