納豆と甘納豆だと全く関係ない食べ物に見える。
かたや発酵食品でありネバネバしていてご飯によく合う
甘納豆は豆を使った和菓子です。
なのに何故か納豆という名前がついています。
これはどういう事でしょうか?
実は納豆にはネバネバしない納豆というのも存在します。
それが【塩辛納豆】、【大徳寺納豆】、【一休寺納豆】、【浜納豆】などと呼ばれる種類の納豆です。
納豆とは
納豆は煮た大豆を納豆菌で発酵させた食べ物
後で書きますが甘納豆とは似ても似つかない食べ物。
稲わらに茹でた大豆を入れて発酵させるのが昔ながらの作り方。
現在は衛生面や大量生産を考慮して発泡スチロールの容器が主流になっています。
納豆の作り方
家で納豆を作る場合
大豆を洗う
水につける
大豆を煮る
容器に入れて納豆菌をかける
ラップをかける
発酵させる
完成
塩辛納豆とは?
塩辛納豆というのは納豆菌ではなく
麹で作る納豆の事
昔からお寺などで作られる保存食です。
神に納める豆なので納豆という名前がついたという話もあります。
いつからか、塩辛納豆の他にもネバネバした糸引き納豆も納豆と呼ばれるようになりました。
お寺で作るから【大徳寺納豆】、【一休寺納豆】、という名前がつけられたりしています。
【浜納豆】というのは浜松に住んでいた徳川家康が所望した逸品です。
遣唐使の時代に大豆を麹菌で発酵させた鼓(シ)という食べ物が伝わりました。
鼓は平城京でも市販され和名は「クキ」というそうです。
お寺で作られるから寺納豆、中国渡来だから唐納豆などと呼ばれ
浜名湖周辺のお寺にも伝わり浜納豆よ呼ばれるようになった。
塩辛納豆の作り方
真夏に大豆を水につけて蒸煮
コウジ菌と大麦または小麦を炒って製粉したものをふりかけてまぜ,コウジ蓋に入れてムロに納めます。
1週間ほどたち,大豆に薄く白いカビ(=豆コウジ)ができたら,これを塩水に浸します。
2,3日後,豆コウジが塩分を吸収したら樽に入れ,攪拌(かくはん)を繰り返しながら熟成させ,
約2ヶ月天日乾燥を続けて仕上げます。
甘納豆とは
豆などの素材を、密(砂糖)漬けにした和菓子。
江戸時代後期、幕末に発明されました。
煮ても皮が破れないという事で験担ぎにもなっています。
皮が切れない=切腹しないというわけです。
めでたい豆として赤飯に使われていた大角豆(ささげ豆)が当時、値段も安く
和菓子に使われていなかった事に目をつけた菓子職人が庶民でも手が出しやすい美味しいお菓子として作ったのが
甘納豆、砂糖を振りかけた様子が雪のように見えることから、元来の銘菓を、淡雪と言います。
こんな素敵な名前があったのですが当時の江戸では浜納豆が有名だったので誰かが浜納豆をもじって「甘名納豆(あまななっとう)」と命名され
これがなまって甘納豆と呼び始めそれが定着したようです。
甘納豆の作り方
今回は小豆を使ったレシピを見ていきます
小豆を洗いかぶるくらいの水をいれ強火にかける。
沸騰して豆が踊りはじめたらたっぷりのびっくり水をする。
再び沸騰したらそのまま2〜3分沸かし、湯をこぼす。
かぶるくらいの水を注ぎ、煮始める。豆が静かにおどるくらいの状態で、豆が水からでないように途中差し水をしながら煮る。
かたそうな豆を指でつぶすか、食べてみて、ふっくら柔らかく煮えていることを確認する。(40〜60分)むらがあるようなら火を止めて蓋をして蒸らしておくとよい。
全部の豆が芯まで柔らかくなったら、ザルに上げる。
分量の砂糖の8割ほどと約1カップの水を鍋に入れ沸かし砂糖蜜を作る。
小豆を戻して汁に浸し、一晩おいて砂糖を染みこませる。
再びザルにあけ、砂糖蜜に残りの砂糖を加え煮立たせてから小豆を戻し、再び一晩おく。
小豆をザルに上げ、砂糖蜜を煮詰め、半分くらいになったら小豆を戻し、汁がなくなるくらいまで弱火で煮詰め塩も加える。
乾燥させる
表面に汁気がなくなったら出来上がり
作り方を調べたけど豆を柔らかくなるまで茹でて砂糖蜜に絡めて乾燥させた食べ物ですね。
小豆の他にもえんどう豆、花豆、いんげんまめ(大福豆(おおふくまめ)、金時豆(きんときまめ)、うずらまめなど)、黒豆などが使われたりします。
まとめ
甘納豆と納豆は全く違う食べ物で甘納豆に似ていたのは浜納豆。
- 納豆・・・大豆を納豆菌で発酵させた食べ物
- 浜納豆・・大豆を麹菌で発酵させ天日干しした保存食
- 甘納豆・・小豆やいんげん豆、大角豆などを柔らかく煮て砂糖蜜に絡めて乾燥させた和菓子
見た目も浜納豆は黒くて甘納豆は白い砂糖がついていて対比が出来そうな感じ
甘納豆がカラフルなのは豆の種類が違うものが使われているからでしょう。
調べてみれば全く違うというか豆を使っている事以外は全然違う食べ物ですね
ではでは(^ω^)ノシ
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