剣道では腰から打てとか腰を入れろなんて言われます。
剣道に限らず武道全般でこんな風に指導されますが実際のところ理屈を説明できる人はいないのではないでしょうか?
そもそも腰から打てと言われても腰の部分を最初に動かす事ができない。
これは推測ですが昔の日本人は腰から動く感覚があったのではないだろうか?
腹筋を解放しろ
腹筋を解放しろと見出しで書きましたが何のことかちんぷんかんかと思います。
昔のお侍は腹筋をもっと自由に使っていたと推測しています。
現代人は腹筋を固定して使っている。
それで剣道の【腰を入れて打つ】にどうつながるかと言うと
腰というのは骨盤とその少し上くらいの事。
ざっくり説明するとですが
現代人は背筋だけを酷使しがち。
逆に腹筋は全く使えてない。
個人的には江戸時代の人は力持ちだったという話は現代人よりも腹筋が使えていたからだと考察しています。
これはいろいろ自分の体で人体実験した結果、分かったのですが
腹筋は常にブレーキをかけているという事です。
スマホでこの記事を読んでいるなら試してみてください。
まず、気をつけをします。
そして足の指は地面から浮かす。
この状態でお腹を膨らませてください。
体が前に倒れそうになりませんか?
腰から打てというのは腹筋を膨らませる。
腹圧をかける事で重心が移動する。
背筋を伸ばしお腹の力を抜くと腹圧がかけやすい。
背筋の伸ばし方についてはリンクを貼っておきます。
背筋も実は全く伸ばせていない。
背中の筋肉を縦に使える人は少ないです。
腰を入れて打つとは
つまり、打ち込む瞬間にお腹を膨らませて腹圧をかける事で体を安定させ強い打突が可能になるというわけです。
背筋を伸ばしてお腹の力を抜くと丹田が張るような感覚が得られます。
最初は違和感を感じるかもしれませんが腰を入れてるからかなり軽快に動けるはずです。
お腹でボールを作る。
腹圧をかけてお腹を膨らませる事で体幹を安定させます。
お腹は凹ませると曲がりやすくなり膨らませると曲がりにくくなります。
だから腹圧をかけてお腹にボールを作ってやる事で上半身が安定します。
青眼に構えた時、腹圧をかけると骨盤の向きも矯正される。
腰が開いていたりすると苦しい
体にクセがあると苦しくなるので構えの矯正にも使えます。
背筋を伸ばしお腹の力を抜く腹直筋が緩んで丹田に重心が集まる。
お腹が骨盤によりかかるようないわゆる
腹が据わるという状態になる。
この状態で腹筋を動かす事で下半身をコントロールできる。
腹圧をかけると膝が伸びたり曲がったりするようになる。
腹圧をかけるという動きはロードバイクとかでは一般的に言われてる事だけど他のスポーツではあまり言われない
だから一般的な動きではないけど覚えると便利です。
腰を痛めたりしなくなる。
剣道で腰を痛める原因は打突の時などに腰を反ってしまいがちだからです。
背筋を伸ばせと言われて背中を反ってしまう人が実は大半で背中を反ってしまうと体は動かなくなるのですがその反面、負担も大きい。
お腹を膨らませる事で背中を反らす事もなくなるので腰痛はだいぶ減る。
腰を入れろ!って言われると腰を反ってしまいがちなのは昔の人と体感覚が違うからなのでしょう。
まとめ
腰から打つというのは打突の時にお腹を膨らませる。
お腹を膨らませるには背筋が伸びてお腹の力が抜けている状態を作りましょう。
腰を立てた状態じゃないと上手くいかない。
剣道で腰痛になってしまうのは腰が入っていないからです。
個人的な簡素ですがお腹を膨らませるという動作だけでかなり動きやすい。
筆者は巨漢なので力みを察知されやすかったのですが、腹圧で体の重心が動かせるというのは大きな発見ですね。
この発見をしたきっかけは江戸時代の浮世絵ですね。
庶民も武士も裸の絵はみんなお腹が膨らんでる。
しかも単に太っているとか下っ腹が出ているという感じではない
お腹にボールを抱えているような絵もあって
普通にしてたらそうはならんやろ!って奴が結構ある。
これは何か秘密があるなと思い試してみたところきれいにハマったという感じです。
ではでは(^ω^)ノシ