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心肺蘇生人形レサシアンとは?その微笑みの由来をたどる

心肺蘇生用のマネキンですが実はモデルがいることはご存知ですか?

由来を調べているとなんというか変態的だな、と思ってしまったのはココだけの話です。

 

 

心肺蘇生人形「レサシアン」とは

「レサシアン(Resusci Anne)」は、心肺蘇生法(CPR)の訓練に使われる世界的に有名なマネキンです。

レサシアンはレールダル社のアスムンド・レールダル氏によって開発されました。
レールダル社は1940年、創始者Asmund S. Laerdalによってノルウェーの小さな出版社として出発しました。

戦後は木製玩具を作り事業拡大をしていました。

 

 

当時、ノルウェーの玩具職人だった彼は戦後、大量に生産されるようになったプラスチックに目をつけて

アンという子供用の人形を作りました。

ノルウェーで絶大な人気を得た人形はある年の年間最優秀玩具に選出されるほどでした

 

ある日、麻酔医のグループが新たに開発された心肺蘇生法(CPR)を実演するための人形を作ってほしい

という依頼をアスムンド・レールダル氏にしました。

 

CPRを開発したオーストリア人医師ピーター・サファル(1924〜2003)を初めとした医師グループと

「救命措置の練習ができる実物大のマネキンを作る」というプロジェクトを初めた

 

そして完成したのが「レサシアン(Resusci Anne)」なのですが

顔をどうしようか悩んでいる時に思い出したのが義父の家に飾られている一つの仮面だったのです。

 

 

名称の「Resusci」は「resuscitation(蘇生)」から取られ、「Anne」は親しみやすい女性名として選ばれました。

 

モデルとなった「セーヌ川の少女」

レサシアンの顔のモデルには、「セーヌ川の少女(L'Inconnue de la Seine)」のデスマスクが使われています。

この少女は19世紀末、フランス・パリのセーヌ川で遺体となって発見されました。

遺体に怪我や暴行の後がないため自殺だろうと結論付けられた

当時のパリでは身元不明の遺体を見世物にしていたそうです。

 

悪趣味極まりないですが、当時は最高のエンタメとして人気だったとか

・・・ちょっと理解できねぇわ

 

身元は不明でしたが、その安らかな微笑みをたたえた顔立ちが人々の心を打ち、死後にとられたデスマスクは芸術界で注目を集めました。

 

 

水死体にしては珍しく美しい死に顔をしていたためか一人の霊安室の係員が石膏職人に石膏でデスマスクを作らせたという話

デスマスクを取った経緯がちょっと理解できないしそれが販売されていたのか譲渡されたのか不明ですが・・・・

 

ヨーロッパで流行したデスマスク

いつの間にか土産物屋でこのデスクマスクの複製品が販売されるようになったというわけです。

このデスマスクは20世紀初頭、ヨーロッパ中の芸術家や知識人の間で装飾品として流行し、自宅の壁に飾ることが一種のブームとなりました。
ドイツではある世代の女性たちが、この少女の顔を理想の美として模倣したとも言われています。

アルベール・カミュはその表情を「溺死したモナリザ」と称し、詩人や小説家、写真家たちも数多くの作品で彼女の面影を引用しました。

 

 

 

 

「世界で最もキスされた唇」

現在もレサシアンは、世界中の救命講習で使われており、多くの人がこのマネキンを通じて心肺蘇生法を学んでいます。
そのため、レサシアンの唇は「世界で最もキスされた唇」とも呼ばれています。

 

ちなみにマイケル・ジャクソンの名曲「Smooth Criminal」の歌詞にある「Annie, are you OK?(アニー、大丈夫?)」

これはレスキュー・アン(CPRアニー)に話しかける救命練習の言葉から来ています。

 

まとめ

心肺蘇生用のマネキンのモデルはセーヌ川で見つかった遺体の少女である。

 

 

心肺蘇生用のマネキンには実はモデルがいたという話なんですが

フランスの猟奇的な一面というか死体への扱いが雑すぎんか?と思ってしまいます。

デスマスクを取るまでは理解できるけど、これが土産物屋で販売されるとか

 

 

デスマスクを壁に飾るのが流行ったというのもイマイチ理解できない部分

それが巡り巡って心肺蘇生用の人形になるなんて興味深い因果というか

未来永劫、晒し者にされるなんてと思ってしまう今日このごろです。

 

 

ではでは(^ω^)ノシ

 

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