スポーツにしろ武道にしろ仕事にしろ見取り稽古というのは非常に有効。
もちろん手取り足取り教えてもらう方が良いという意見が圧倒的多数なのはもちろんだし
ただ、誰もが自分に対して教えてくれるわけじゃない
例えばレギュラーメンバーを争っている部活のライバルが自分のテクニックを一から十まで教えてくれるとは限らない
そして何よりも誰もが他人に分かりやすく言葉で教えられるわけじゃない
自分の体感覚を他人に教えられるわけじゃない
自分では分かっている事でも他人には教えられない事もある。
昔の職人さんの見て覚えろって言うのは言葉にできないような微妙な体の感覚だから見せて教えるしかない
言葉で表現できない事を見て盗む
本人すら気づいていない微妙な力加減を言語として説明するのは難しい
どのタイミングで腕を振るとか体のキレがどうとか
スポーツをやっていれば上手く説明できない事もある。
いざ、他人に教えようとすると説明できない感覚をどう説明したらいいのかってなると
見せた方が早いってなる。
昔、職人さんが技は見て盗めって言うのは言語化できない技を覚えさせるためだったと思うのです。
現在は科学が発展して職人さんが説明できる部分が増えてるけど。
見取り稽古は一人を見る。
見取り稽古は一人を観察するべし
球技であれ格闘技であれ、見取り稽古は攻防の駆け引きを見るんじゃなくて
他人の動きから学ぶ必要がある。
なので技を盗みたい相手を集中的に見る。
ぼんやりと二人とか三人を観察しても細かい動きは見れない
最初は技を盗みたい人を集中的に観察し、動き方が何となく分かったら
対戦相手の反応を観察する。
フェイントなどは相手の反応を見ないと良い悪いは判断できないから。
最初は体全体の動きを見る
最初は大雑把な体の動きを観察します。
次にその動きを自分も確かめて見る。
上手くいったかいかないかを自分で判断する。
手の動きが上手くいかないとか足の動きが良くないなど
自分が出来なかった部分の動きを改めて観察し分析する。
基本的に全体的な動きを観察→練習→手や足など上手く再現できなかった動きを観察→練習
この繰り返しが見取り稽古のコツになります。
間違え探しをする。
自分の動きと観察した相手の動きがどう違うのか
ひたすら間違え探しをして改善します。
もちろん体格や体重が違えば全く同じ動きはできないかもしれませんが
完璧なトレースは出来なくても80%再現できれば上等って感じ。
少しずつ、体の使い方を覚えさせる事が大事
見て、稽古して、見ての繰り返しになります。
足りないものを分析する
動きを再現するために足りないものが見えてくると思います。
単純に筋力が足りないとか重心移動が下手くそとか
柔軟性が足りないとか
見取り稽古をして実際に自分の体で再現する事で自分に足りないものが見えてくるかもしれません。
あいつにはあって自分にはないものを見つけるのに非常に有効な稽古です。
スマホで動画撮影すれば効率アップ
昔からビデオ撮影して分析するというのは一般的でしたが
相手の技を盗むのにこんな便利なアイテムもない。
スローモーション再生や逆再生ができるアプリとかもあるので同じ映像を何度でも見れる。
更に言えば自分の動きも撮影してもらい比較して分析できる。
他人の動きと自分の動きを客観的に分析できるのは便利というかズルい。
見取り稽古をするならスマホで撮影しながらが非常に効率的です。
まとめ
見取り稽古のコツは
- 動きを覚える
- 実践してみる。
- 再び観察して間違え探し
- 実践
- 動画撮影すると効率がいい
誰もが親切に教えてくれるわけじゃないし、そもそも言葉で説明できない体の感覚だったりがあるので
大雑把な説明を聞いて細かい部分は見取り稽古で修正するというのは割とありがちな気がします。
ではでは(^ω^)ノシ
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