東京のランドマークとして知られる「東京タワー」と「東京スカイツリー」。どちらも高く美しい塔ですが、よく見ると色が全く違いますよね?
- 東京タワー → 赤白
- スカイツリー → 白に近い藍色(スカイツリーホワイト)
この記事では、この「色の違い」に隠された航空法や建築技術、デザイン性の背景を、わかりやすく解説します。
実は東京タワーが赤と白のカラーリングなのは理由があります。
東京タワーが赤白の理由は?
✈️ 航空法による「航空障害標識」
東京タワー(高さ333m)は、航空法の「航空障害標識」に関する規定に従って、赤白に塗られています。
- 高さ60メートル以上の建造物は、航空機の視認性を高めるため、昼間は目立つ塗装または障害灯が必要
- 塗装の場合、「赤橙色(インターナショナルオレンジ)」と「白」のストライプにするのが基本
つまり、東京タワーの赤白は「おしゃれだから」ではなく、飛行機にぶつからないようにするためのものだったのです。
スカイツリーが赤白じゃない理由は?
一方、東京スカイツリー(高さ634m)が赤白じゃない理由も、実は航空法にしっかり準拠しているからです。
障害灯で塗装の代わりをしている
航空法では、塗装の代わりに「昼間障害灯(白い点滅ライト)」を設置すれば、赤白の塗装は不要とされています。
スカイツリーはこの方式を採用し、強力な昼間障害灯を使用することで、赤白の塗装は免除されているのです。
スカイツリー以外にも日本には60m以上の建物があるけど赤白じゃないのは昼間障害灯がついているからですね
通天閣とかも赤白じゃないし
️ 建設時代と技術の違いもポイント
項目 | 東京タワー | スカイツリー |
---|---|---|
完成年 | 1958年 | 2012年 |
技術 | 塗装が主流 | 障害灯が進化 |
色の理由 | 航空法による塗装 | 航空法+障害灯 |
高さ | 333m | 634m |
スカイツリーが建設された頃には、航空機のナビゲーションや照明技術が進化しており、ライトによる視認性の確保が主流になっていました。
景観とデザイン性も大事に
スカイツリーは「近未来的な都市デザイン」を意識して設計されており、塗装の色は日本の伝統色「藍白(あいじろ)」をベースにした「スカイツリーホワイト」が使われています。
赤白のしま模様にすると、現代的なデザインにそぐわないため、障害灯での対応にしたというわけです。
✅ まとめ
- 東京タワーの赤白は、航空法に基づく「昼間航空障害標識」としての塗装。
- スカイツリーは、同じ航空法に基づき、「強力な障害灯」で塗装を免除されている。
- 建築された時代の技術、都市デザインの方向性によって、選択肢が異なった。
✨ おまけ:夜のライトアップの違いにも注目!
昼間の色だけでなく、夜間のライトアップにも個性があります。
東京タワーは「ランドマークライト」、スカイツリーは「粋」「雅」など季節やイベントに合わせて多彩な演出がされているのも見どころ。
おわりに
街の景色に溶け込んでいる東京タワーとスカイツリー。でもその色には、法律・技術・デザインという意外と奥深い理由がありました。
何気ない風景の中にある「意味」に目を向けてみると、都市がもっと面白く見えてきますよ!
この記事もおすすめ
万能クリーナーとマイティークロスの使い方!どれだけ汚れは落ちるのか?
東京ドームの面積換算で語られるけど正確な東京ドームの面積ってどれくらい?