ダークパターンと聞いてもちんぷんかんぷんかもしれません、簡単に言えばユーザーにとって不利な取引をしようとする事を言います
主にネット通販などで多いですね
ダークパターンとは?
ダークパターン(Dark Patterns)とは、ウェブサイトやアプリなどのUI/UXデザインにおいて、ユーザーを意図しない行動へ誘導する手法のことです。
たとえば、こんな感じ。
- サブスクの解約を難しくする(例:「解約ボタンが見つかりにくい」)
- 意図しない購入の誘導(例:「目立つボタンが購入になっており、キャンセルが分かりにくい」)
- 誤解を招く表現(例:「無料」と書かれているが、実際には料金が発生する」)
主なダークパターンの分類と具体例:
- Sneaking(こっそり):
- 例: ユーザーの同意なしに別の商品がカートに追加される。
- Urgency(緊急):
- 例: 「まもなくセール終了、お急ぎください!」と表示し、実際にはセール期間が明示されていない。
- Misdirection(誘導):
- 例: 「いいえ、私は正規料金で購入することを好みます」といった表現で、ユーザーを特定の選択肢に誘導する。
- Social Proof(社会的証明):
- 例: 実際には存在しないユーザーレビューを掲載し、商品が人気であるかのように見せかける。
- Scarcity(希少性):
- 例: すべての商品に対して「在庫僅少」と表示し、ユーザーに購入を急がせる。
- Obstruction(障害物):
- 例: サブスクリプションの解約手続きを複雑にし、ユーザーが解約しにくくする。
- Forced Action(強制):
- 例: ユーザーが希望する行動を行うために、関係のない行為を強要する。
1. 解約を極端に面倒にする(ローチン・フロー)
例: サブスクの解約が異常に難しい
- 登録は簡単なのに、解約は電話のみ(例:「Webで契約できるのに、解約はカスタマーサポートに電話しないとできない」)
- 解約ボタンが見つからない(例:「小さな文字で隠されている、何度もページを移動しないと解約できない」)
- 解約を引き止めるポップアップの連発(例:「本当に解約しますか?」→「特別オファーがあります!」→「お客様だけの割引!」)
NHKの解約なんかはこれですね、テレビを捨てた事を証明してとか電話がなかなかつながらないとか
契約するのは簡単なのに解約するのが異常に面倒。
Netflixなどのサブスクは解約も簡単だし再契約も簡単です。
消費者の不満:
「解約させたくないのは分かるけど、こんなに手間をかけさせられるとイライラする…」
2. 意図しない購入や登録を誘導(スニーカリー・アグリーメント)
例: チェックを外さないと勝手に登録される
- 無料会員登録のつもりが有料プランに(例:「無料お試しのつもりが、クレカ情報を入れたら翌月から自動課金」)
- 不要なオプションが自動で追加されている(例:「ホテル予約時に、知らないうちに保険オプションが追加されている」)
無料のプレゼントと思いきや有料の別商品もついているみたいなのですね
通販サイトなんかだと気がついたらいろいろなメルマガに登録させられていたという感じ
消費者の不満:
「気づいたら課金されていた!自分でチェックを外さないといけないのはズルい…」
3. 目立つボタンが罠になっている(ミスディレクション)
例: 「ダウンロード」ボタンが広告だった
- フリーソフトをダウンロードしようとしたら、一番目立つ「ダウンロード」ボタンが広告だった
- 小さく「本物のダウンロードはこちら」と書かれているが、気づきにくい
これは確かにある、少しアングラなサイトだとDownloadって分かりやすいボタンがあったりして親切だと思ったら全然関係ないサイトに飛ばされたりする。
デザインを覚えてしまえば騙されない
消費者の不満:
「間違って変なソフトを入れてしまった…公式のボタンをもっと分かりやすくしてほしい!」
4. 在庫・時間の偽装(スケア・シティ)
例: 「あと1個!今すぐ購入しないと売り切れ!」
- 在庫が本当は十分あるのに、購入を急がせるために「残り1点」と表示
- 「この商品を3人が見ています!」と表示されるが、実際には自分だけ
消費者の不満:
「急いで買ったのに、後で見たら普通に在庫あった…焦らせるやり方は不誠実!」
タイマーが動いているサイトで後、1時間でキャンペーン終了なんて表示がされていてもサイトを更新すればタイマーがリセットされたりする
こういうサイトはスケア・シティをしているというわけです。
だからこういうのを見かけたら焦らず騒がずサイトを更新してみてください
リセットされたらそれは嘘という事になります。
本当に期間限定の場合はタイマーが減ったままです。
5. 無駄に長い規約で重要な情報を隠す(バドルド・ディスクロージャー)
例: 重要な料金が長い規約の中に埋もれている
- 「無料で使える」と書いてあるが、実は長い利用規約の中に「3カ月後に自動で有料プランに移行」と書かれている
- 返品・返金ポリシーが分かりにくく、返品しようとしたら「○日以内で未開封のみ」と厳しすぎる条件が後から発覚
消費者の不満:
「利用規約なんて全部読めないよ…もっと簡潔に大事なことを書いてほしい!」
この場合、消費者庁に相談するべし、長いからと言って規約を読み飛ばさない
特定のキーワードで検索をかける事で回避可能
長い利用規約の中に埋もれた重要な情報を探すには、特定のキーワードで検索するのが有効です。
特に、以下のような課金・契約に関するキーワードを使うと、見落としやすい条項を素早く見つけられます。
利用規約で検索すべきキーワード
① 料金や課金に関するキーワード
- 「自動更新」(サブスクリプションが自動で更新されるかどうか)
- 「無料」(「無料」と書かれているが、後で課金される条件があるか)
- 「支払い」「請求」(支払い方法や請求サイクルについて)
- 「課金」「料金」(隠れた追加料金がないか)
- 「解約」(解約手続きが分かりやすく書かれているか)
例: 「無料トライアル期間終了後、自動的に有料プランに移行します(解約しない限り)」
② 契約の継続や解約に関するキーワード
- 「最低契約期間」(一定期間解約できない条件がないか)
- 「違約金」「キャンセル料」(解約時に余計な費用が発生しないか)
- 「返金不可」「払い戻し」(一度払ったお金が返ってこない条件)
例: 「契約開始後6カ月間は解約できません」
③ データやプライバシーに関するキーワード
- 「個人情報」(どのように個人情報が扱われるか)
- 「第三者提供」(個人情報が広告会社などに提供されるか)
- 「クッキー」「トラッキング」(ユーザーの行動が追跡される仕組み)
例: 「取得した個人情報をマーケティング目的で第三者と共有することがあります」
効率的な検索のコツ
- Ctrl + F(Windows) or Command + F(Mac) で検索ウィンドウを開く
- 上記のキーワードを入力し、該当箇所をチェック
- 前後の文章もしっかり読む(単語だけでなく、その文脈を確認)
まとめ
利用規約は長くて読みにくいですが、「自動更新」「請求」「解約」「最低契約期間」「返金不可」 などのキーワードを検索することで、重要な情報を素早く見つけることができます。
「無料お試しだと思ったら、実は課金されていた…」なんてことを防ぐためにも、事前にしっかりチェックするのが大事ですね!
6. ユーザーに罪悪感を持たせる(ギルト・トリップ)
例: 解約しようとすると「本当にいいんですか?」と罪悪感を煽る
- 「解約する」をクリックすると「本当にやめるんですか?お客様を失うのはとても悲しいです…」と表示
- 「いいえ、私は特典を受け取りたくありません」と否定的な選択肢を強制
消費者の不満:
「こっちはただ解約したいだけなのに、なんでこんなに罪悪感を持たされるの?」
まとめ:ダークパターンに騙されないために
✅ 怪しいチェックボックスは外す(勝手に登録されないように注意)
✅ ボタンの文言をしっかり確認する(間違ったボタンを押さない)
✅ 衝動的に買わずに冷静になる(「今すぐ!」に流されない)
✅ 解約方法を事前に確認する(簡単に解約できるか調べておく)
ダークパターンを知っていれば、不必要な課金やストレスを避けられます!
あなたも最近、怪しいデザインに引っかかった経験はありますか?
どれもこれも知っていれば問題はありません。
根本的な解決方法として信頼できるサイトでしか買い物をしないというのが一番の対策だと思います。
例えばAmazonや楽天市場などの大手通販サイトや企業の公式サイトから公式グッズを購入するなど
変なサイトからの購入しないしましょう
ではでは(^ω^)ノシ
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