腰を入れるというのは日本の武道やスポーツ業界ではよく言われる事です。
ただ、詳しく腰を入れるという現象を解説できる人はいない。
結論から言えば腰が入るというのは
腹圧をかけると膝が伸びる状態を言います。
骨盤と背骨が真っ直ぐになるように最適化するとこうなります。
つまり、腹筋をコントロールすると膝が伸びる。
これがスポーツや武道にとって大きなアドバンテージであるのは経験者なら分かるだろう。
空手の型で脚を大きく開く動きがある。
実戦的ではないと言われる構えですが
腰を入れ腹圧で膝をコントロールする事で解決します。
腹に力を入れたら膝が動くわけだから脚の筋肉だけで動くよりもはるかに早く楽に動けます。
腰の入れ方
腰を入れる方法は宮本武蔵の五輪書によれば
- お尻を下げて
- 腹を張る
という事らしい。
かなり端折った説明になるが
お尻を下げるというのは仙骨を体の中心に近づける。
そうすると膝が曲がります。
膝はお腹で伸ばす。
腹筋を膨らませるように使う事で膝を伸ばします。
筆者の解釈としては
- 仙骨を入れる。
- 背筋を伸ばす
- お腹を緩める
- 膝が軽く曲がる。
- 腹圧で膝を伸ばす
これで腰が入りました。
腹筋を緩めたり入れたりすると膝が連動して伸び縮みします。
体感覚としては背中が伸びている感じや骨盤周りの筋肉が張る感じです。
ズボンのベルトを内側から押すような感覚があります(個人の感想)
江戸時代の日本人が膝が曲がっていたという話があるのは多分だけど腹筋が弱かったから。
腰を入れ腹筋を使って真っ直ぐに立つのがカッコいいというのが昔の感覚ではなかろうか?
腰を入れるというのは背筋をしっかり伸ばし仙骨を体の中心に入れ、腹筋に腹圧をかけた状態。
この状態なら姿勢も芯が入ったみたいに真っ直ぐだし腰の筋肉で体を操作する事ができる。
呼吸とか気合いで体のキレが増すし、腹圧がかかっているから腹圧呼吸も可能。
呼吸も安定して乱れない。
脚を大きく開いても素早く動ける。
腰から動く
腰から動くという指導を受けた武道経験者は多いと思います。
しかし、指導している側も腰から動くという感覚が分かっていない可能性が高い。
腰から動くというのは腰を入れて
動作の最初に腹圧をかけ、脚を動かす事です。
剣道では打突の前にヘソを前に出せなんて言われるが腹圧をかけるとそうなる、お腹を膨らませる事で腰から動く事ができるようになる。
骨盤底筋群で立つ
腰を入れると骨盤底筋群に刺激が入る
お尻の肛門に近い部分に刺激が入る。
骨盤が体を下から支えるようになるからだと思います。
人間の体って上半身を腹筋とか背筋で支えている部分がある。
腰を入れると腹筋や背筋への負担が減る。
体が真っ直ぐになるからです。
そうなると運動に使えていなかった腹筋や背筋が使えるようになる。
明らかに使える筋肉が増える。
体を支えるために使われていた筋肉が動くようになるからスポーツのパフォーマンスも上がる。
まとめ
腰を入れるっていうのは日本独特の言い回しみたいです。
ネットで調べると黒人や白人の骨盤はアジア人と比べて前傾しているという話。
腰を入れるというのは使う筋肉を切り替えるスイッチでもあるみたいです。
なので仙骨を動かして腰を入れるという感覚を身につけると使う筋肉を選べるから非常に便利かもしれません。
骨格の違いはあるけどそういうのは多分、関係なくて腹圧で膝をコントロールできるようになるというのはスポーツにおいて非常に良いアドバンテージになると思います。
背筋を伸ばして骨盤周辺の筋肉が張るような感覚というのはかなり特殊で身につけづらいかもしれませんが
使えるようになれば体の使い方がかなり変わると思います。
腰を入れると骨盤底筋群や大臀筋、大腿二頭筋が使われるようになります。
というよりも真っ直ぐ立つ事で脚の前側の筋肉、後ろ側の筋肉をバランス良く使える様になったと言っていい。
上半身と下半身の連動もできるようになるからスポーツ選手にとってどれだけ凄い事になるかは想像できない。
ではでは(^ω^)ノシ
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