武士と言えばめちゃくちゃ強いイメージがあります。
体格もさぞ逆三角形をしていたんだろうと思ったら
昔の浮世絵を見ると明らかに腹が張ってる。
太ってるというか腹が膨らんでいる印象
【武者絵】とか【侍の写真】で調べるとすぐに分かる。
江戸時代の頃は逆三角形の凹んだ腹は【犬腹】と呼ばれモテる体型ではなかったようだ。
だが、武士と言えば日々の鍛錬を欠かさず
もちろん個人差はあるけど鍛えているはずだ。
なのに逆三角形、肩や胸が筋肉モリモリにならないのは不思議だ。
浮世絵に描かれる漁師や農民、力士なんかも同じ。
逆三角形の人間が不自然なくらいいない。
ヨーロッパの方だと鍛え上げられた肉体というのは胸板が広くて細い腰をしていたそうだけど
明らかに体つきが違う。
面白いのが西洋的な体の使い方をしている現代の日本人よりも江戸時代の日本人は平均的に力が強かった。
姿勢によって腹が出ているように見えた?
ここからは考察になります。
昔の日本人は背筋を伸ばし膝は若干曲げていた。
というのが通説です。
試しにやってみましたが、肩を落として背筋を伸ばし膝を少し曲げる事で腰の骨、仙骨が入った状態になります。
この状態だと腹筋の力を抜いてやるとお腹が膨らむ。
腹が膨らむ事でものすごく体が動かしやすくなりました。
※あくまでも個人の感想です。
しばらくその姿勢をキープしていると思った以上に腹横筋が疲れている感じになる。
これは面白いですね。
武道では腰を重視するが
剣道なんかだと腰から打つなんて言葉があるけど
腰とは骨盤から脊柱までの事で腹筋と背筋を使う事になりますが
現代人の姿勢ではこの打ち方は出来ない。
しかし、前述した腹が出る姿勢は腰を十全に使える。
筆者が実際に動かした感じだと腹筋に力が入れば連動して膝も動く
つまり、全身の筋肉を連動させる事ができる。
武士の体型はそういう風にデザインされていたと思われる。
逆三角形にはならずお腹周りの筋肉が発達しやすい姿勢だった。
これは確実ですね少し実験した筆者の腹横筋が若干、痙攣してる感じを考えると昔の日本人は腹筋というか腰回りの筋肉がめちゃくちゃ鍛えられていた。
デッドリフトみたいな単純な動きじゃなくて複雑な動きに対応できる鍛え方。
試しにT字バランスをやってみた
武士のように腹の力を抜いた状態でT字バランス
思った以上に安定感がある。
普段の姿勢でT字バランスをするとあっという間にバランスが崩れてしまった。
何というか腰が安定しないというかすぐに体がぐらつく。
武士の姿勢でのT字バランスは体を多少、振っても安定している。
異常な安定感。
ちょっと姿勢を変えただけで劇的な変化を感じました。
炭水化物中心で太りやすかったのは事実
米が中心だったから太りやすかったのは事実だけど
背筋を伸ばして腹を緩める姿勢というのがかなり大きい。
丹田の力が使えるから肩や腕を鍛えるより腹というか腰を鍛えていた。
幕末の頃に外国人が当時の日本人は小さいけど力は強いと記録しているのは
この腹が出ている体型が原因じゃないだろうか?
米をたくさん食べてお腹が膨れたのもあるけど意図的にお腹を膨らませている感じですね。
まとめ
武士の体型で腹が出ているものが多い。
理由として考えられるのは
- 逆三角形の引き締まった腹は犬腹と呼ばれモテなかった
- 武士の体型で腹が出てるのは背筋を伸ばし仙骨を入れたせい
- 太っているというよりも丹田が張っている感じ
- 背筋を伸ばし仙骨を入れて腹の力を抜くと腹が張る。
その状態だと各筋肉が連動するため非常に体が安定し力も出しやすい
中華文明から入ってきた仏像の腹は凹んでいるのに日本人の武士の腹が出てるのはおかしいと思ってたけど
実はあれが最適解なんですね。
高校時代、剣道部だったけど剣道部ってかなりハードな練習をするからお腹とか引き締まっていた。
なのに武士のお腹は出ているのは流石におかしいですからね。
武士の体型が逆三角形ではない理由として
米ばっかり食べていた事と
姿勢が良くて仙骨が入っていて腹が出る形になっていた。
これが強さの秘訣ではないかと考察します。
仏像なんかは腹筋が凹んでるのに対して日本人の腹が出ているのはそっちの方が強いからという感じですね。
ではでは(^ω^)ノシ
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