当サイトはアフィリエイト広告を使用しています 生物の雑学

アボカドの種が大きすぎなのはなぜ?

植物の種というのは動物に丸呑みされて遠くに運ばれてウンコと一緒に排出される事で生息域を広げています。

 

 

ですがアボカドは種がデカすぎです。

原産地である中南米にはアボカドを丸呑みにするような動物はいません

 

 

だから人間に見つけられるまでは絶滅危惧種でした。

 

インカ帝国の人々が食べていたそうです。

 

 

 

恐竜に食べてもらうための大きさ

アボカドの種は新生代の大型哺乳類(メガファウナ)に食べてもらうために大きくなっています。

太古の生物に合わせた種の大きさに進化している。

 

 

誤算があったとすれば恐竜がとっくの昔に絶滅している事です。

アボカドは草食恐竜やマンモスなどの大型草食獣に食べてもらい硬い皮や実を消化して噛みくだくと苦い種を作りました。

北米に生息していたマンモスや馬、古代ゾウ、オオナマケモノなどがアボカドを食べて移動し、うんこ共に種を排出してくれていた。

 

 

 

 

こうする事で生息域を広げようとしたのですがメガファウナが絶滅してしまった後が大変だった

種が今となっては大きすぎて飲み込んでくれないというわけです。

 

 

こうなると親木の近くで日光を浴びられるか分からない状況で繁殖するしかなかった。

 

現代でもアボカドが生き残っているのは単純に運がよかったという事なのだろう

肉食動物であるジャガーが戯れにアボカドを食べてくれたという説

この説には明確な根拠はないようです。

 

またげっ歯類などが餌を隠すためにアボカドを地面に埋めたという説もあります。

 

 

 

 

ほとんどの植物はタネが小さい、丸呑みされる事が目的の種子でも大きくても直径1cm以下じゃなかろうか?

 

 

 

 


人に見つかるまで絶滅危惧種だった

南米のアステカ族が栽培していたらしく、13世紀末のインカ王の墓からアボカドのタネが発見されたそうです

そこから16世紀にアメリカへ伝わった。

18世紀にはオーストラリアへ伝わり、そこから当時は日本だった台湾へ伝わる

 

 

明治35年(1905年)には新渡戸稲造博士がオーストラリアから輸入、日本本土に持ち込まれたのは

1915年に静岡県興津にある農林水産省の果樹試験場、アメリカの農務省のW.J.Swingle博士が寄付したのがきっかけ

ちなみに寄付されたアボカドは寒さにやられて枯死したそうです。

 

 

現在、日本で食べられているアボカドは輸入がほとんどで国産はわずか0.015%なんだとか

 

 

まとめ

アボカドは新生代の大型哺乳類が食べるのに適した種の大きさだった

しかし、大型哺乳類が絶滅してしまい種が遠くに運ばれなくなった。

絶滅危機は人類がアボカドを発見するまで続いた

 

それまではげっ歯類とかが食べ切れないアボカドを地面に埋めて隠したりしたから生き残った

 

現在ではアボカドは世界中で食べられている果物と言えますね

 

こうやって考えると種の大きさ一つでも歴史があって面白いですね

 

ではでは(^ω^)ノシ

 

この記事もおすすめ

刺身の漬けをめんつゆで作る、日持ちするし美味しい

 

 

こたつにみかんは定番なのはなぜなのか?理由を考えたらみかんほどこたつにベストマッチした果物はなかった件

 

 

スイカに塩をかけると甘くなるのはなぜ?もしかして他のフルーツでも美味しくなるのでは?

 

 

 


 

 


管理人の著書

-生物の雑学
-