ブログ検索

言葉の雑学

叔父と伯父の使い分け|違いは年齢ではなく親との関係

「叔父」と「伯父」は、どちらも読み方は「おじ」です。

では、どうやって使い分けるのでしょうか。

 

お父さんの兄貴だから叔父?それとも伯父?

母親の妹だから伯母?それとも叔母?

 

間違っても誰も文句を言わない概念だけどモヤモヤしますよね?

 

 

ポイントになるのは、自分とおじさんの年齢ではなく、自分の親から見て兄なのか弟なのかという関係です。

親の兄なら「伯父」、親の弟なら「叔父」。

しかも、父方か母方かは関係ありません。

 

 

叔父と伯父の違いは「親から見て兄か弟」

一番簡単な覚え方は、「自分の親を基準にする」ことです。

 

 

親との関係呼び方
父の兄伯父
父の弟叔父
母の兄伯父
母の弟叔父

つまり、父の兄も母の兄も「伯父」です。

反対に、父の弟も母の弟も「叔父」となります。

 

 

ここで重要なのが、父方・母方では使い分けないという点です。

「母方のおじだから叔父」といった判断はできません。

判断するときは、まず「この人は自分の父母から見て兄なのか弟なのか」と考えると迷いにくくなります。

 

 

3秒で判断するなら「親を基準」にする

たとえば、母親に兄がいるとします。

その人は自分から見ると「おじ」ですが、母親から見ると兄です。

 

 

したがって「伯父」となります。

一方、母親の弟なら「叔父」です。

「自分から見た年齢」ではなく「親から見た兄弟関係」と覚えておくのがポイントです。

 

 

ここが、「叔父」と「伯父」で最も間違えやすいところです。

たとえば、自分が30歳で、父の弟が50歳だったとします。

 

 

おじさんのほうが20歳も年上なので、「伯父かな?」と思うかもしれません。

しかし、この場合は「叔父」です。

 

 

なぜなら、その男性は自分の父親から見れば「弟」だからです。

 

 

年齢差が複雑な親族ほど、この違いが分かりやすく出てきます。

伯父=父親より年上
叔父=父親より年下

 

 

「叔父・伯父」と「叔母・伯母」も同じ考え方

このルールは男性だけではありません。

女性の場合も、「伯」と「叔」の考え方は同じです。

親との関係呼び方
父の姉伯母
父の妹叔母
母の姉伯母
母の妹叔母

親から見て姉なら「伯母」。

親から見て妹なら「叔母」です。

 

 

つまり、

兄・姉 → 伯
弟・妹 → 叔

と整理すると覚えやすくなります。

 

 

「伯父・叔父」だけを暗記するより、「伯」と「叔」が何を表しているのかを覚えたほうが応用しやすいでしょう。

 

 

叔母の夫は「叔父」になる?

ここも意外と迷いやすいところです。

たとえば、自分の母親の妹に夫がいるとします。

 

 

この場合、その女性は母親から見て妹なので「叔母」です。

その夫についても、親族関係を表す場合には「叔父」と呼ぶことがあります。

 

 

反対に、親の姉の夫なら「伯父」とされます。

ここでも夫本人の年齢ではなく、親との姉妹関係を基準に考えるのがポイントです。

 

 

「伯」「叔」という漢字には意味がある

なぜ「おじ」をわざわざ「伯父」と「叔父」に分けるのでしょうか。

その背景には、「伯」と「叔」が兄弟姉妹の中での位置を表す漢字として使われてきたことがあります。

 

 

「伯」は兄弟の中で年長者を表す言葉として使われ、「叔」は年少者を表す言葉として使われてきました。

その考え方が親族の呼び方にも残り、親の兄や姉には「伯」、弟や妹には「叔」が使われています。

 

 

そのため、「伯父」と「叔父」の違いは単純な年齢差ではありません。

誰を基準にして年長・年少を判断するのかが重要なのです。

この仕組みを知っておくと、「自分より年上なのに叔父」という一見不思議なケースも納得できます。

 

 

結婚式や書類では「おじ」と書いていい?

普段の会話なら、「おじさん」や「おじ」と呼ぶことも多いため、漢字まで意識する機会はそれほどありません。

一方で、結婚式の席次表や手紙など、親族の続柄を正式に書く場面では「伯父」「叔父」の違いが気になることがあります。

こうした場合は、まず親との関係を確認すると判断できます。

 

 

父の兄なら伯父。

父の弟なら叔父。

母の兄なら伯父。

母の弟なら叔父。

迷ったときに「自分より年上か?」と考えるのではなく、「父や母から見て兄か弟か?」と考えることがポイントです。

 

 

「小父」と「叔父」は別物

「おじ」という言葉には、「叔父」「伯父」以外の表記もあります。

その一つが「小父」です。

 

 

「小父」は、親族ではない年配の男性を指す「おじ」の表記として使われることがあります。

そのため、

「親族のおじさんなのか」
「親族ではない年配の男性なのか」

によって、漢字の意味が変わってきます。

 

 

ただし、普段の文章では「おじさん」とひらがなやカタカナで書くことも多く、必ず漢字にする必要があるわけではありません。

 

 

叔父・伯父は何親等?

親族関係を考えるとき、「何親等なのか」が気になる人もいるでしょう。

伯父・叔父・伯母・叔母は、いずれも自分から見て3親等の親族です。

 

 

数え方は、

自分 → 親 → 祖父母 → 祖父母の子であるおじ・おば

という順番になります。

「伯父だから近い」「叔父だから遠い」という違いがあるわけではありません。

 

 

漢字の違いは、親族としての距離ではなく、親から見た兄弟姉妹の位置を表していると考えると分かりやすいでしょう。

 

 

叔父と伯父を迷ったら「親を基準」にする

「叔父」と「伯父」の使い分けで迷ったら、年齢を比べる必要はありません。

まず、自分の父親か母親を基準にします。

 

 

その人が兄なら「伯父」。

弟なら「叔父」です。

姉なら「伯母」。

妹なら「叔母」です。

 

他人なら「小父」「小母」です

 

父方か母方か、自分より年上か年下かではなく、「親から見て兄・姉なのか、弟・妹なのか」。

この一点を覚えておけば、「叔父と伯父、どっちだっけ?」と迷ったときにも判断しやすくなります。

 

 

身近な「おじさん」という言葉にも、実は親族関係を細かく表す日本語の仕組みが残っています。

普段は意識しない漢字ですが、知ってみると意外と奥深い呼び方です。

 

ではでは(^ω^)ノシ

この記事もおすすめ

ママ、パパという言葉の語源とは?意外と多くの言語で同じような発音になる。

 

おじさんのくしゃみ、なぜこんなに大きい?原因は意外なところに

 

 

 

管理人の著書

-言葉の雑学
-, ,

0
あなたの考えが大好きです、コメントしてください。x