「ヤマタギマダラって、日本神話に登場する神様なの?」
アニメ『令和のダラさん』を見て気になり、そう思った人も多いのではないでしょうか。
名前からは古くから伝わる神や妖怪を連想しますが、実は少し違います。
結論からいえば、屋跨斑(ヤマタギマダラ)は『令和のダラさん』のために作られたオリジナルの祟り神です。
ただし、完全なゼロから生まれたわけではありません。作品の原型には、ネットで広まった都市伝説「姦姦蛇螺(かんかんだら)」が大きく関わっています。
さらに作品には、日本各地に伝わる蛇神信仰や禁足地の伝承を思わせる設定も取り入れられており、創作と伝承が巧みに組み合わされています。
そこで今回は、屋跨斑の元ネタや姦姦蛇螺との関係、そして日本神話とのつながりまで分かりやすく紹介します。
ヤマタギマダラとは?実在する神様ではなく『令和のダラさん』のオリジナルキャラクター
屋跨斑(ヤマタギマダラ)は、漫画『令和のダラさん』に登場する祟り神です。
上半身は女性、下半身は巨大な蛇という異形の姿をしており、六本の腕を持つ恐ろしい存在として描かれています。
山奥の禁足地を守り、立ち入った人間へ祟りを与えるという設定から、初めて見た人は日本の伝承や神話に登場する神だと思うかもしれません。
しかし、屋跨斑は日本神話や古い伝説に登場する神ではありません。
作者が創作したオリジナルキャラクターであり、作品独自の世界観の中で誕生した存在です。
とはいえ、その背景には蛇神信仰や巫女伝承など、日本人になじみ深い民俗的な要素が取り入れられています。
そのため、どこか「昔から語り継がれてきた存在」のような雰囲気を感じるのです。
このリアリティこそが、屋跨斑というキャラクターの大きな魅力といえるでしょう。
ヤマタギマダラの元ネタは都市伝説「姦姦蛇螺」
屋跨斑を語るうえで欠かせないのが、「姦姦蛇螺(かんかんだら)」という都市伝説です。
姦姦蛇螺は、日本古来の妖怪ではありません。
2000年代にインターネット上で広まった創作怪談の一つで、怪談投稿サイトや掲示板を通じて多くの人に知られるようになりました。
その姿は、女性の上半身と蛇の下半身を持ち、六本の腕を備えた怪異として描かれることが多く、禁足地や祟りといった要素も共通しています。
実際に『令和のダラさん』の初期構想では、この姦姦蛇螺を題材としていました。
しかし商業連載にあたり設定が見直され、「屋跨斑(ヤマタギマダラ)」という独自のキャラクターへ変更されています。
つまり、屋跨斑は姦姦蛇螺そのものではありません。
姦姦蛇螺を出発点としながら、物語や人物設定を大幅に作り替えたオリジナルキャラクターと考えるのが最も分かりやすいでしょう。
姦姦蛇螺と屋跨斑は何が違うのか
「元ネタなら同じ存在なのでは?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、両者には共通点だけでなく、大きな違いもあります。
姦姦蛇螺は、正体不明の恐ろしい怪異として語られる都市伝説です。人間との交流や細かな過去はほとんど描かれず、「出会ってはいけない存在」という印象が強く残ります。
一方の屋跨斑は、祟り神としての恐ろしさを持ちながらも、生前の過去や人間との関わりが丁寧に描かれています。
作中では、山神との因縁や巫女だった頃の物語が設定されており、単なるホラーキャラクターでは終わりません。
さらに、主人公たちとの交流を通じて、人間味あふれる表情やコミカルな一面も見せるようになります。
この「怖いのに親しみやすい」というギャップが、多くの読者から愛される理由の一つとなっています。
ヤマタギマダラは日本神話や蛇神信仰がモデルなの?
屋跨斑はオリジナルキャラクターですが、「まったくの創作」と言い切れるわけでもありません。
作品には、日本各地に伝わる蛇神信仰や山の神、禁足地といった民間伝承を思わせる要素が数多く取り入れられています。
例えば、日本では古くから蛇は水や豊穣を司る神の使い、あるいは神そのものとして信仰されてきました。
また、立ち入りを禁じた山や森には神聖な存在が宿るという考え方も各地に残っています。
屋跨斑が山奥の禁足地を守る祟り神として描かれているのは、こうした伝承との共通点を感じさせる部分です。
ただし、「屋跨斑」という神や妖怪が実際の神話や民話に登場するわけではありません。
あくまでも、日本の民俗文化を下敷きにしながら、新しい物語として再構成されたキャラクターと考えるのが自然でしょう。
そのため、神話を知っている人ほど「どこかで聞いたことがあるような存在」と感じる一方で、調べても同じ名前の神が見つからないという不思議な印象を受けるのです。
「ダラさん」という名前の由来は?
作品タイトルにもなっている「ダラさん」は、正式な名前ではありません。
正式名称は「屋跨斑(ヤマタギマダラ)」ですが、主人公の日向と薫は難しい名前を覚えられず、「ダラさん」と呼ぶようになります。
恐ろしい祟り神に対して、あまりにも親しみやすい愛称を付けたことが、作品らしいユーモアの始まりでした。
最初は戸惑っていた屋跨斑も、物語が進むにつれて「ダラさん」という呼び名を受け入れていきます。
こうしたやり取りによって、ホラー作品でありながら温かさや笑いも感じられる独特の世界観が生まれています。
見た目とのギャップが印象的なこともあり、「ダラさん」という愛称は多くの読者や視聴者に親しまれるようになりました。
ヤマタギマダラの元ネタを知ると作品がもっと面白くなる
屋跨斑(ヤマタギマダラ)は、日本神話に登場する神ではなく、『令和のダラさん』のために生み出されたオリジナルの祟り神です。
その一方で、作品の原型にはネット発祥の都市伝説「姦姦蛇螺」があり、日本の蛇神信仰や禁足地の伝承なども取り入れられています。
つまり、屋跨斑は都市伝説・民間伝承・作者独自のアイデアが融合して誕生したキャラクターといえるでしょう。
「元ネタは何だろう」と調べ始めると、日本の民俗文化やネット怪談の歴史にもつながっていくのが、この作品の面白いところです。
物語を読み返すと、「なぜこの姿なのか」「なぜ祟り神として描かれているのか」といった細かな設定にも、新たな発見があるかもしれません。
姦姦蛇螺がヤマタギマダラという名前になったのは多分、漢字がちょいと卑猥なイメージがあるからか?(個人の感想)
ではでは(^ω^)ノシ
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