世界一高い山であるエベレストは登頂に成功しているのに
未だに登頂に成功していない未踏峰がある。
普通に考えればそんな技術的には登れないわけがないのですがそこには理由がある
理由1:危険だから
山によってはとても危険なルートしかない場合がある
断崖絶壁を登り続ける必要があったり
岩場が多かったりする場合ですね
山は天候が変わりやすいためロッククライミングが多い山は登れない
パキスタンにある、マッシャーブルム 4峰 北壁という場所では「ぶっ飛ぶほど未来的な」クライミングテクニックが必要になるそうです。
これは登山家ジョン・グリフィスの言葉である。
理由2:立入禁止にされている
その国の政府から入山禁止にされているケースですね
これは単純に危険だから登らせないという場合と
宗教的な理由によるものです。
神聖な山として政府が禁止している場合もありなかなか登山の許可がおりないというわけですね
ブータンにあるガンカー・プンスムは未踏峰なのだがその理由は
1994年以降、ブータンでは地域の宗教信仰に反するという理由で6000mを超える山への登山を法律で禁じている。
法律で禁止しているなら仕方ないですね
理由3:南極にあるから
南極といえば未開の大地であり南極に向かうだけで大冒険だ
未踏峰で知られるサイプル山は南極大陸・サイプル島にある
つまり、南極大陸から更に島へ移動して山へ登る
登るまでに人生であるかないかの大冒険が待っているというわけです。
一応、未踏峰ではないと言われているが登頂した記録がないため未踏峰として扱われている
世界にある未踏峰の山
- 【ネパール】マチャプチャレ
- 【ブータン】ガンケルプンスム(ガンカープンスム)
- 【中国】梅里雪山
- 【中国】カイラス山
- 【インド】ザンスカール(L11峰)
- 【中国〜ネパール】キュンガリ
- 【パキスタン】 ムチュ・チッシュ
- 【パキスタン】 マッシャーブルム 4峰 北壁
- 【ネパールとインド】 カブルー
マチャプチャレ
マチャプチャレ(Machapuchare)はネパールにある標高6,993メートルの山で、特に未踏峰として有名です。
その主な理由は、**宗教的な理由**と**登山の困難さ**にあります。
1. 宗教的な理由
マチャプチャレは、ネパールのヒマラヤ山脈の一部であり、その名前自体がサンスクリット語で「魚の尾」を意味し、形が魚の尾に似ていることから名付けられました。
重要なのは、この山が**神聖な場所**として地元の人々によって崇拝されていることです。
ヒンドゥー教の信仰
マチャプチャレは、ヒンドゥー教の神々の住む場所として、非常に神聖視されています。
特に、シヴァ神に関連する山とされ、神々が住む山として登ることが禁じられています。このため、地元の人々は、山の頂上に登ることを神聖な冒涜とみなして避けています。
禁止されている登頂
:1960年代にスイスの登山隊が最初に登頂を試みましたが、ネパール政府は登山の許可を出さず、以後もマチャプチャレの登頂は禁止され続けています。
政府は宗教的な理由を尊重し、登山者に対して「神聖な山」という理由で登頂を許可しませんでした。
2. 技術的な困難さ
マチャプチャレはその形状と地形から登頂が非常に難しい山でもあります。
- **鋭角的な形状**:山の形状は鋭い三角形をしており、その岩壁は急峻で登るのが非常に難しいです。
多くの登山者にとって、山の頂上までのルートは高度な技術が要求されるため、登ることが非常に困難です。
- **標高**:6,993メートルという標高は、標高が7,000メートルに近いため、登山者にとっては高度障害を避けるための準備や適応が必須です。
これにより、登頂するには高い登山技術と体力が求められます。
3. 登山者の選択肢
実際に登山者が他の山を優先することも理由の一つです。ヒマラヤ山脈には、エベレストやアンナプルナなどのより有名で登頂が可能な山々があるため、登山者がそれらの山を優先することが多いです。
このため、マチャプチャレのような未踏峰は目立たなくなり、登頂の試みが少ないのです。
結論
マチャプチャレは、ネパールの文化や宗教に深く結びついており、その神聖さから登頂が禁じられています。
また、その登山の難易度も相まって、登山者によっては挑戦すべき山として避けられることが多いです。このため、未踏峰としての地位が長年保たれています。
ガンケルプンスム
ガンケルプンスム(Gangkhar Puensum)は、ブータンにある標高7,570メートルの山で、世界で最も高い未踏峰の一つとされています。
その未踏峰である理由には、宗教的な制約と地理的・政治的な理由が主な要因として挙げられます。
1. 宗教的な理由
ガンケルプンスムはブータンにおいて非常に神聖な山とされており、地元の人々にとって登頂はタブーとされています。
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仏教の信仰:ガンケルプンスムは、特にブータンの仏教徒にとって聖なる山とされています。山の名前自体が「神々が住む場所」を意味しており、仏教において神聖視されています。このため、山の頂上を踏むことが冒涜とされ、ブータンの人々の間では登山することが禁じられています。
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政府の方針:ブータン政府もその宗教的な信仰を尊重し、ガンケルプンスムへの登頂を法律で禁止しています。1994年から6000m以上の山への登山を信仰上の理由で法的に禁止、政府はその聖なる地位を守るために、登頂の許可を出していません。
2003年にブータン国王が永久未踏峰とすると宣言を発表しています。
2. 登山の困難さ
ガンケルプンスムの登山ルートは非常に厳しく、高度な登山技術を要求します。
標高が7,570メートルと高く、登山者にとっては高度障害や体力の問題が発生しやすいです。
また、険しい地形と悪天候が登山者にとって大きな障害となり、登頂を試みること自体が非常に難しいものです。
3. 登山者の選択肢
ガンケルプンスムのような未踏峰に挑戦する登山者は少なく、特にブータンのような国で登山規制が厳しい場合、他の山々、
特にエベレストやアンナプルナなど、登頂が許可された有名な山を目指すことが一般的です。
このため、ガンケルプンスムは登山者の中ではほとんど注目されません。
結論
ガンケルプンスムが未踏峰である主な理由は、その山がブータンの仏教徒にとって神聖視されており、登頂が禁止されていることです。
また、山の地理的な厳しさとブータン政府の登山制限も、この山が未踏峰として保たれる一因となっています。
まとめ
未踏峰の山々は、その特異な地理的、技術的、あるいは文化的な理由から登頂されていないか、登ることが極めて難しいとされています。
いくつかの理由でこれらの山が未踏峰として残されているのです。
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地理的・アクセスの難しさ
多くの未踏峰は、アクセスが非常に困難な場所に位置しています。例えば、マチャプチャレ(ネパール)は神聖な山として地元の文化で重要視され、登頂が禁じられています。カイラス山(中国)はヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教の聖地であり、宗教的な理由から登頂がタブー視されています。 -
技術的な困難
これらの山々の標高や地形は、登山技術的に非常に高いレベルを要求します。ザンスカール(インド)のL11峰やガンケルプンスム(ブータン)は、岩壁や氷壁が非常に厳しく、登頂には極度の専門知識と技術が必要です。 -
政治的・文化的な制約
一部の山は国境にまたがるため、アクセスに対する国際的な制約があります。例えば、キュンガリ(中国〜ネパール)は、国境地帯であるため、登山には政治的な許可や調整が必要です。さらに、未踏峰の一部は登山の許可が得られにくい場合があります。 -
リスクや危険
一部の山々は、登山における極度のリスクを伴います。例えば、ムチュ・チッシュ(パキスタン)は、標高が高く、登山の条件が非常に過酷であるため、登頂には高い危険を伴います。そのため、多くの登山者が挑戦を避ける理由となっています。 -
登山への興味の欠如
例えば、梅里雪山(中国)は美しい山ですが、登山者が少ないため、未踏峰の状態が続いています。登山者が他の人気のある山を優先する傾向があり、これが未踏峰の状態を維持している要因です。
これらの山々は、その自然の美しさや神聖さ、そして挑戦的な登山環境から、未踏峰としての価値を持っていますが、
それらを登るには非常に高度な技術と、時には文化的、宗教的な配慮が求められるため、登頂が難しいのです。
未踏峰の山がある理由
- 危険だから
- 宗教上の理由(聖地だったり信仰対象だったりで法律で禁止されている)
- 南極にあるから
などなど
どれもこれも納得できる理由ですね
ではでは(^ω^)ノシ
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