食事の雑学

もやしが安い理由って?他の野菜とは全く違う?

 

シャキシャキとした食感が特徴のもやし、炒めものやスープなど幅広い料理に使われる便利な野菜。

他の野菜に比べて圧倒的に安く値段が安定しているのが大きな特徴の一つ。

野菜って季節によって値段が変わるし天候によって高騰したりもするけど

 

 

もやしは一年中、同じ値段くらいの値段で安く買える。

ありがたい事だけど

 

 

「でも、どうしてもやしはあんなに安いのか?」

 

って不思議に思っている人も多いんじゃないかと思う。

 

そこで今回は「もやしの歴史・特徴・栄養や効能」について見ていこうと思う。

 

 

 


 

もやしの歴史

もやしの歴史について説明するともやしの歴史は長くて

「人類が初めて発芽させる事に成功した植物」

 

 

と呼ばれています。

中近東地方(バルカンや西南アジア)、東部地中海沿岸から東方イラク地方、トルキスタン地方を経て、
中国地方にわたり、それが広く伝播したものとの説が有力なんだ。

 

 

日本でもっとも古い記録は平安時代に書かれた。

 

日本最古の薬草本「本草和名(ほんそうわみょう)」に紹介されている。

 

 

ここでは「毛也之」と書かれていたそうです。

 

なんと薬用として栽培されていたそうです。

江戸時代には「和漢三才図会」という今で言う百科事典のような本にも表記されている。

 

しびれや膝の痛み、筋のひきつりになどに効果があると記されているんだ。

江戸時代末期になると長崎に漂着した異人からもやしの作り方を学んだことによって地方に広がった。

その事で栽培が盛んになった。

 

 

当時、もやしは「天下の珍味」と呼ばれもやし作りの職人が長崎から江戸に上って

将軍に献上したという話もある。

 

 

明治時代にはこれまで田舎での栽培が盛んだったもやしが、東京・横浜・大阪・神戸など港のある大きな都市でもやしを作る栽培業者がたくさん現れたんだって

 

 

昭和の戦争でもやしが広まる。

そして昭和の時代、もやしが広まる要因になる戦争が始まる。

もやしは戦時中、ビタミンCがとれる事から

重要な栄養源として重宝されたんだ。

 

 

 

特に太平洋戦争中は農林省から「戦時蔬菜不足補充用食品」として認可され

もやし栽培業者に原料となる豆が配給された。

それから戦争が終わると

 

 

戦後、もやし需要が伸びた。

 

小規模でもやしを生産する会社や工場が増えた。

多い時には1000社以上の企業があった。

 

その頃はそれぞれの地域で必要なもやしをその地域で栽培して販売していた。

 

昭和後期に味噌ラーメンブームが到来してもやしが有名になり一気に消費が拡大した。

 

スーパーマーケットの誕生によってこれまで八百屋さんが目方売をしていたもやしが袋に包装されて販売されるスタイルに変わった。

 

  • 味噌ラーメンブーム
  • スーパーマーケットの誕生

 

によって

 

もやしの栽培は機械化が進み大量生産されるようになった。

 

 

平成になると交通の便がよくなり更に冷蔵発送などの物流の発達によって都会で育成する必要がなくなり

小さなもやし生産会社はなくなっていった。

 

 

そして元々、大規模な生産を行っていた生産者の規模がさらに大きくなっていった。

現在、もやし生産者は全国に150社程

 

 

もやし生産に最も重要な温度管理、環境管理のコントロール等

生産管理技術は世界でもトップクラスなんだ。

 

 

いつも何気なく食べていたもやしだけど結構、長い歴史があってびっくりですね。

大昔には薬として栽培されていたというのは驚きです。

 

 

※もやしを漢字で書くと【萌やし】と書くそうですよ、ものすごく成長が早い事からこう書かれる。

どんどん成長していく姿を表しているらしい。

 

 

 

もやしの種類について

もやしの種類について紹介しよう。

 

実はもやしには3種類ある、一つずつ順番に紹介していこう

 

 

 

1つ目は緑豆もやし

 

緑豆もやしは日本で最も生産量が多いもやし

約85%が緑豆もやしの栽培なんだって。

 

特徴は水分が多くシャキシャキとした食感

癖があまりなく食べやすい味。

 

 

炒めものやラーメン、鍋料理なんかにも使われる。

原料の緑豆は名前の通り黄緑色をした豆

 

 

見た目は大豆に似ているが大豆よりも少し小さい。

中国やミャンマーで生産された緑豆を使ってもやしを栽培しているんだって

 

 

 

2つ目は黒豆もやし

 

黒豆もやしは「ブラックマッペ」とも呼ばれている。

緑豆もやしと比べると少し細いんだけど

シャキシャキとした食感と少し甘みがあるのが特徴

 

 

特に関西で人気があるようなんだけどお好み焼きや焼きそばに使われているからだろうか?

原料の黒豆はお正月に食べる黒豆とは違うもので小豆に近い品種を使っている。

 

 

ミャンマーやタイで生産されたものでもやしを生産しています。

 

3つ目は大豆もやし

 

このもやしは豆がついたままでも食べる事ができる。

韓国料理で有名な「ナムル」などは大豆もやしが使われている。

 

 

他のもやしと比べると太くて長いので食感が特に良くて栄養値も高い

だから生産量が少ないけど根強い人気がある。

 

原料は納豆や大豆でおなじみの大豆

 

原料の大豆はアメリカやカナダ、中国で生産されたものを使っている事が多い。

 

 

もやしと言っても結構違いがありますね

種類に特徴が違って面白い。

 

 

作る料理によって使い分けてみたい。

 

 

 

 

 

 


 

何故、もやしは安いの?

歴史や種類について解説したけど、本題はここから

何故、もやしは安いのか?

 

 

もやしは一袋10円以下で売られたりするし特売だと1円で販売されている事もある。

他の野菜で考えられない安さにはもちろん秘密がある。

 

 

その理由について見ていこう

 

 

理由は主に2つ

 

  1. もやしの育てやすさ
  2. 過剰供給

 

 

もやしはとにかく育てやすい

まずはもやしの成長過程を説明しましょう。

 

  1. 種子となる豆を洗い表面を殺菌処理する(緑豆・黒豆・大豆を洗う)
  2. 豆をお湯につけてふやかす(豆が発芽するために必要な工程)
  3. 一定の温度で管理された暗室で水のみを与えて成長させる
  4. それから1週間か10日で出荷される。

 

この成長過程から分かる通りもやしには他の野菜に必要な

 

  • 肥料
  • 太陽光

これらが必要ない、植物なら必ず必要な3要素がいらないため非常に生産しやすい

肥料がいらないから肥料代はいらない

 

太陽と土がいらないという事は場所を選ぶ必要がない。

ビルの中であろうと条件さえ整えば育つ。

更に言えば天候の乱れに左右されず安定した収穫が得られる。

 

 

だから年間を通して計画的な生産が可能。

なので安定した供給ができる。

 

災害や異常気象などで他の野菜が上手く生産できなくて値段が高くなっている時も

もやしだけは値段が変わらないのはこういった理由があったんですね。

 

 

 

 

また、そういった非常事態に野菜不足を補う役割りを持っているんだ。

もやしは育てやすくお金もかからないすごい野菜なんだね。

 

 

 

2つ目の理由は過剰供給にある。

 

もやしは短期間に安定した生産ができる。

なので時代が進むにつれて機械などが発達し効率的に大量生産ができるようになった。

 

 

大手の生産会社は工場を増やしてたくさんのもやしを生産したんだ。

その結果、求められているよりも多く生産する量が増えてしまい

必然的に過剰供給になった。

 

 

市場原理で価格が下がっていったというわけです。

ちなみにもやしの値段は今も下がり続けている

 

 

2000年は100グラムあたり19.15円だったのが

2013年には100グラムあたり14.46円になっている。

 

 

理由はさっきも書いたけど過剰供給が原因。

でも、もやしの原料になる豆は値上がりしている。

原料の輸入先が経済成長している事が理由なんだって。

 

「原料の価格は上がるのにもやしの値段が上がらない」

 

 

だから今、もやしの生産者さんは危険な状態なんだ。

もやしを安く食べられるのはこんな理由があったからなんですね。

 

 

もやしの栄養や効能

ここまででもやしについて色々と知る事ができたと思いますが

もやしは水分量が多いから栄養がないと思っている人も多いんじゃない?

 

勘違いされやすいけど、もやしにはたくさんの種類の栄養が含まれている。

 

 

主に7つの栄養があるので効能と一緒に紹介します。

 

 

1つ目は食物繊維

 

食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2つがある。

もやしには両方とも含まれている

水溶性食物繊維と不溶性食物繊維、どちらにもすごい効能があるんだ。

 

 

水溶性食物繊維はコレステロールの吸収を抑制する働きがある。

血糖値の急上昇を防ぎナトリウムの排出を促してくれます。

だから、高血圧・糖尿病・動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果的なんだって

 

 

不溶性食物繊維は便秘の改善に効果ありです。

水分を吸収して膨らむ性質があるから便の量を増やして排便を促してくれます。

 

 

2つ目はカルシウム

 

みんな知っているカルシウムは歯や骨を作る働きがあるんだ。

骨粗鬆症にならないようにカルシウムをとろうみたいな話はよく聞くし

 

3つ目はカリウム

カリウムはナトリウムとともに体内の水分量を調節したり心臓や筋肉の機能を維持する働きがあります。

カリウムが足りないとむくみがひどくなったり心臓発作につながったりする。

 

 

4つ目はビタミンB1

ビタミンB1は皮膚や粘膜を健康な状態に維持してくれる

他にも脳神経を正常に保つ働きもあるから集中力や記憶力に影響するんだって

 

5つ目はビタミンC

ビタミンCといえばレモンのイメージが強いけどもやしにも含まれている。

コラーゲンの合成に関わるから血管や皮膚を強くする働きがあるよ

 

 

免疫力がアップするから風邪を引きにくくなるよ

 

6つ目は葉酸

 

あまり知られていない栄養素かもしれないけど

赤血球を作るのを助ける働きがある重要な栄養素なんだ

 

また細胞の新生をサポートしてくれるから細胞増殖が盛んな胎児の発育には必要不可欠なんだ。

 

7つ目はアスパラギン酸

アスパラギン酸はタンパク質を構成するアミノ酸の一種でエネルギーを生産する働きがあるんだ。

だから疲労回復などに効果がある。

 

 

もやしにはアスパラギン酸が多く含まれているから

疲れを感じた時はもやしを食べてみてね

 

 

ここまでもやしの栄養と効能を見てきたけどこんなにたくさんあるなんて驚きですね

そんなもやしも食べ過ぎはダメ

 

 

もやしを食べすぎるとどうなるのか?

下痢や腹痛が起きる可能性がある。

もやしには食物繊維が多く含まれているから食べ過ぎると便がゆるくなってしまう。

 

 

体に必要な栄養素の吸収が阻害されてしまうあるんだ。

だから食べすぎに要注意

 

目安は1日1袋なんだって。

 

 

ダイエットのために主食をもやしにしている人がいるらしいけど

これは栄養失調になってしまう可能性があるから止めましょう。

 

 

もやしは90%は水分だから通常、摂取できるはずのお米や小麦からの栄養素がとれなくなってしまい

生きるために必要な栄養が足りなくなってしまう。

 

 

このダイエットをやっていた人の体験談によると

体重は減っていくものの10日続けると脱力感や無気力感、血圧の低下などの症状が現れたんだって

これはとても危険な状態なので他の食材もバランス良く摂るようにしないとね

 

 

まとめ

この記事でもやしの事をよく知る事ができたと思います。

どの季節でも安定して食べる事ができ手に入りやすいにも関わらず

想像よりもたくさんの栄養素が含まれているもやし

 

 

上手にもやしを活用して健康な生活に役立てていけるといいね

 

今回はここまで

 

ではでは(^ω^)ノシ

 

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