髪を切る時に結構、適当に床屋に行くか美容室に行くか決めている
@kesuikemayakuですが人によっては「俺は美容室を使っている」
「俺は床屋(理容室)を使っている」というこだわりのある人がいると思いますが
僕はそこまで気にしないで安いければいいかな?と思っています。
ふと疑問に思うのは「床屋と美容室」「理容師と美容師」の違いについてです。
この二つって何が違うのでしょうか?
僕のイメージでは床屋は男性向け、美容室は女性向けというイメージがありますが
最近じゃ男性が美容室を利用する事も珍しくはない。
違いが何か調べてみた。
理容師と美容師は持っている免許が違う?
実は理容師と美容師で持っている免許が違います。
理容師は理容師免許、美容師は美容師免許を持っています。
法律的な定義はこんな感じです。
理容
頭髪の刈込、顔そり等の方法により容姿を整えること(理容師法第1条の2第2項)
美容
パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により容姿を美しくすること(美容師法第2条第2項)理美容師(wikipedia)より※上記の法律の制定年月日…
理容:昭和22年12月24日
美容:昭和32年6月3日
簡単に言うと、「美容師は容姿を美しくするのが仕事」「理容師は容姿を整えるのが仕事」ということです。
細かい違いを言えば理容師はパーマをかける事ができない、美容師は顔そりができません。
ヘアスタイリングや着付けなども美容師の仕事の範囲です。
成人式とかで着物の着付けを美容院で頼むが一般的ですよね。
その代わり美容師は顔そりをしてはいけないんです。
そういう関係で理容師と美容師で専門学校も違うし両方の免許を持つにはまた専門学校に入学する必要がある。
ただ、法改正で授業時間の免除なんかも2018年には始まるらしいので理容師と美容師の区別ってどんどん無くなっていくと思います。
床屋と美容院の使いわけ!
できる事が違うから床屋と美容院を使い分けるのはオシャレの基本ですね。
簡単に言ってしまえば
- さっぱりした男前な髪型にするなら床屋
- パーマをかけた流行りの髪型にするなら美容院
- 髭や眉毛を整えたいなら床屋
- 着付けなどは美容院
こんな感じです。就活とかで髪型を整える場合は美容院よりも床屋の方が得意です。
逆にパーマとかは床屋ではかけられないので美容院にいきましょう。
ただ、床屋と美容院の違いがこれからドンドン曖昧になっていく事は確かだと思います。
何せ美容院でも理容師免許を持ったスタッフが女性に顔そりをしていたり床屋でパーマをかけたりします。
もうこういう垣根がなくなりつつあるみたいです。
好きな髪型にもよるけど床屋はバリカンや顔そりが得意で美容院はパーマなどが得意という区別はあるけど徐々に曖昧になりそうです。
自分で居心地と仕上がりのいいお店を探すべし
とにかく自分の好みに合うお店を探すしかないですね床屋でも美容院でも居心地と仕上がりが良ければ
最高だし、値段で選ぶ人もいます。
理容院と美容院、両方のメニューがあるユニセックスサロンなんてのあるみたいですし。
いろいろ探してみるのもいいかもしれません。
もう、床屋は男性、美容院は女性という区別も無くなってきていますし。
好きなお店に入ればいいと思いますね。
床屋はダサいとか言われる風潮もありますがはっきり言ってしまえば偏見。
短髪でビシッと決めた髪型は床屋の方が上手いだろうしね。
それにオシャレな雰囲気の床屋だってあるはず。
こんな感じでおしゃれな床屋もありますよ
かなりオシャレでびびります。
まあ、こういうお店もたくさんあるし昔ながらのお店もあるから楽しいですね。
床屋の見分け方
床屋か美容院か分からない外観のお店も増えてきているようです
名前も、床屋でも「ヘアーサロン」とか、「ヘアーデザイン」とかの、どっち付かずなものが多くて、非常にややこしいです。
床屋だと一目で分かる目印がありますそれが
サインボールです。あの赤、青、白でグルグルしているやつです。
これですね。
サインボールがあれば床屋、なければ美容院です。分かりやすい。
小ネタ
サインボールは元々、中世ヨーロッパの理容外科医が使っていたマーク。
医者と言っても、傷の手当や歯の治療、更には理容室の仕事までもこなすのが理容外科医の仕事です。
当時は瀉血(しゃけつ)という、身体の悪い部分の血を抜き取る治療が流行っていました。
この治療に使っていた棒と包帯を軒先に干していたところ、風邪が吹いて包帯が棒に巻きついたのがサインポールの原形だそうです。
1700年代に外科医と理容師に分かれたそうです。
外科医は赤と白のサインボール、理容師はそれに青を加えたサインボールが使われているそうです。
美容室で使われる道具
- シザーズ(はさみ)
- セニング(すきばさみ)
- レザー(かみそり)
- リングコーム(パーマ巻く櫛)
- テーツコーム(カットする時使う櫛)
- ダックカール(髪の毛を止めるやつ)
- スプレイヤー(霧吹き)
- ドライヤー
- デンマンブラシ
- スケルトンブラシ
- ロールブラシ
- スタイラー
- コテ
- ストレートアイロン
- ホットカーラー
- ハケ(カラー塗布用)
- カップ
- アメリカピン
- ネジピン
- おにピン
- スモールピン
- 毛ピン
- 和櫛
- けたぼ
床屋で使われる道具
- ハサミ(シザーズ)
- 櫛
- クリッパー(バリカン)
- 梳きバサミ
- シェービング道具
- カミソリ(シェービング用レザー)
- カット用レザー
- アイロン
- ドライヤー
大きな違いはやはりバリカンか。
何故理容室を床屋というのか?
今から730年前、鎌倉時代の後半、亀山天皇の頃に御所の警備の責任者だった守護職の「藤原基晴」が宝刀紛失事件の責任をとり、その職を辞して宝刀を探すため三男のうめのすけ采女之亮を連れて下関にやってきました。
当時は蒙古襲来で風雲急を告げ、多くの武士たちが九州と本州を行き来していました。下関は多くの武士たちでごった返していたのです。
基晴は、宝刀探索のため武士の身辺に接触する都合上、髪結いの技術を学び店を開きました。
店の中に床の間を設け、亀山天皇と藤原家をまつる立派な祭壇があったので、人々はいつとはなしに「床の間のある店」→「床場」→「床屋」という屋号で呼ぶようになりました。
これが床屋の始まりです。床屋という呼び名は下関で生まれ全国に広まっていきました。
基晴が亡くなり、三男の采女之亮がついに宝刀を見つけだし天皇に奉還しました。
朝廷から再び使えるよう勧められましたが辞退して鎌倉に移り住みました。鎌倉では京都風の髪結い職として一躍有名になり幕府から屋敷など賜り大々的に髪結いの業「床屋」を広めました。
その後、子孫も代々髪結い職を続け江戸時代になると幕府から江戸八百八町の営業件と全国を自由に往来できる特別待遇を受けたのです。
つまり、関所を通るのに通行の切符亡き者は通行を禁止されていましたが、床屋は切符がなくても台箱といって「櫛道具入れ」を持っていれば自由に通行が認められていたそうです。
また幕府から仕事の手伝いを依頼されたりしました。また、与力同心に追われた犯人も床屋の主人が引き受けたら無条件で任されたそうです。
訓戒で帰らせるか、連行して突き出すか、また、同情すべきものは食客として自分のところへおいて適当な職を探して生活の道を与えるという、警察に協力して社会に奉仕したり、一般社会からずいぶん信頼されていたようです。
江戸時代、商工業が発展するに連れて庶民の生活も派手になり、関ヶ原の戦いで主君を失った浪人の多くは「男髪結職=床屋」となり、
その子女も「女髪結職=髪結」となって生計を立てるようになりました。
そして日本独特の服飾文化の発展に貢献し、あの華麗な歌舞伎俳優の髪型や浮世絵の源流になったともいわれております。
明治維新で時代は大きく変わり、“散髪頭をたたいてみれば文明開化の音がする”
“丁髷頭をたたいてみれば因循姑息の音がする”という歌が流行しました。
断髪令が施行され、床屋が散髪屋に変わりました。散髪をして洋風にすることは思想的大革命の第一歩だったのです。
これは、髪(ヘアスタイル)というものがその時代の文化や思想と深くかかわっていたという証拠だと思います。
まとめ
床屋はカミソリが使えるけどパーマができない
美容院はパーマができるけどカミソリが使えない
大雑把な区別はこんな感じだけど、これからドンドンこういう区別が曖昧になっていくと思います。
つまりどちらでも好きな方にいきましょう。別に床屋に行ったってダサくないし美容院に行ったからと言ってチャラチャラして
みたいな偏見はもうないと思います。
強いて使い分けるなら
- バリカン、顔そりは床屋
- パーマは美容院
好きなお店で髪型を整えればいいのです。
ではでは(^ω^)ノシ
この記事もおすすめ
世界三大数学者って?後世に残る偉大な3人、みんなが知っている、あの原理も