人体には細菌やウイルスなどの生物が共生している。
細菌は繁殖をして増えるものでウイルスは自分自身では繁殖できず
他の細胞を奪って増殖します。
オベリスクは細菌やウイルスとは全く違う生き物でした。
オベリスクとは?
ウイルスよりも小さくて単純な機構を持っている生物
スタンフォード大学の生物学者のアンドリュー・ファイア氏や同大学の大学院生であるイワン・N・ゼルデフ氏らの研究チームが発見。
研究チームが開発した
未発見のRNAゲノムを探すために
人間に生息する微生物由来の遺伝子からデータベースを作り
環状(輪のような形)の構造になるRNA配列を解析するソフトウェア
そのソフトウェアを使って人体の中にウイロイドがあるかを解析しました。
ウイロイドは発見できなかったけど、別のものが見つかりました。
解析の結果
オベリスクと言われる約1000個の塩基からなる約3万種類の環状RNAを発見しました。
棒状だった事からそれらを「オベリスク」と名付けたそうです。
特徴としてはRNAウイルスよりも塩基数が少ないけど塩基が250個~400個しかないウイロイドよりも複雑な構造をしている。
オベリスクはウイルスとウイロイドの中間にあたる生き物という事になる。
オベリスクはオブリンといタンパク質で出来ており、このタンパク質は他のタンパク質と全く相同性がない
つまり唯一無二のタンパク質といえる
だがこのタンパク質が人体にどんな影響を及ぼすかはまだ分かっていない
ウイロイドとは?
ウイロイドとは一本鎖環状RNA(250~400塩基)のみからなる最小の植物病原体であり
タンパク質を持たない病原体として1971年にDienerが発見した。
植物のみに含まれており動物から検出される事はない
オベリスクが人体に与える影響は分かっていない
発見されたオベリスクはサンプルの提供者や体の場所によって違う種類が発見され
人間は1種類のオベリスクを約1年間は保有している事が長期の研究で分かった
オベリスクは微生物の細胞に依存して自己増殖しているのではないかという予測がされており
宿主は細菌か真菌だろうと言われています。
まとめ
人体にはウイルスよりも小さくて植物性の病原体で最小の植物病原体であるウイロイドよりも複雑な構造をしている
オベリスクが発見された、オベリスクが作り出すオブリンは人間しか持っていないと言われている。
オブリンとオベリスクがどんな役割りを持っているのかはまだ研究中と言われています。
こういうロマンがある雑学は結構好き、漫画とか小説とか物語のネタになりそうな事実だから
これにフィクションを足せば素敵な設定が生まれそうではあるな
ではでは(^ω^)ノシ
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参考論文
Viroid-like colonists of human microbiomes | bioRxiv
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2024.01.20.576352v1.full‘It’s insane’: New viruslike entities found in human gut microbes | Science | AAAS
https://www.science.org/content/article/it-s-insane-new-viruslike-entities-found-human-gut-microbes‘Wildly weird’ RNA bits discovered infesting the microbes in our guts
https://www.nature.com/articles/d41586-024-00266-7A new virus-like entity has just been discovered – ‘obelisks’ explained
https://theconversation.com/a-new-virus-like-entity-has-just-been-discovered-obelisks-explained-222296