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鬼丸国綱の解説!逸話や歴史、今はどこにあるの?

鬼丸国綱(おにまる くにつな)は、天下五剣の一振として名高い、日本刀の中でも特に霊験あらたかな「護り刀」として有名です。

その由来や伝説、刀工、特徴などを以下に詳しく解説します。

 

鬼丸って強そうな名前でかっこいいですね。

どんな刀なのでしょうか?


鬼丸国綱とは?

  • 読み方:おにまる くにつな
  • 種別:太刀(日本刀)
  • 刀工:粟田口国綱(あわたぐち くにつな)
  • 時代:鎌倉時代初期(13世紀ごろ)
  • 現存:宮内庁御物(皇室所蔵)として保管されており、一般公開は極めて稀。

名の由来:「鬼丸」の伝説

「鬼丸」という名前には、次のような伝説が残されています:

 

北条家に伝わる“鬼退治”の霊剣

鎌倉幕府の執権・北条時頼のもとに伝わった逸話です。

  1. 北条家の屋敷では夜な夜な怪異が起きていた。夢の中で子鬼に苦しめられる北条時頼
  2. ある夜、夢に老人が現れて私は粟田口(あわたぐち)の刀工・国綱が作刀した刀の化身だといい刀をサビを落として清めて「刀を使えば鬼を払える」と告げる。
  3. サビを落とした刀を枕元に立てかけ眠りにつく
  4. その刀が国綱作の太刀であり、夜、立てかけた刀が倒れ傍にあった火鉢の飾りを斬った
  5. それが子鬼の像であり、それ以来、夢で子鬼に苦しめられる事はなくなったのだとか
  6. 以来この太刀は「鬼丸国綱」と呼ばれ、家の守り刀とされた。

→ このことから、鬼丸国綱は「魔除け・厄除けの霊剣」として語り継がれるようになりました。

 

 

使い手がすごいとか現実で鬼と戦ったわけではなく刀自らが鬼の像を斬ったというのがすごいところですね

 

 


刀工「粟田口国綱」について

  • 京都・粟田口派の刀工で、平安〜鎌倉初期に活躍。
  • 粟田口派は、技術力が非常に高く、「細身で上品、精緻な刃文」が特徴。
  • 国綱はその中でも名工とされ、鬼丸をはじめ複数の名刀を残しています。

刀の特徴

  • 刃長:約80 cm
  • 造り込み:鎬造、庵棟(標準的な日本刀の形状)
  • 反り:やや深く、鎌倉初期の典型的な太刀姿
  • 刃文:丁寧な小乱れ(こみだれ)、あるいは直刃(すぐは)のような美しさ

所蔵・伝来

  • 元々は北条家が所持。
  • 南北朝・室町期を経て、足利将軍家、豊臣秀吉、徳川将軍家などの権力者の手に渡る。
  • 江戸幕府滅亡後は、明治期に皇室へ献上され、現在は宮内庁の御物となっている。

→ このように、常に日本の「中枢」にある家系が保有してきたことも、この刀の神格化を後押ししました。

 

鎌倉幕府5代執権「北条時頼」の愛刀として有名である。

 

 

 

天下五剣の中での位置づけ

  • 江戸時代の『諸家名剣集』では、「五振之内随一」とされ、筆頭扱い
  • 童子切安綱と並んで、最も霊験あらたかで象徴的な刀と考えられている。

 


登場する主な文献・資料

  • 『享保名物帳』
  • 『諸家名剣集』

 

 

 


✨ まとめ

項目内容
名称鬼丸国綱(おにまる くにつな)
刀工粟田口国綱(鎌倉初期の名工)
伝説北条時頼の夢枕で鬼を祓った霊剣
特徴上品な細身、直刃の刃文、美しい反り
所蔵宮内庁御物(非公開)
地位天下五剣の筆頭とされることもある

ではでは(^ω^)ノシ

 

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