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小説【白鯨】のあらすじとネタバレ

今回紹介する白鯨は沈没した捕鯨船の乗員が書き残した手記に基づいて描かれている。

彼が見たのは白いマッコウクジラ「モビィ・ディック」を巡る体験手記。

19世紀の西洋人が捕鯨に対する考え方が分かる作品。

 

 

旧約聖書などの利用が多く用いられ象徴性に富んでいて話の脱線、脇道にそれることがよくある。

話の多くはストーリーではなく鯨に対する科学的な叙述が多い。

 

 

白鯨は世界文学100選にも選ばれる。アメリカ文学頂点の一つ。

これは読まないにしてもあらすじを知っておくべきかと思いブログを書いている@kesuikemayakuです。

・・・・・・というかあらすじを知った後に全くワクワクしない作品も始めて

 

19世紀の西洋人がどう言う風に鯨と対峙していたかが分かる作品。

小説を元にした映画や日本では白鯨にインスパイアを受けたアニメ白鯨伝説がある。

 

あらすじや豆知識、ネタバレに時代背景なんかも書いていきます。

 

 

あらすじ

アメリカの捕鯨船団が世界の海洋に進出し、さかんに捕鯨を行っていた19世紀後半。

当時の大捕鯨基地・アメリカ東部のナンタケットにやってきた語り手のイシュメイルは、港の木賃宿で同宿した南太平洋出身の巨漢の銛打ち・クイークェグと出会った。

ともに捕鯨船ピークォド号に乗り込んだ。

 

 

出航のあと甲板に現れた船長のエイハブは、かつてモビィ・ディックと渾名される白いマッコウクジラに片足を食いちぎられ、鯨骨製の義足を装着していた。

片足を奪った「白鯨」に対するエイハブ船長の復讐心は、モビィ・ディックを悪魔の化身とみなし、報復に執念を燃やす狂気と化していた。

エイハブ船長を諌める冷静な一等航海士スターバック、常にパイプを離さない陽気な二等航海士のスタッブ、高級船員の末席でまじめな三等航海士フラスク、

銛打ちの黒人ダグーやクイークェグ、インディアンのタシテゴなど、多様な人種の乗組員にエイハブの狂気が伝染し、白鯨に報復を誓う。

 

 

 

数年にわたる捜索の末、ピークォド号は日本の沖の太平洋でモビィ・ディックを発見・追跡する。

白鯨と死闘の末にエイハブは白鯨に海底に引きずり込まれ、損傷したピークォド号も沈没する。

イシュメイルのみが生き残り、棺桶を改造した救命ブイにすがって漂流の末、他の捕鯨船に救い上げられる。

 

更に簡単なあらすじ(4行で分かる)

  1. 俺、イシュメールは捕鯨船に乗りたくて港町へ
  2. 黒人の銛打ちクイークェグに出会って、一緒にピークォド号に雇われたんだ。
  3. ピークォド号のエイハブ船長は、過去の航海でモビーディックと呼ばれる白い鯨に片足を食いちぎられて、復讐に燃えていたんだ。
  4. みんなで鯨漁をしながら、遂にモビーディックを発見して殺そうとしたけど、逆にみんな死んじゃって、イシュメールだけ助かる。

 

これだけのストーリーで文庫本にして500頁の上下巻、1000頁の大作の体をなしているのです。

ネタバレというか補足説明

物語自体はとてもシンプルで昔、白鯨に足を持って行かれた、エイハブ船長が愉快な仲間たちと一緒にリベンジして玉砕する話です。

感想文を読むと著者のハーマン・メルヴィルは鯨に関する事を書きまくりストーリーが全く進まない。

お話が進まない、読んだ人が読みにくいと口を揃えて言う作品が白鯨。

 

 

具体的に言うと、鯨に関する説明、及び鯨漁に関する説明が話の大半を占めています。

大半ってか感覚的には9割ぐらい占めてます。

つまり9割くらいは鯨を語り、捕鯨を語り、鯨の雄大さと鯨獲りの勇猛さを褒め称えてます。

ここまで来ると「本編と関係ない記述」ていうか、むしろそっちが本編です。

悲劇的なサイドストーリーが付随した「鯨論」もしくは「鯨図鑑」と言った方がしっくりきます。

 

 

ちなみに白鯨が出てくるのはラスト50ページからです。

その前の950ページは鯨の話しながら海を漂っているだけです。

 

 

・・・・これは余分な部分をカットしたら300ページくらいに収まりそうな予感がしますね。

読みどころ言えば個性的なキャラクター特にエイハブ船長の狂気にみんなが引っ張られる展開はなかなか面白いと評判。

 

 

使える豆知識

白鯨に登場する、一等航海士スターバックがスタバの由来

一等航海士スターバックとシアトル近くのレーニア山にあったスターボ(Starbo)採掘場から採られた

 

 

 

時代背景

18世紀~19世紀にかけて石油が実用化されるまで鯨油が主な工業用油でした。

当時、世界中の捕鯨業者が、鯨を捕っては鯨油を生産していました。ランプの明かりの燃料にするためです。
では、いったいどうやって鯨油を作るのか。

 

1838年、三陸海岸沖で漂流した「長者丸」という船は、アメリカの捕鯨船に救助されました。
長者丸に乗っていた水夫の次郎吉は、その後、5カ月にわたってアメリカの捕鯨の現場を見ることになります。

『蕃談』という本によれば、船上でのマッコウクジラの鯨油製造はこんな感じです。

 

 

  1. 頭部の皮をはぎとり、頭に穴を開けて脳みそをくみ出す
  2. 下あごと頭を切り落とす
  3. 皮と肉の間にサスベリという刃物を当て、船上のろくろで鯨を回転させ、果物の皮をむくように鯨の皮を剥ぐ
  4. 鯨の肉と骨は海に捨て、皮と脳みそを煮立てる
  5. 油こしで、不純物を除いて、油を手に入れる

10mちょっとの鯨1頭で、150樽もの油を採ることができました。

マッコウクジラの脳天には油が大量につまっており、この油をひしゃくで汲み取っておくと、自然に固まって良質のロウが採れました。

鯨の好都合な点は、鯨油を採った残りかすを、油を煮るための薪として代用できたことです。

無駄な薪を船に積む必要がなく、効率よく油が採れました。

 

 

鯨油は9世紀頃からノルウェーで始まって11世紀頃にはスペインで本格化した。

17世紀半ばには大西洋の鯨は取り尽くされ、まもなく主要な捕鯨ポイントは太平洋に移っていきます。

 

『白鯨』には、
《もしあの二重にかんぬきをかけた国、日本が外国に門戸を開くことがあるとすれば、その功績は捕鯨船にのみ帰せられるべきだろう。事実、日本の開国は目前に迫っている》
と書かれています。『白鯨』が出版されたのが1851年、そしてペリー艦隊が最初に日本にやってくるのがその2年後です。

 

白鯨には当時の捕鯨に関する考え方や知識が全て詰まっている。

 

まとめ

ざっとあらすじと時代背景をまとめてみたのですが

個人的には日本語訳の小説を読破しようと思わない。

というのも圧倒的に読みにくいそうなので飽き性な@kesuikemayakuはあらすじと豆知識が分かっていればいいかなと思いました。

 

時代背景を知っていないとちんぷんかんぷんになりそうなので時代背景も紹介してみました。

小説が苦手という方は2015年に公開された映画を見てみると良いかもしれませんね。

ではでは(^ω^)ノシ

 

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