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剪定と伐採の違いとは?これだけは知っておかないと恥をかく?意外と歴史は浅くてびっくり古代からある技術でもないんだな~

盆栽を剪定するとか開拓のために木を伐採するなど剪定と伐採は全く違う意味を持ちます。

剪定というのは枝を切って形を整える事、伐採は木の幹を切ってしまう事。

 

 

 

剪定は木自体は残る、伐採は根っこしか残らない作業。

公園の木を剪定したというニュースで木を切るのは自然破壊だ〜と騒ぐ人がいますがかなり恥ずかしい。

剪定と伐採の違いについて書いていきます。

 

 

 

剪定(せんてい)とは?

剪定とは枝を切る事で形を整えたり、栄養の取り合いになって果物が美味しくなくなるのを防ぐ作用がある。

果実を美味しく育てるため枝を切って栄養が集中しやすくなるというわけだ。

 

 

切る枝は

  • 枯れ枝
  • 徒長枝
  • 平行枝
  • 下垂枝
  • 競合枝
  • 交差枝(枝と枝同士が交差している状態)
  • 病気枝
  • からみあった密度の高い状態になった枝
  • ひこばえ

 

徒長枝(とちようし)は樹木の幹や太い枝から上方に向かって真っ直ぐに長く太く伸びる枝の事で園芸用語

ひこばえは樹木の根元や切り株から生えてくる若芽(わかめ)の事。

 

 

日本庭園とかでは綺麗で独特な形に整えられた木があるし、美味しい果物を育てるには競合枝を切る必要がある。

盆栽などの剪定は植木鉢の中でいかに大木のように見せるかという作業になる。

 

 

 

形を整え、細い枝を切って太い枝を作りつつもバランスを整える。

素人ながら調べたけど、簡単に言えばそんな感じ。

 

 

庭の生垣なんかも庭師さんが綺麗な四角に整えてくれていたりする。

 

剪定の歴史

剪定の技術が生まれたのは室町時代、15世紀中頃だと言われています。

室町時代を代表する作庭書「山水並野形図」には、剪定を意味する「すかす」という言葉が使われており

庭木の手入れや剪定の考え方が記されています。

 

 

※山水並野形図とは室町時代中期に編纂された庭園に関する秘伝書の事。

 

 

江戸時代には、作庭書「築山庭造伝(前編)」にて「木造りの事」としてより技術的に記されております。

「鎌割、鋏割、指割、葉刈などといふ種々の仕事ありけり・・」とあり、「割」は今でいう、「透かし」剪定のことを指し、「刈」は「刈込」のことで、表面を刈り揃えながら押さえ込むという意味です。

 

ハサミや手、指を使った剪定方法が書かれており現代にm通じる技術。

 

伐採とは

 

木を切る事を伐採と言います。

伐採されると切り株しか残らない。

 

 

伐採には

  • 間伐(かんばつ)
  • 除伐(じょばつ)
  • 主伐(しゅばつ)
  • 択伐(たくばつ)
  • 皆伐(かいばつ)

 

それぞれ解説していきます。

 

 

間伐

間伐は多すぎる木を伐採する事で森に陽射しが入るように樹木同士で間隔を空けるための伐採法。

自然環境を守るために行います。

日光が入らない暗い森になる事を防ぎます。

 

 

適度な日光が森や林に入らないと新しい植物が生まれない。

下草も生えない、木の成長も遅くなる。

二酸化炭素の吸収力も低下します。

 

間伐をしないと下草が生えず、ヒョロヒョロなもやし状になってしまいます。

下草がなく、植物の根っこが少ないため水を溜める事が出来ず、土砂崩れを起こしやすくなる。

 

 

 

除伐

除伐は幼齢木の頃に行う不要な木を伐採する事を言います。

変に曲がってしまった木、成長不良の木を切る。

他の雑木を伐採する。

 

 

 

除伐2類と呼ばれるものもあり

目的植樹がある程度決まる時期に空間を確保して、目的植樹の肥大成長を促す。

 

 

噛み砕いて言えば育てたい木を植える空間を確保してその木に栄養が集まるようにする事を言います。

 

 

 

 

 

主伐

主伐は育った木を木材として使うために伐採する事です。

建築用だったり家具に使われたりする木を伐採する事をいいます。

 

 

 

択伐

択伐は人工樹林でその時に必要な木を抜き切りするやり方、切った後は同じ木を植樹して後継の木にする。

いろいろな木を育てて必要に応じて切るスタイルですね。

ただ、木材を運び出す時に他の木にぶつかってしまう事もある。

 

 

皆伐はある区間を決めて全ての木を切ってしまう事を言います。

昔から土地を広げて畑にしたりする時は皆伐でした。

また、開墾が目的ではないなら新たに植樹しておきます。

 

 

 

伐採の歴史

木を切るなんてのは有史以来ありふれた事ですが

間伐などの知識はいつ頃広まったのか?

 

 

林業とか森林整備と呼ばれるような技術は江戸時代に発展していった。

飛鳥時代や奈良時代でも木を切っていたし薪にしたり炭にしたりしていただろうし家や神社仏閣を作ったりするのにも使われた。

 

 

 

戦国時代には人工林があったから間伐とかはやっていたと思いますが森林を守ろうという動きは江戸時代からです。

江戸時代に入り国で管理する御林(おはやし)が設定されたりして今の森林保護みたいな概念が生まれた。

 

 

 

ドイツでは16世紀ごろに森林法で間伐に関する記述があるそうです。

そこまで古い技術でもないようだな。

 

 

 

というか間伐なんていう知識が古代からあったら砂漠がこんなに多くなっていないか。

 

 

択伐については曖昧な記述しかなくて2百数十年の歴史がある

備長炭を作るためのウバメガシ、カシ等の優良樹種を原木をとるために

 

 

森林の集約利用や優良種の保護、改良などに紀州藩が備長炭がほしいために推進された。

という話しらしい。
 

 

まとめ:剪定と伐採の違い

簡単に言えば枝を切るのが剪定

木を根本から切り倒すのを伐採

 

 

枝を切る剪定と伐採では全く意味が違う

剪定は見栄えを整えたり病気になっている枝を切ったり

栄養を効率的に果物へ送るために枝を切る。

 

いくら剪定しても木が根元から無くなる事はない

 

 

伐採は木を切り倒して木材にしたりしてしまう事

剪定については室町時代から技術体系が作られた感じだけど

伐採に関する歴史はネット上にあんまり記述がない。

 

 

木を切る、森林を管理する技術が確立したのって意外と歴史が浅いのにびっくりしました。

 

 

この記事を書いたのは公園の木がオリンピックのために剪定された!

自然破壊だ!とか言ってる人がいたので自分で調べて情報を整理してみました。

 

 

ではでは(^ω^)ノシ

 

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