フリーダイビングや息止めトレーニングの世界でよく耳にする【パッキング呼吸法】。
これ、ただの深呼吸じゃありません。口と喉の筋肉を使って、肺に空気を“詰め込む”特殊な呼吸法なんです。
今回は、そんなパッキング呼吸法の概要から、安全なトレーニング方法、さらには息止め能力を高める「呼吸筋トレーニング」や「CO₂ / O₂テーブル」まで、一気にまとめて紹介します!
■ パッキング呼吸法とは?
パッキング呼吸法(英語:Glossopharyngeal Packing)は、フリーダイバーが通常の肺活量を超えて空気を取り込むためのテクニックです。
簡単に言えば、「限界まで吸ったあと、さらに口の空気を舌と喉で押し込む」動作。
まるで金魚が口をパクパクするような動きから、通称「フロッグブリージング」とも呼ばれています。
✅ パッキング呼吸法のメリット
- 息止め時間を大幅に延ばせる
- 潜水時の肺の圧縮ダメージを防ぐ
- 呼吸筋の強化にもつながる
■ パッキング呼吸のトレーニング方法
ステップ1:深呼吸の基本をマスター
まずは腹式呼吸・胸式呼吸を組み合わせたディープブリージングを練習。肺をフルに使う感覚を掴みます。
ステップ2:頬ふくらまし練習(チークインフレーション)
空気を口にためて保持するトレーニング。パッキングの前準備として必須。
ステップ3:パッキング動作を少しずつ練習
吸った空気を1口ずつ「舌ですくい、喉で押し込む」動作を繰り返します。最初は5回ほどから始め、体に負担を感じたらすぐ中止!
■ 息止め能力を高める!2つのトレーニング法
CO₂テーブル:二酸化炭素への耐性アップ
息止め時間は固定、休憩を徐々に短くして苦しさに慣れるトレーニング。
O₂テーブル:酸素消費への適応力アップ
休憩時間は固定、息止めを徐々に長くしていく方式。
■ 呼吸筋トレーニングで“息持ち体”をつくる!
- 風船トレーニング(吐く力UP)
- 腹式呼吸トレーニング(横隔膜強化)
- 吸気抵抗トレ(器具 or ペットボトル活用)
これらを週2〜3回継続することで、息止め時の「苦しさ」耐性が格段に上がります。
■ 注意!自己流パッキング呼吸法は危険も
- トレーニングは必ず陸上で行う
- めまいや胸の違和感があれば即中止
- 初心者は必ずプロの指導のもとでステップアップを
最初は無理をせずに徐々に回数を増やしていく
とにかく習慣的にトレーニングしましょう。
息を吸う回数は徐々に増やしていきましょう。
■ まとめ:呼吸力を制する者が、息止めを制す!
【パッキング呼吸法】は、ただの呼吸法ではなく、息止めの限界を押し上げる強力な武器。
しかし、正しく・安全に習得することが絶対条件です。
これからフリーダイビングに挑戦する方も、陸上での息止めパフォーマンスを伸ばしたい方も、まずは呼吸の基礎と筋肉を整えるところからスタートしましょう!
ではでは(^ω^)ノシ