数字と言えば日本ではイチ、ニー、サン、シー(ヨン)、コ゚と読みます
これが普通だし数字が増えてもじゅういち、ひゃくじゅういちなど
かなり数え方はシンプルで合理的です。
しかし世界ではなんでこんな数え方するん?という数え方もあります
英語の11と12、Eleven、Twelveみたいな特殊な読み方というのは日本ではない
日本人の感覚で読むと【テン・ワン】【テン・ツー】だし
13(サーティーン)に合わせるなら11は【ワンティーン】じゃない?
こういうのより、もっと複雑な数え方が世界には存在します。
フランスの999
日本では999は
九百(900)
九十(90)
九(9)
となりますがフランス語だと?
999(Neuf cent quatre-vingt-dix-neuf)
発音:
「ヌフ サン カトル ヴァン ディス ヌフ」
分解して説明:
-
Neuf cent (900)
- Neuf = 9
- Cent = 100
→ 9 × 100 = 900
-
Quatre-vingt-dix (90)
- Quatre-vingt = 80 (4 × 20)
- Dix = 10
→ 80 + 10 = 90
-
Neuf (9)
- 最後の「9」はそのまま「Neuf」。
900+80 (4 × 20)+9=999
というなんでそういう事をするん?という数え方をします。
デンマークの999は
デンマーク語
例: 999 = ni hundrede nioghalvfems
- デンマーク語は特に独特で、部分が逆転して読まれます。
- Ni hundrede = 900
- Nioghalvfems = 「5の半分(50)から1を引いた数 + 9」= 99
→ デンマーク語の数字は計算的かつ逆順に感じられる独特な構造を持っています。
デンマーク語で97の読み方
- デンマーク語では「97」は syvoghalvfems と表記します。
- 発音: 「シューオ ハルフムス」
- 直訳すると「7と(50の半分を引いたもの)×20」という意味に分解できます。
デンマーク語で97は7 + [-½+5] x 20
97の分解説明
-
"halvfems"
- これは「90」を意味します。
- デンマーク語では、「90」を「50の半分を引いた数(つまり45)」に基づいて構成します。
- halv = 「半分」
- fems = 「50」(20×5)
結果、halvfems は「80 + 10」つまり90。
-
"syv"
- これは「7」を意味します。
-
結合して "syvoghalvfems"
- syv = 7
- og = 「と」
- halvfems = 90→ 7と90で「97」。
補足
デンマーク語では「50以上の数字」は次のように構築されます:
- 50: halvtreds = (3×20)- 10
- 60: tres = (3×20)
- 70: halvfjerds = (4×20)- 10
- 80: firs = (4×20)
- 90: halvfems = (5×20)- 10
デンマークやフランスのように日本人からしたら数えにくい数字の数え方をする国は他にある?
はい、デンマークやフランスのように、日本人からすると「数えにくい」と感じられる数字のシステムを持つ国や言語は他にもあります。
こうした言語では、計算を伴う表現や文化的背景が数字の読み方に反映されています。以下にいくつか例を挙げます。
1. スワヒリ語 (Swahili)
- スワヒリ語では、数字の表現が20を基準にしている部分がありますが、それだけでなく「複雑な接続詞」を使うことで読み方が長くなります。
- 例えば、「26」は ishirini na sita(20と6)と読みます。
- 各数字を分けて言う必要があり、1つの数に対して複数の単語を使います。
2. バスク語 (Basque)
- バスク語も20進法が用いられる言語の1つです。
- 例えば、37は hogeita hamazazpi と表現します。
- hogeita = 20
- hamazazpi = 17
→ 直訳すると「20と17」で「37」。
- 大きな数字になればなるほど複雑になります。
3. ガエル語 (スコットランド語・アイルランド語)
- ガエル語では、数字が大きくなるにつれ「逆順に表現」されます。
- 例えば、21は aon air fhichead で、「20に1」となります。
- また、「77」は seachd air seachdad(70に7)といった具合に分解して表現されます。
4. ワロン語 (ベルギーの少数言語)
- フランス語と似ていますが、フランス語よりもさらに分解的です。
- 例えば、97は "setante diheus"(70 + 17)といった具合に表現します。
- フランス語の影響を受けているため、同様の「70から計算する」形が見られます。
5. トルコ語 (Turkish)
- トルコ語は一見シンプルですが、大きな数字ではそれぞれを細かく分けて表現するため、「冗長に」聞こえることがあります。
- 例えば、347は "üç yüz kırk yedi"(3百、40、7)と細かく読む必要があります。
- 数字が増えるごとに、長く細分化されていきます。
6. ヨルバ語 (Yoruba, ナイジェリアの言語)
- ヨルバ語では減法が多く使われます。
- 例えば、「45」は ogún lé mẹ́rìnlá(50 - 5)となります。
- 数字が大きくなると、この減法によって非常に計算が複雑になります。
7. グリーンランド語 (Kalaallisut)
- グリーンランド語では、数字を表現するのに非常に長い言葉を使います。
- 例えば、「20」は arfinilinnik marlunnik taaneqartoq(10×2)で、構造的に計算を伴います。
- 数字の大きさに応じて、表現がさらに長くなります。
8. マヤ文明(Maya)
- マヤ数字は20進法を使用していました。
- 現代の言語ではないものの、マヤ文明の記数法は非常に計算的で、位取りが重要でした。
- 例えば「97」は次のように表されます:
- (1×20²)+(4×20¹)+17 = 97。
- 文字や点と棒を組み合わせて数字を表現します。
- 例えば「97」は次のように表されます:
- 現代で使われる20進法のルーツとして注目されます。
9. インディアン数詞(ヒンディー語・ベンガル語など)
-
ヒンディー語などの南アジア系言語では、独特の命名規則があります。
-
例:
- 21 = इक्कीस (ikkīs)
- 35 = पैंतीस (paiṃtīs)
- 47 = सैंतालीस (saintālīs)
-
規則性がないわけではありませんが、日本語に比べると数字ごとに固有の読み方が存在するため、覚えるのに苦労することがあります。
- 例えば、「30」以降の数字は基本的に接尾語が異なるため、すべて個別に覚える必要があります。
10. モンゴル語
- モンゴル語では、数字を細かく言葉で分けることがあります。
- 例:
- 99 = yeren yüren negen
- 「90 + 9」という表現です。
- 99 = yeren yüren negen
- また、位が高い数字(1,000や10,000以上)になると、長く複雑な表現になりがちです。
- 例:
11. アラビア語 (Arabic)
- アラビア語は基本的に10進法ですが、性別による変化が特徴的です。
- 例えば、数詞の語尾が名詞の性に合わせて変化します。
- 1本のペン = qalam wāḥid(男性形)
- 1つの時計 = saʿa wāḥida(女性形)
- また、複数形の名詞を数えるとき、数詞の順序や形が変わることがあります。
- 例えば、数詞の語尾が名詞の性に合わせて変化します。
12. スウェーデン語
- スウェーデン語は10進法に基づいていますが、逆順で読む場合があります。
- 21 = tjugoett(20 + 1)
- 57 = femtiosju(50 + 7)
- 一般的にはシンプルですが、大きな数字になると日本語とは異なる順序で読まれるため、初学者にとっては混乱のもとになることも。
13. ハンガリー語
- ハンガリー語も、数字の順序が逆であることが特徴的です。
- 例:98 = kilencvennyolc(90 + 8)
- さらに、数字を修飾する際に名詞が挿入される場合があります。
- 例:1989年 = ezerkilencszáznyolcvankilenc
- (1000 + 900 + 80 + 9)
- 例:1989年 = ezerkilencszáznyolcvankilenc
14. ベトナム語
- ベトナム語は中国語由来の数詞を使用しますが、数詞が長い表現になりやすいです。
- 105 = một trăm lẻ năm
- một trăm = 100
- lẻ = 0(意味的には「余り」のような表現)
- năm = 5
- 105 = một trăm lẻ năm
15. ゲルマン系言語(ドイツ語、オランダ語など)
- ドイツ語やオランダ語では、数字の順序が逆になる部分があります。
- 例:97
- ドイツ語: siebenundneunzig(7と90)
- オランダ語: zevenennegentig(7と90)
- 大きな数を読むときも、日本語の「千百十」の順とは異なり、「1,000」「100」「10」「1」のように細かく逆順で表現します。
- 例:97
16. フィンランド語
- フィンランド語は規則性があるものの、複数の接尾語を組み合わせて数字を作るため、長くなる傾向があります。
- 例:1989 = tuhatyhdeksänsataakahdeksankymmentäyhdeksän
- (1,000 + 900 + 80 + 9)と逐次的に読まれます。
- 例:1989 = tuhatyhdeksänsataakahdeksankymmentäyhdeksän
17. アイヌ語
- アイヌ語では、10進法ではなく5進法の影響が強いとされています。
- 例:20は「5が4つ」という概念で表現されます。
まとめ
数えにくいと感じられる数字システムは、文化的・歴史的背景に深く根ざしています。
特に以下の要因が、日本人には複雑に感じられるポイントです:
- 順序が逆(例:ドイツ語、デンマーク語、フランス語)。
- 計算を要する(例:デンマーク語、バスク語)。
- 名詞の性や接続詞が関与(例:アラビア語、ベトナム語)。
- 進法が異なる(例:マヤ文明、アイヌ語)。
興味のある言語や特定の数字についてもっと詳しく知りたい場合は教えてください!
なぜこんなに数え方が異なるのか?
- 文化の影響: 20進法は、古代の交易や生活スタイルに由来しています。たとえば、デンマークやバスク語の20進法は羊の群れを数える方法が起源とされます。
- 言語の進化: フランス語やガエル語のように、過去の言語構造がそのまま残っている場合、複雑な形が残存することがあります。
日本人にとってのポイント
日本語は10進法に基づくシンプルな構造なので、多くの言語に比べると覚えやすいと言えます。
ただ、複雑な数え方のある言語に触れることで、各国の文化や歴史を垣間見ることができるのも魅力ですね!
この記事もおすすめ
知ってる?「ゼロ」と「レイ」の違い?数字の0はこう使い分ける!
世界三大数学者って?後世に残る偉大な3人、みんなが知っている、あの原理も