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食事の雑学

木を食べる国はある?アルゼンチンの「食べられる木」と世界の食文化

「木を食べる」と聞いたら、薪や家具に使われる木材を思い浮かべるのではないでしょうか。

ところが世界には、木を食料として利用してきた地域があります。アルゼンチンには、木材が食用として利用されるヤカラティアという珍しい木もあります。

 

 

ただし、ここでいう「木を食べる」は、普通の木材をそのまま食べるという意味ではありません。

木材を食用にする場合もあれば、樹皮の内側を利用したり、幹からデンプンを取り出したりする場合もあります。

 

日本でもタラの芽とかタケノコとか新芽を食べる文化はあるけど完全に成長した木を食べるというのは想像がつかない。

 

 

木を食べる国は本当にある?

結論からいえば、木を食料として利用する国や地域は実際にあります。

特に興味深いのが、アルゼンチンのヤカラティアです。

 

 

ヤカラティアはミシオネス州などに生育する木で、木材が食用として利用されています。現地では、生の状態やシロップ漬けなどで食べる例も紹介されています。

一方、北欧には樹皮の内側を食料として利用してきた文化があります。

このように「木を食べる」といっても、地域によって利用する部分が違います。

 

 

アルゼンチンには「食べられる木」がある

世界の中でも特に珍しいのが、アルゼンチンのヤカラティアです。

ヤカラティアは学名をJacaratia spinosaといい、ミシオネス州の森林などに生育しています。

 

 

果実だけではなく、木材そのものが食用として利用されていることが特徴です。

しかも、これは過去の食文化だけではありません。

 

 

現在もヤカラティアの木材は加工され、食品として利用されています。現地では木材を生で食べたり、シロップ漬けにしたりする例も紹介されています。

ただし、「アルゼンチンでは普通の木を食べている」という意味ではありません。

食用として利用されているのはヤカラティアという特定の木です。

 

パパイヤの親戚で人間には消化できない木に含まれるリグニンがほとんど入っていません。

 

 

また、「世界で唯一の食べられる木」といった表現も見られますが、これは根拠を慎重に確認する必要があります。

少なくとも、木材を食用にする珍しい事例がアルゼンチンに存在することは、このテーマを考えるうえで重要なポイントです。

 

 

北欧では木材ではなく「樹皮」を食べていた

アルゼンチンとは違い、北欧では木の樹皮が食料として利用されてきました。

フィンランドやスウェーデンなどでは、食料が不足した時代に、木の内側にある樹皮を乾燥させて粉にし、穀物の粉などに混ぜてパンを作っていました。

フィンランドでは「ペットゥ」と呼ばれる樹皮粉を使ったパンが知られています。

 

基本的に食糧難の時に食べられていたパンで第二次世界大戦の時も食べられていた

今でも健康志向の高い人は食べているらしい

 

ここで注意したいのは、木の外側にある硬い樹皮をそのまま食べていたわけではないことです。

利用されたのは樹皮の内側にある部分で、乾燥や粉砕などの加工が行われました。

 

 

特に凶作などで穀物が不足した際には、樹皮を使ったパンが食料として利用されたとされています。

これは、アルゼンチンのヤカラティアとは大きく異なる例です。

アルゼンチンでは木材、北欧では樹皮の内側というように、同じ「木を食べる」でも実態は違います。

 

 

インドネシアでは幹からデンプンを取り出す

さらに違った方法で木を食料に利用する例があります。

それがインドネシアなどで利用されてきたサゴヤシです。

 

 

サゴヤシの幹にはデンプンが蓄えられており、幹の内部を加工してデンプンを取り出します。

取り出したデンプンは食品の原料となり、東部インドネシアでは「パペダ」と呼ばれる料理にも使われています。

 

 

ここでは、木材そのものを食べているわけではありません。

木の幹を利用して、内部に蓄えられたデンプンを食料にしているのです。

そのため、サゴヤシは「木を食べる」というより、木を食料の原料として利用する例と考えると分かりやすいでしょう。

 

 

なぜ木を食料にする文化が生まれたのか

木を食料として利用する文化には、その土地で手に入る植物を無駄なく利用してきた背景があります。

北欧の樹皮パンは、穀物が不足する厳しい時期の食料として利用されました。

 

 

サゴヤシの場合は、幹に蓄えられたデンプンを利用できることが大きな特徴です。

つまり、最初から「珍しいものを食べてみよう」と考えて生まれた文化ばかりではありません。

 

 

その土地にある植物から、どうすれば食料を得られるのか。

そうした生活の知恵が、現在から見ると驚くような食文化につながったと考えられます。

 

 

「木を食べる」といっても中身は違う

今回紹介した例を並べると、「木を食べる」という言葉だけでは実態が分からないことに気づきます。

アルゼンチンではヤカラティアの木材。

北欧では樹皮の内側。

インドネシアではサゴヤシの幹から取り出したデンプン。

それぞれ利用している部分が違います。

 

 

普段の生活では、木は家具や建物を作る材料というイメージが強いでしょう。

しかし地域によっては、木の一部を食料として利用する知恵が受け継がれてきました。

「木は食べられるのか?」という素朴な疑問から調べてみると、食べ物の定義そのものが少し違って見えてくるのも面白いところです。

 

 

ではでは(^ω^)ノシ

 

 

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