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キャンプの起源と歴史って?レジャーとしては最近になってできたもの?

野外で火を囲み、テントや簡易シェルターを張って寝泊まりする "キャンプ"。

現在ではレジャーや趣味として親しまれていますが、その起源は人類の移動生活や軍事活動に由来し、時代を経てさまざまな形で進化してきました。

 


️ 1. 起源:人類の野営生活からレジャーへの萌芽

古代〜中世:移動と野営の必要性
人類は狩猟採集時代から野外での寝泊まりを行い、野営用シェルター(毛皮や樹皮、後に布製)が欠かせませんでした。

遊牧民のゲル(モンゴル)やティピー(北米先住民)、古代ローマ軍の野営テントなど、生存と移動を支える実用的なキャンプ形態が見られます。

 

狩猟採集をしていた時代は野営用のシェルターを作ったり、軍隊を駐留させるために簡易的な休憩所を作ったというわけです。

キャンプの起源は、ラテン語の「campus(カンプス)」、意味は「平らな場所」に由来します。

古代ローマ時代に平らな土地に砦を作って兵士の訓練をしていた場所をキャンプと呼んでいたそうです。

 

中世になるとキャンプというのは軍事的な意味の言葉として定着、仲間と共同生活をする場所全般をそう呼んでいました。

米軍の基地をキャンプ・シュワブなんて言ったりするのはその名残りです。

 

 

今のキャンプみたいなものではないですね。

 

 

あくまでも必要だから作っていただけで、レジャーとしてのキャンプが生まれるのはかなり後

 

 

19世紀半ば:自然回帰と野外体験の始まり
産業革命による都市化が進むヨーロッパ・アメリカでは、自然の中で過ごすことが健やかさをもたらすと考えられました。

アメリカの牧師ウィリアム・H. H. マレーが1869年に発表した『Adventures in Wilderness』(後に『Camp‑Life in the Adirondacks』)は、自然体験としてのキャンプを広め、教育やレジャーの視点をもたらしました。

 

文明が発展した結果、自然に触れたいという欲求が生まれたというわけです。

狩猟採集をしていた時代から見れば贅沢な欲求です。

 

 

 


海外におけるキャンプの歴史

2-1. イギリス:近代キャンプの父とクラブ文化

  • トーマス・ヒラム・ホールディング(1844–1930) は "近代キャンプの父" と呼ばれ、サイクリングと組み合わせた野外旅行を提唱。1898年の『Cycle and Camp in Connemara』、1908年の『The Camper’s Handbook』で装備や技術を体系化しました。
  • Camping and Caravanning Club(1897年設立) は、会員同士の情報交換や共同活動を促進し、商業的キャンプ場の整備にも貢献しました。

 

レジャーとしてのキャンプはイギリスから始まったというわけです。

ちなみにボーイスカウトの起源も19世紀のイギリス

1907年にイギリスのロバート・ベーデン=パウエル卿が、ブラウンシー島で20人の少年たちと行ったキャンプが始まりです。

そこからアメリカへキャンプ文化が広まった。

 

 

2-2. アメリカ:教育キャンプからRV文化へ

  • フレデリック・ウィリアム・ガン(1861年) はコネチカット州の学校で生徒を連れて夏季野営を実施し、教育・健全育成のプログラムとしてキャンプを確立しました。
  • Murray’s Rush(1870年代) と呼ばれるアディロンダック山脈への旅行ブームが起こり、一般層にも野外レジャーとしてのキャンプが普及。
  • オートキャンプの誕生(1910年代〜) 自動車とキャンピングカーの登場により、家族旅行としてのキャンプ場利用が拡大。AirstreamなどのRVが人気を博しました。

アメリカといえばキャンプってイメージがありますね

そんなアメリカでキャンプが広まったのは1870年代

 

 

ホラー映画の始まりもキャンプ場だったりするし

 

2-3. 20世紀〜現代:多様化と保全意識

  • ナショナルパークの保全とレジャーの融合:イエローストーン国立公園(1872年設立)など、自然保護地域でのキャンプが一般化。
  • 家族レジャーの定着(1950〜60年代):RVや品質向上したギアの普及で、本格的なアウトドア文化が根付く。
  • グランピング(2000年代〜) 豪華装備を備えた快適志向のキャンプが世界的に広がり、IoT機器やポータブル電源を活用した新スタイルも登場。

日本におけるキャンプの歴史

3-1. 明治〜大正:教育・軍事野営の導入

  • 1907年(明治40年) 学習院長・乃木希典が片瀬江ノ島で生徒160名を率い、テント泊を含む野外活動を指導。英国との交流もあり、青少年教育の一環としてキャンプが始まりました。
  • 1910〜20年代 ボーイスカウトやYMCAが組織キャンプを展開。中禅寺湖畔などで青年たちが野外活動に親しみました。

3-2. 戦後〜1960年代:社会教育とオートキャンプの始まり

  • 戦後復興期(1945年以降) YMCAや読売新聞などが高校生・学生を対象に全国キャンプ大会を開催し、文部省も安全指導書を発行。
  • 1966年 神奈川県箱根に日本初のオートキャンプ場(芦ノ湖国際モビレージ)がオープン。家族レジャーとしての利用が一気に拡大しました。

3-3. 1990年代以降:ブームと多様化

  • 第1次ブーム(1990年代) 週休2日制の広がりやバブル崩壊後の節約志向でキャンプ人口が急増。1996年には約1,580万人がキャンプを楽しみました。
  • 第2次ブーム(2010年代〜) ソロキャンプ、女性キャンプ、サウナキャンプ、グランピングなど多様なスタイルが登場。コロナ禍後も約750万人に回復し、定着傾向が続いています。

 

日本の場合、治安が良いせいかソロキャンプや女性だけのキャンプなども海外から注目されているそうです。

アニメで女の子たちがキャンプを楽しむ【ゆるキャン△】はフィクションの世界だと思う人もいるんだとか

 


✨ おわりに

人類の生存活動として始まったキャンプは、時代とともに"楽しみ"へと進化し、海外・日本それぞれの文化や社会背景に応じて発展してきました。

今やキャンプは単なるレジャーを超え、自然保護や地域活性化、防災教育など多面的な価値を持つアクティビティとなっています。

 

ではでは(^ω^)ノシ

 

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