ラジオ体操と言えば夏休みに学校のグランドでやる体操でスタンプを毎日、押してもらうのが日課だった
小学生もいる事だろう
また、工場とかの朝礼でラジオ体操をするなんて職場もある
日常生活に溶け込んでいるラジオ体操だが
ラジオ体操という体操を誰が作ったのかは知らない人が多いと思います。
実は古いラジオ体操と改訂版ラジオ体操がある
古いラジオ体操が生まれた経緯
ラジオ体操は、日本の健康促進のために作られた体操で、最初に考案されたのは1928年です。
昭和天皇の即位を記念して作られました。
この体操を考案したのは、当時の大日本国民健康保険協会(現在の日本郵便)が中心となり、アメリカの「メトロポリタン生命保険会社」が提供していた体操を参考にして作られました。
具体的な個人が考案したわけではなく、協会や関係者たちが協力して制作したものです。
ラジオ体操は日本全国に広まり、多くの人々の健康維持や運動習慣の形成に寄与しています。
現在でも毎朝多くの場所で行われており、子供から高齢者まで幅広い世代に親しまれています。
なんでラジオ体操と呼ばれるのかと言えばNHKのラジオで放送されたのが始まり
ラジオ体操第3番が存在した
ラジオ体操は現在1番と2番がありますが実は古いラジオ体操には第3番も存在しました。
1939年(昭和14年)までラジオ体操第3番がありました。
動きが複雑で難しかったので浸透せず
YouTubeで見かけたラジオ体操第三
しかし第二次世界大戦が始まり終戦後
1946年(昭和21年)にGHQによってラジオ体操が禁止されたそうです。
なんでもファシズムにつながるとかなんとか
1946年(昭和21年)に新たにラジオ体操の放送が始まりましたがこれが改訂版ラジオ体操です。
現在のラジオ体操は再改訂版
GHQが禁止したラジオ体操ですが1951年に再開、改訂版ラジオ体操を放送
現在のラジオ体操はその頃よりも更に改訂した再改訂版
なんで改訂したのかというと複雑な動きが多く子供やお年寄りには難しくて間違えやすい
気軽な体操ではなかったそうです。
戦後にラジオ体操はGHQに禁止されたもののすぐに改訂版ラジオ体操を作り
昭和21(1946)年の放送開始、しかし1年で放送終了してしまうのでした。
子供やお年寄りでも楽しく体操ができるラジオ体操を作った人物がいました。
現在のラジオ体操を作ったのは遠山喜一郎という人物
現在のラジオ体操である、再改定版の作成依頼を受けた遠山喜一郎という人物
彼は昭和11(1936)年に開催されたベルリンオリンピックで日本代表を勤めた男です。
引退した後は日本体操協会副会長を勤めていました。
遠山さんは「動きだしたらそのまま、音楽に乗って最後まで無理なくやり抜けるものであるべきだ」という考えを持っていて
戦時中に土浦海軍航空隊の予科練で体育教師をしていた時に訓練で使っていたリズム体操をアレンジして作ったのがラジオ体操
まとめ
ラジオ体操の原型はメトロポリタン生命保険会社の体操を基にして作られNHKで放送されたもの
そこから2回リニューアルされた
- 昭和天皇の即位を記念して作られた体操でラジオ放送をしたからラジオ体操
- 戦後はGHQに禁止されたりするも改訂版ラジオ体操を放送した、しかし振り付けが難しくすぐに放送終了している
- 遠山喜一郎さんというオリンピックに出場した経験もある人物が現在のラジオ体操を作っている
- ラジオ体操はNHKで現在も放送されている
現在のラジオ体操を作ったのが遠山喜一郎さんという事ですね
ではでは(^ω^)ノシ
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