「生まれたときは約300本、成長して大人は約206本になる」──これはよく目にする話です。
でも「本当に減るの?」「どの部分がくっつくの?」と気になりますよね。
結論(先に短く)
はい、本当です。赤ちゃん(新生児)は大人より骨の“かたまり”が多く、成長過程で一部の骨が癒合(ゆごう/くっつく)することで数え方上は減ります。
一般的な目安はこんな感じです:
- 新生児:約270〜305本(文献や紹介元によって幅あり)
- 成人:約206本(標準的な数)
※どちらの数字も“おおよその目安”です。骨の数え方や個人差で前後します。
なぜ骨の数が変わるのか?(イメージで理解)
赤ちゃんの骨は、いくつかの“パーツ”が別々になっていて、成長に伴って徐々に結合していきます。
イメージはプラモデルのパーツが成長で溶けて一体化する感じ。重要なポイントは:
- 頭(頭蓋):泉門や縫合が柔らかく、産道を通るためや脳の成長に対応できるように複数の骨片で構成されています。生後~1〜2年で前泉門は閉じることが多いです。
- 長骨(腕や脚の骨):端っこの軟骨(成長線=成長プレート)が骨化して骨幹とくっつき、成長が止まる(成長板閉鎖)。思春期〜20歳前後で進みます。
- 骨盤(腸骨・恥骨・坐骨):若い頃は別々。思春期〜20代前半で癒合して一つの寛骨に。
- 仙骨・尾骨:複数の椎体が徐々に癒合していき、尾骨は20代〜30代で完全に癒合する場合が多い。
つまり「骨が減る」わけではなく、分かれていた骨片が一体化して“数としては少なくなる”のです。
部位別・ざっくりタイムライン(目安)
- 0〜2歳前後:頭蓋の主要な泉門が閉じ始める(前泉門は12〜18ヶ月が目安)。
- 小学生〜10代前半:頭蓋以外は大きな癒合変化は少なめ。
- 10〜16歳(女子はやや早め)/16〜19歳(男子):長骨の成長板の閉鎖が進む。
- 20代前半〜30歳前後:骨盤の癒合、仙骨・尾骨の融合が進み、最終的に成人の骨格に近づく。
(個人差あり。スポーツや栄養、ホルモンなどで時期がずれることがあります)
骨盤の癒合は20~30歳前後で癒合するというのは意外ですね
「206本」は絶対の数? — 数え方の違いで変わる
「成人の骨は206本」という表現は教科書的でわかりやすいですが、実際は人によって微妙に違います:
- 仙骨や尾骨の椎体数の違い、肋骨の過剰(稀に第13肋がある人)、手足の小骨の変異(過剰指など)などで数は前後します。
- また、骨を“どこで分けて数えるか”(癒合前の痕跡を独立した骨として数えるか)でカウント法が違い、参考値に幅が出ます。
だから「約206本」と理解しておけばOK。気になるなら自分のX線(医師)で個別に数えることも可能ですが、日常的には実用上の問題はほとんどありません。
よくある質問(Q&A)
Q. 骨がくっつくと体が固くなる?
A. いいえ。癒合は“骨の形が安定する”プロセスで、可動性は関節や筋肉次第です。むしろ成長とともに骨格が安定して動作が洗練されます。
Q. 赤ちゃんの骨は柔らかい?すぐ折れる?
A. 骨は成長プレートや泉門があるため弾力性があります。骨折のしやすさは状況によるので、安全対策は必要ですが「簡単に折れる」とは言えません。
まとめ
赤ちゃんは大人より“骨のパーツが多い”のが自然で、成長とともに骨片が融合していきます。
数字(約270〜305 → 約206)は目安で、重要なのは「なぜそうなるのか」が理解できること。
成長期の変化を知ると、子育てやスポーツ指導でも役立ちますよ。
ではでは(^ω^)ノシ
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