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いちじくの花はどこに咲く?実は・・・・

いちじくというのは漢字で無花果と書く文字通り花が咲かないように見える

いちじくはイラクサ目クワ科イチジク属という果物です

果物である限り必ず花が咲いて受粉をして実をつける

 

 

これは絶対のルールです

いちじくは約4000年前から栽培されているフルーツでとても歴史が長い果物です

 

 

そんないちじくの花がどこに咲くのかというと・・・・・・

 

 

 

 

実の内部に咲く

いちじくは実の内部に花が咲く。

いちじくを切った断面、白い部分と赤い果肉が特徴的ですね

白い部分が花房はなぶさであり、果肉が花びらです。

 

 

冒頭の画像にもあるように内部がつぶつぶというがヒダヒダになっているのが花の部分

 

 

でも、これでは受粉できないと感じる人もいるだろう

 

昆虫を使った受粉方法

いちじくの原産はアラビア南部または小アジアと言われており

その土地にはイチジクコバチというハチが生息しています。

 

交尾を負えたイチジクコバチがいちじくの甘い香りを頼りにやってきて引っ付きます

 

 

いちじくの実はおしりに小さな穴が空いているそこにイチジクコバチが入り込み

卵を産んでいく

他の昆虫が入れない絶妙な大きさになっています。

 

イチジクコバチはいちじくの中に入る際に触覚と羽を失い外に出る事が出来なくなります。

無花果の中には雄花と雌花が点在しており雌花は柱頭が長いものと短いもの分かれます。

イチジクコバチは短い柱頭の雌花だけに卵を産み付けます。

 

これはイチジクコバチの産卵管が短い柱頭の雌花にしか合わないためです。

 

イチジクコバチが卵を産み付ける事で花の中で受粉させていきます。

 

 

いちじくはイチジクコバチの幼虫にご飯とベッドを提供する代わりに受粉を手伝ってもらうというわけです。

最初にオスのイチジクコバチが産まれます。

オスには羽もなくメスよりも小さい。

 

 

そんなオスはいちじくの中でメスの卵が入っている雌花を見つけると交尾をします。

交尾が終わると次の仕事はメスが外に出れるように穴を開ける事

役目を負えたオスは実の中で死亡します。

 

 

卵から孵りいちじくの中で成長したメスのイチジクコバチが花粉をたっぷりつけた状態で他のいちじくに卵を産み付けるから受粉するというわけです。

 

 

いちじくは他の動物に食べられうんこと一緒に種が遠くに運ばれるという仕組みですね

こういった共生関係が約7000~9000年前から続いているのだとか

 

 

 

 

日本では?

ちなみにイチジクコバチは日本に生息していないので虫がいちじくの中に入る事はない

 

日本で育てられるいちじくは単為結果性という植物が受粉や受精をせずに果実を形成する性質を利用して栽培されているので安心してほしい

種無しぶどうとか種無しスイカと同じような感じで作っています

 

アメリカでは?

アメリカ西部の農家さんではイチジクコバチを使って受粉させているそうです。

 

受精したいちじくの方が実が充実しているからなんだとか

イチジクコバチを使って作るいちじくからイチジクコバチが出てきたりはしません

 

育てる品種は野生のいちじくとは違い

雌株と雄株が別々になっており、雄株の中でしか卵を産む事が出来ません

 

雌株は長い柱頭の雌花しかないからです。

 

雌株に入ったイチジクコバチは雌株の中で一生を負えます

雌株のいちじくを農家が販売しているというわけです。

 

でもこれだと、いちじくにイチジクコバチが残っているのでは?と思うかもしれませんが

安心してください、死骸は成熟したいちじくから分泌されるフィシンというタンパク質分解酵素によって分解されます

 

 

まとめ

いちじくの花は実の中にあります。

イチジクコバチという虫が中に入り卵を産み出てくる過程で受粉します。

日本では単為結果性、つまり種無しで栽培されるので虫が中に入ったりしません

 

アメリカ西部の一部農家ではイチジクコバチを使って栽培している。

そのいちじくは雄株と雌株に分かれており、イチジクコバチは雄株に卵を産み付け

雌株では受粉だけして死亡しフィシンというタンパク質分解酵素によって溶ける

 

農家は雌株のいちじくだけを販売する

 

こういう仕組みが昔から続いているというのは面白いですね

 

ではでは(^ω^)ノシ

 

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