鶯張りの廊下と言えば歩くたびに音がなるという廊下で侵入者を察知するため、忍び返しではないかと言われていますが実は違うとの事
京都にある知恩院や二条城が有名ですね。
平成の大修理後に
京都にある知恩院は国宝として有名な寺院です。
御影堂から集会堂、大方丈、小方丈に至る長い廊下は全長550mもあります。
2011年に修理が終わったら音が出なくなった。
宮大工が当時の工法で修理しているので作りが変わったわけではない。
つまり、鶯張りの廊下で音が出るのは狙ったわけじゃない
音が鳴り始めた廊下
同じ知恩院で音が出るようになったのが阿弥陀堂
鶯張りと言われてなかった廊下から音が鳴るようになった。
これはどういう事か
実は鶯張りの作りが原因だった。
音が鳴る原因は釘の弛み?
鶯張りの廊下には目かすがい、メカス釘が使われています。
文章で説明するのが難しいけど
L字になってる釘部分と反対方向には釘を打ち込む穴が開いてる。
絵にするとこんな感じの釘
根太と呼ばれる床板を支える木材に目かすがいを打ち込んで床を固定します。
床板の方は目かすがいを打ち込むための凹みをあらかじめ作っておきます。
ですが経年劣化で釘が緩んだり目かすがいの穴が歪んだりすれば床板の固定が甘くなり
歩くたびに目かすがいが動いて音が鳴るというわけです。
なぜ鶯張りにしたのか?
何かしらのメリットがあって鶯張りにしたのでしょうか?
それは釘が歩いている人に見えないように作られているという事です。
綺麗で長い板を使うなら釘は見えない方がいいって事で鶯張りを用いたようです。
現代のフローリングでも隠し釘という技法が使われますが鶯張りに使われる厚い板では無理なのだろう(個人の感想)
ちなみに普通のフローリングなどでも経年劣化で音が出るようになる。
音はギシギシみたいな音
まとめ
鶯張りを歩くと音が出るのは目かすがいという特殊な釘が長い時間を経て弛んで根太と釘が擦れて音が鳴っていたという
忍び返しというわけではなかった。
確かに警報装置としては優秀だけど
ワザと音が出るようにしてるわけじゃなかったという。
ではでは(^ω^)ノシ