外食をすれば一度は使う割り箸ですがあれって正式名称は引裂箸なんだとか
また割り箸とは木を割って作るから割り箸と言われていたそうです。
1. 日本における箸文化の始まり
日本で箸が使われ始めたのは、7世紀初めの聖徳太子の時代に「箸食制度」が導入されたことがきっかけでした。
8世紀初めの奈良時代には、平城京で「手食」から「箸食」へと移行し、庶民にも箸が普及しました。
普及したの箸食制度以後なのですがそれ以前から箸は存在していました。
日本で箸が使われ始めたのは、推定で弥生時代から飛鳥時代(3~7世紀頃)とされています。
初期の箸は、ピンセットのような「竹折箸」だったようです。
奈良時代(8世紀頃)には宮中や貴族が一本の竹を折り曲げた「柳箸」を使用していた記録があります
その当時は食器というよりは儀式を行うための神器であったとされます。
2. 割り箸の誕生と発展
2-1. 江戸時代後期の「引裂箸」
割り箸が登場するのは江戸時代後期のことです。
最初に割り箸が使われたのは鰻屋とされており、当時は竹を割って作る「引裂箸(ひきさけばし)」というものでした。
これは、現代の割り箸とは少し異なり、細長い竹を手で裂いて作る簡素なものでした。
なんでもあの鰻屋は一度使った箸を使いまわしてるぞ!汚ねぇと噂がたった
それならばと使い捨ての引裂箸を使い始めたという説があります。
江戸時代は屋台が多く引裂箸は広まっていった
2-2. 明治時代の吉野割り箸
現在のような割り箸が作られるようになったのは明治時代初めです。
奈良県吉野地方の寺子屋教師、島本忠雄氏が、酒樽の製造で出る吉野杉の端材を活用して割り箸を考案しました。
これにより、無駄なく資源を活用するエコな食文化が生まれました。
3. 現代の割り箸と環境への配慮
現在の割り箸は、建築用材の端材や間伐材を活用して作られており、森林資源を有効活用する一環となっています。
また、国産の割り箸は環境に優しく、間伐材を利用することで森林の健全な成長にも貢献しています。
国産の割り箸には以下のような種類が紹介されています。
杉箸:国産の吉野杉を使用し、割り箸の中でも最高級とされています。
桧(ひのき)箸:桧特有の香りと強度を持つ箸です。
柳箸:主にお祝いの席で使用されます。
トド松箸:北海道の間伐材を利用しています。
竹箸:丈夫でさまざまな形状があります。
エゾ松箸:ロシア産のエゾ松材を使用しています。
ボダイ箸、白樺箸、アスペン箸:それぞれベトナム産やロシア産の木材を使用しています。
4. まとめ
割り箸は、江戸時代の飲食文化から生まれ、明治時代に現在の形に発展しました。
その背景には、資源の有効活用や日本人の繊細な食文化へのこだわりがありました。
現代においても、割り箸は単なる消耗品ではなく、環境保護や持続可能な資源活用の視点から注目されています。
日本の食文化を支える割り箸の歴史を知ることで、より一層大切に使いたくなりますね!
ではでは(^ω^)ノシ
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