「世界一長い鉄道路線」と聞くと、どれくらいの距離を想像するでしょうか。
東京から大阪まで新幹線で移動しても約500kmですが、世界にはその何十倍もの距離を走る鉄道があります。
なかでも有名なのがロシアのシベリア鉄道です。
しかし意外なことに、多くの人が知っているのは「世界一長い」という事実だけで、実際にどれほど長いのかまでは知られていません。
結論からいえば、世界最長の鉄道路線はシベリア鉄道で、その総延長は約9,300kmにも及びます。
しかも終点まで乗り続けると6泊7日もの時間がかかるのです。
世界一長い鉄道路線はシベリア鉄道
世界最長の鉄道路線として知られているのが、ロシアのシベリア鉄道です。
正式には「シベリア横断鉄道」と呼ばれ、西のモスクワから東のウラジオストクまでを結んでいます。
その距離は約9,300km。これは地球の直径にも迫るほどの長さです。
列車は広大なロシアを横断しながら、森林地帯や草原地帯、湖畔の景色などを次々と通過します。
車窓の景色が何日もかけて少しずつ変化していくことから、「世界最大級の車窓旅行」と呼ばれることもあります。
また、この路線は7つの異なる時間帯を通過するため、駅の時刻表示がすべてモスクワ時間で統一されているという特徴もあります。
ちなみに国をまたぐモスクワ~平壌の路線は1万キロメートル超える。
さらに言えばモスクワはヨーロッパの路線ともつながっているそうで
世界の長い鉄道路線ランキング
シベリア鉄道が圧倒的な長さを誇りますが、世界にはほかにも驚くほど長距離を走る列車があります。
1位 シベリア鉄道(ロシア) 約9,300km
2位 北京~モスクワ間列車(中国・ロシア) 約7,600km
3位 広州~ラサ間列車(中国) 約5,000km
4位 The Canadian(カナダ) 約4,500km
5位 Indian Pacific(オーストラリア) 約4,300km
6位 Vivek Express(インド) 約4,200km
7位 California Zephyr(アメリカ) 約3,900km
こうして見ると、上位には国土の広い国々が並んでいます。
実は鉄道路線の長さは、その国の面積や地理条件と深い関係があります。広大な国土を持つ国ほど、都市同士を結ぶために長距離鉄道が必要になるからです。
シベリア鉄道は日本の何倍あるのか
数字だけでは、そのスケールの大きさはなかなか実感できません。
そこで日本の鉄道と比べてみましょう。
東京から博多までを結ぶ東海道・山陽新幹線は約1,170kmです。
一方、シベリア鉄道は約9,300kmあります。
単純計算すると、およそ8倍もの距離になります。
つまり東京から博多まで往復してもまだ足りないほどの長さです。
さらに列車は約146時間かけて走り続けます。
飛行機なら10時間ほどで移動できる距離を、あえて1週間近くかけて旅するところにシベリア鉄道ならではの魅力があります。
なぜシベリア鉄道はこれほど長いのか
シベリア鉄道が建設された背景には、ロシアの国家戦略がありました。
19世紀後半、ロシアは広大なシベリア地域の開発を進めようとしていました。
しかし当時は道路網が未発達で、人や物資を効率よく運ぶ手段がありませんでした。
そこで計画されたのが、モスクワと極東地域を一本で結ぶ巨大な鉄道路線です。
工事は1891年に始まり、1905年にほぼ完成しました。
その後も改良が続けられ、2002年には全線の電化が完了しています。
よく「観光のための鉄道」と思われがちですが、本来は経済や物流を支える重要なインフラとして誕生したのです。
世界最長なのに意外と知られていない魅力
シベリア鉄道の魅力は、単に長いだけではありません。
途中には世界最深の湖として知られるバイカル湖があり、季節によってまったく異なる景色を見せてくれます。
また、ロシア人だけでなく、モンゴル系民族やさまざまな文化を持つ人々が暮らす地域を通過するため、車内では国際列車のような雰囲気を味わえます。
目的地へ急ぐための移動手段ではなく、旅そのものを楽しむための鉄道。
それが世界中の旅行者を惹きつける理由なのかもしれません。
世界一長い鉄道路線とは、単なる距離の記録ではなく、広大な大地と人々の暮らしをつなぐ壮大な旅路そのものなのです。
ではでは(^ω^)ノシ
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