剣道の稽古が終わってふくらはぎが痛くなるのは体の使い方が間違ってるからです。
ふくらはぎを使うのではなくハムストリングからお尻の筋肉を使うのが合理的。
つま先で地面を蹴るというのがそもそも間違い。
地面は蹴るのではなく踏む。
この事実を教えてくれる先生はかなり少ない。
膝裏を伸ばすと地面を踏む動きになる。
つま先で地面を蹴るとふくらはぎだけに負担を強いるから結果としてふくらはぎの肉離れやアキレス腱を切ってしまう。
そもそも成人男性、成人女性の体重をふくらはぎみたいな小さな筋肉を酷使して素早く動くというのが不合理。
全然、理にかなった動きではない。
40〜80kgくらいの体重を素早く動かすのは無理がある。
青眼で構えた時に、左足の膝は軽く曲がってると思います。
その膝を伸ばす事を意識するとふくらはぎを使わずにハムストリングが使える。
地面をつま先で蹴るという動作は無駄
つま先で地面を蹴るという行為はすなわちジャンプをする動きになります。
体が浮き上がるし、前に進むという行為だけを考えるといらない動作です。
筆者もふくらはぎで地面を蹴っていた時は相手に動きを読まれてカウンターをくらう事が多かった。
ふくらはぎに負担を強いるばかりで全く強くなれない。
ふくらはぎではなく腿裏、ハムストリングやお尻の筋肉が使えるようになると世界が変わるはずです。
左足のかかとを上げる意味
左足のかかとを地面につけないのは何故か?
その意味を説明できる先生は少ないと思います。
実際、よく分かってない先生も多い。(個人の感想)
実は左足は体が前に倒れないように支えている状態。
スマホでこの記事を読んでる方は試してみてください。
まず、構えます。
右足は前でベタ足、左足はかかとを浮かす。
この状態でゆっくり左かかとを下ろしてください。
左足のかかとが地面についた時に右足はどうなっているでしょうか?
きっと右膝が少し曲がってると思います。
これは体が前に倒れないように右足が耐えた結果です。
仮に右膝が曲がる直前で右足を前に出すとどうなるでしょうか?
答えは単純で前に重心が移動して前に進みます。
かかとを下すと重心のロックが外れさらに膝が伸びてハムストリングが使える。
前に進む動作でふくらはぎの筋肉はほとんど使われない。
何故、こういう解説がないのか?
多分だけど幕末〜明治から今の剣道になるまでにどこかで口伝が途絶えた可能性がある。
そこに西洋的な地面を蹴るという動作が定着した結果、ふくらはぎの肉離れやアキレス腱を切る人が増えた可能性は高い。
というよりも左足のかかとを浮かす事を思いついた先人は天才。
宮本武蔵の五輪書ではカカトを強く踏むと書かれていますが
剣道の足さばきはその先にある。
カカトを浮かす事でより強く地面を踏む事ができる。
ちなみに足の指も鍛えておかないとグリップ力が足りなくて空回りする事もあります。
近所の公園で稽古した時、見事に踏む力が強くて上手く前に進めなかったり。
引っ越ししている人がいるせいか養生シートが貼られたマンションのエントランスでエレベーターの扉が締まる前にと養生シート上でカカトを上げた左足で強く地面を踏んだらシートが破れたりとかなり強い力が出せる。
カカトを下す事でハムストリングなど太くて強い筋肉が使える。
変に西洋かぶれした時代で忘れ去られた技術というかコツなんだと思います。
地面を踏むのはメリットしかない
ふくらはぎの筋肉をほとんど使わないからアキレス腱を切ったりしない。
膝裏を伸ばす事でハムストリングやお尻の筋肉が使える。
また、前進するエネルギーは姿勢が肩代わりしてくれるから力を溜める必要もない。
相手に動きを読まれにくくする効果もあるから
動きを覚えるだけでかなり強くなる。
つま先で地面を蹴るというのは車の運転で言うならクラッチがうまく使えないとかそういうレベルです。
まとめ
剣道の稽古でふくらはぎが痛くなる人は
つま先で地面を蹴るのではなく
カカトで地面を踏むような意識で打ち込みましょう。
カカトを下す事で膝裏が伸びてハムストリングやお尻の筋肉が使える。
人によって個人差があるのでちょうどいいポジションを見つけましょう。
ではでは(^ω^)ノシ
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