招き猫と言えば手招きをしている猫の置物ですが
いつ頃から作られ始めたのかは諸説あるそうです。
縁起物ですが一体、その起源にはどんなエピソードがあるのだろうか?
1. 豪徳寺説
東京都世田谷区の豪徳寺が発祥とされる説です。
江戸時代、彦根藩主の井伊直孝が寺の前を通りかかった際、寺の猫が手招きをしたため立ち寄りました。
その直後、雷雨となり、猫のおかげで難を逃れたと感謝した井伊家が寺を支援し、以後、猫は幸運を招く象徴とされました。
多額の寄進を行い、寺を復興しました。荒廃していた寺を修繕したりしていくうちに井伊家の菩提寺になったそうです。
猫の死後、お墓も作ったそうです。
後世この猫の姿を招福猫児(まねきねこ)と改名しの正面に招猫堂というお堂を建てました
そして「崇め祈れば吉運立ち所に来り家内安全、営業繁盛」と人気が出たそうです
2. 今戸神社説
東京都台東区の今戸神社が発祥とする説です。
江戸時代末期、貧しい老婆が愛猫を手放した後、猫が夢枕に立ち、「自分の姿を人形にすれば福を授かる」と告げました。
老婆が猫の人形を作って売ったところ、評判となり、生活が豊かになったと伝えられています。
老婆を思って猫が夢枕に立ってくれたというお話ですね
伊万里焼きで猫の姿を作ったのが始まりという説です。
3. 自性院説
東京都新宿区の自性院が発祥とする説です。
戦国時代、太田道灌が戦場で道に迷った際、黒猫が手招きをして自性院に導きました。
その後、道灌は戦況を好転させたため、猫を祀る地蔵尊を奉納したとされています。
江古田・沼袋原の戦いで太田道灌が道に迷った時に黒猫が自性院まで案内してくれた
その結果、戦に勝った後、猫の地蔵尊を奉納したとされています。
諸説ありますが全てお寺の話が基になっているのは面白い
実際に有り得そうな話が多い
猫が夢枕ってというのは眉唾というか老婆の猫愛がアイディアにつながった可能性があるのでなんとも言えませんが
猫というのは割と人間を自分のお気に入りの場所に案内したりする事もある。
実際、野良猫でも人懐っこい子は振り返りながら人間についてきてという風に鳴いている事もある。
豪徳寺や自性院の話はそういう猫の習性があると知っていれば納得できるエピソードと言えますね
招き猫とは
招き猫は、片方の前脚を上げた猫の置物で、日本を代表する縁起物の一つです。
商売繁盛や家内安全、千客万来(多くのお客を呼び込む)などのご利益があるとされています。
店先や家庭で飾られ、多くの人に親しまれています。
デザインの特徴
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挙げている手の意味
- 右手を上げた招き猫:金運を招く。
- 左手を上げた招き猫:人(お客)を招く。
- 両手を上げた招き猫:金運と人を同時に招く(ただし、欲張りすぎると失敗すると言われることも)。
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色のバリエーション
- 白:幸福・純粋さを象徴。
- 黒:厄除けや魔除け。
- 金:金運アップ。
- 赤:健康・厄除け。
- ピンク:恋愛運アップ。
- 青:学業成就や仕事運。
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模様や小物
- 鈴や小判を持っていることが多く、小判には「千両」や「万両」と書かれていることが一般的です。
招き猫の飾り方
- 店舗や家庭で飾る際は、入り口や玄関付近に置くことが推奨されます。
- 顔が正面を向いているものが良いとされています。
豆知識
- 毎年9月29日は「招き猫の日」とされています。「来る(9)福(29)」の語呂合わせから制定されました。
- 愛知県瀬戸市は、招き猫の生産地としても知られており、「せともの祭り」などで招き猫にちなんだイベントが行われています。
招き猫は、文化や地域ごとに多様な背景や特徴を持つ興味深い縁起物です。
海外では招き猫の手が逆向き?
日本では手のひらを見せる形で作られている招き猫ですが
アメリカでは手の甲を見せる形に変わっている
これは手招きというハンドサインが日本とアメリカでは逆だからですね
日本でこっちに来てという意味でもアメリカではあっちいけという意味になってしまうというのは面白いですね
世界への広がり
招き猫は海外でも「Lucky Cat」や「Maneki Neko」の名前で親しまれています。
特に中国や東南アジアなどでは、金運のシンボルとして人気があります。手を動かす電動式のものも広く流通しています。
ではでは(^ω^)ノシ
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