見た目はまるでクラゲ。でも実は…カツオノエボシは「個虫(ポリプ)」の集合体!
海でプカプカ浮かぶカツオノエボシ、見たことありますか?キレイな青い見た目をしているけど、猛烈な毒を持つ危険生物。
でも驚くべきことに、こいつは1匹の生き物じゃないんです。
カツオノエボシは分業制のチーム生物!
カツオノエボシはポリプという小さな生物が集まってできた「群体」。
それぞれが特定の役割を持っていて、一緒に暮らしています。
例えばこんな感じ
ポリプの種類 | 役割 |
---|---|
浮き袋ポリプ(ガス嚢) | 水に浮かぶための風船担当。風を受けて移動もする。 |
触手ポリプ(デクテュロゾイド) | 猛毒を持ち、獲物を捕まえるハンター役。 |
栄養ポリプ(ガストロゾイド) | 捕まえた獲物を消化して、みんなに栄養を分ける。 |
生殖ポリプ(ゴノゾイド) | 次世代のカツオノエボシを作る繁殖担当。 |
つまり、こいつは1つの生物に見えるけど、実は「役割分担して生きるポリプのチーム」なんです!
カツオノエボシの成長:どうやって増えるの?
カツオノエボシの一生は、最初はプラヌラ幼生という小さな赤ちゃんから始まります。
オスとメスのカツオノエボシが生殖ポリプ(生殖枝)から精子や卵を放出!
受精した卵からプラヌラ幼生が誕生!
幼生は海を漂い、適当な場所にくっつく。
そこからポリプに変態して成長!
そのポリプが無性生殖(出芽)で仲間を増やして、役割を分担しながら群体を作る!
最初はちっちゃなポリプだったのに、仲間を増やしていつの間にかあの巨大なカツオノエボシの姿になっちゃうんです。
どんどん仲間とくっついていき、プラヌラ幼生を経て、ポリプ、ストロビラ、エフィラ、メデューサという成長過程をたどります。
カツオノエボシのすごいところ
完全なチームプレー生物! ひとつひとつのポリプは単体では生きられないけど、みんなで協力することで1つの生き物みたいに機能している。
クラゲじゃない! 見た目はクラゲっぽいけど、ヒドロ虫の仲間。
毒がヤバい! 触手に触れると強烈な痛みを伴うので、海で見かけたら絶対に近づかないこと!
カツオノエボシの仲間たち
カツオノエボシと同じように、群体で生きる不思議な生物が他にもいます!
1. サルパ(Salp)
クラゲっぽいけど、実は脊索動物の仲間。
透明な体で鎖のように繋がった群れを作り、海を漂う。
水を吸って噴き出すことで移動する!
2. ベニクラゲ(Turritopsis dohrnii)
「不老不死のクラゲ」とも呼ばれ、成体からポリプに戻る驚異の能力を持つ。
理論上、寿命がない!
3. ミズクラゲ(Aurelia aurita)
普通のクラゲに見えるけど、実はポリプ時代がある。
成長するとクラゲになり、ポリプとクラゲの両方の形を持つ。
カツオノエボシの仲間には、まだまだ不思議な生物がたくさん!海の世界って奥が深いですね。
カツオノエボシって見た目も生態もめちゃくちゃ面白い生き物なんですよね。
もし海で見かけても、絶対に触らないようにしてくださいね!
まとめ
カツオノエボシは元々ポリプというヒドロ虫がくっついて大きくなった姿
卵から孵化し成長したあと無性生殖によってクローンを作り大きくなっていく
小さな虫の集合体がそれぞれの器官を作って一つの生物になっている
だからクラゲと似ているけど全く別物というわけですね
ではでは(^ω^)ノシ
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