当サイトはアフィリエイト広告を使用しています 旅行へ行く前に身に付ける知識

ヴィエリチカ岩塩坑の特徴とは?:塩の礼拝堂、ポーランドの神秘的な地下世界

ポーランドのクラクフ近郊にあるヴィエリチカ岩塩坑(Wieliczka Salt Mine)は、13世紀から続く歴史的な岩塩鉱山です。

現在ではユネスコ世界文化遺産に登録され、多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。

本記事では、ヴィエリチカ岩塩坑の歴史、文化、観光情報について詳しく紹介します。

なんとポーランドには塩で作られた礼拝堂があるそうです!

ヴィエリチカ岩塩坑の歴史

中世:ポーランド王国の財源としての発展

  • 13世紀、ポーランド王カジミェシュ1世の時代に採掘が始まる。
  • 当時、塩は「白い金」と呼ばれるほど貴重で、ポーランド経済の主要な収入源となる。
  • 14世紀には王立の岩塩会社が設立され、国家管理のもとで採掘が進められる。

13世紀ごろから採掘が始まり約700年以上にわたって続き、その結果

総延長は約300km、最深部は327mにも及ぶ広大な地下採掘場となった。

 

白い金と塩が呼ばれていたのは当時、塩は貴重品で保存食を作るにしても

健康を保つにしても必要、食べ物の長期保存することで交易が安定していた

国が塩に税金をかけていたりする。

 

古代ローマ時代、兵士のお給料が塩だったこともありあらゆる面で貴重品でした。

 

塩が国家管理で採掘されたのもそのためです。

 

 

 

ルネサンス・バロック時代:技術と芸術の発展

  • 16世紀~17世紀にかけて、新しい採掘技術が導入される。
  • この頃、坑内に礼拝堂や塩の彫刻が作られるようになる。
  • 鉱夫たちの安全を願う宗教的信仰が背景にあり、次第に本格的な装飾へと発展。

信心深いポーランドの鉱夫たちがコツコツと作り上げたのが今では世界遺産になったというわけです。

信仰のために壮大な礼拝堂を作ってしまう鉱夫たちには脱帽ですね。

 

 

18世紀~19世紀:科学と観光の発展

  • 18世紀末、ポーランド分割によりオーストリア帝国の支配下に入る。
  • 19世紀になると、科学者や作家(例:ニコラウス・コペルニクス)が訪れ、坑道の記録を残す。
  • 観光地としての開発も進み、訪問者が増加。

 

 

20世紀~現代:世界遺産としての保護と観光

  • 第二次世界大戦中、一部の坑道がナチス・ドイツによって軍需工場として使用される。
  • 1978年、ユネスコ世界文化遺産に登録。
  • 1996年に商業採掘が完全終了し、観光地としての運営に集中。
  • 現在では年間100万人以上が訪れる人気観光スポット!

 

 

⛪ 礼拝堂や彫刻が生まれた経緯

礼拝堂の誕生

  • 採掘作業は危険が多く、鉱夫たちは安全を願って礼拝堂を作るように。
  • カトリック信仰が厚いポーランドでは、坑内に神聖な空間を作る伝統があった。

彫刻の制作背景

  • 鉱夫たちは休憩時間や待機時間に塩の塊を削って彫刻を作るようになった。
  • 17世紀以降、専門の彫刻家が雇われ、本格的な装飾が施されるように。

有名な礼拝堂と彫刻

1. 聖キンガ礼拝堂(Chapel of St. Kinga)

  • 地下101mに位置する、坑内最大の礼拝堂。
  • すべて塩で作られた彫刻やシャンデリアがある!
  • 壁面には「最後の晩餐」などの聖書のシーンが彫られている。

聖キンガとは?

  • ハンガリーの王女で、ポーランドのボレスワフ5世と結婚。
  • 伝説によると、婚約時にハンガリーの岩塩鉱に指輪を投げ込み、後にポーランドで採掘した塩の塊の中からその指輪が発見された。
  • 彼女は鉱夫たちの守護聖人として崇められている。

2. コペルニクス像(Statue of Nicolaus Copernicus)

  • ポーランド出身の天文学者コペルニクスを称える彫刻。
  • 彼は1493年にこの岩塩坑を訪れた記録が残っている。

3. 最後の晩餐のレリーフ(The Last Supper Relief)

  • 聖キンガ礼拝堂の壁に彫られたレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を再現した作品。
  • すべて塩で作られているのが驚異的!

ヴィエリチカ岩塩坑の基本情報

住所

ポーランド語表記: Kopalnia Soli "Wieliczka" S.A. ul. Daniłowicza 10, 32-020 Wieliczka, Polska

英語表記: Wieliczka Salt Mine 10 Daniłowicza Street, 32-020 Wieliczka, Poland

日本語表記: ヴィエリチカ岩塩坑 ダニウォヴィチャ通り10番地, 32-020 ヴィエリチカ, ポーランド

アクセス情報

電車:クラクフ中央駅(Kraków Główny)から電車で約20分(Wieliczka Rynek-Kopalnia駅下車、徒歩約5分) バス:クラクフ市内からバス(ルート304など) :クラクフ中心部から約13km(約25~30分)

観光のポイント

チケットは事前予約がオススメ!(公式サイトで購入可能) ガイドツアーのみ見学可能(英語・ポーランド語・他言語あり) ❄️ 地下温度は約14~16℃なので、上着を持参すると快適!

まとめ

ヴィエリチカ岩塩坑は、ポーランドの歴史と文化が詰まった地下の宝石とも言える場所です。

鉱山としての役割を終えた今も、美しい彫刻や神秘的な礼拝堂が訪れる人々を魅了し続けています。

ポーランド旅行の際には、ぜひ訪れてみてください!✨

 

ではでは(^ω^)ノシ

 

この記事もおすすめ

トランプのキングとクイーンのモデルって誰?というかヨーロッパのどの国で誕生したの?

 

コーラが風邪予防にいい?ヨーロッパじゃ常識らしいんだけどどうなの?

 

スイカに塩をかけると甘くなるのは科学的?フルーツ全般にも応用可能?

 

 

 

 

管理人の著書

 

ブログ検索

  • この記事を書いた人

@kesuikemayaku

しがないブロガー、雑学系の記事や面白い記事を発信するブログライターです。彼女う募集中

-旅行へ行く前に身に付ける知識
-