夜空に輝くおなじみの星座。ずっと同じ形だと思っていませんか?
実は星座の形は長い時間をかけて少しずつ変わっていくと考えられています。
これは地球から見た見た目の変化だけでなく、星そのものの動きによるものです。
夜空の星座が一晩で動く理由
夜に星を眺めると、時間とともに星座が西へ移動していくように見えます。
これは星座そのものが“形を変えている”のではありません。
地球が自転しているために、星空全体がくるくると回って見えるのです。
また、季節ごとに見える星座が変わるのも地球が太陽のまわりを1年かけて回る公転運動が背景にあります。
これらはあくまでも地球の運動による見え方の変化です。
しかし、この短い時間スケールの変化は星と星の位置関係が変わっているわけではありません。
位置関係が変わる変化は、もっと長い時間スケールで起きるものです。
星同士の距離が変わったとかそういう事ではありません。
恒星は“じっさいに動いている”
空いっぱいの星を見ると、ずっと同じ位置にあるように感じます。
しかし、星そのものは宇宙空間の中をそれぞれの速度や方向で移動しています。
この星の動きを固有運動(こゆううんどう)といいます。
固有運動はとてもゆっくりしたものです。地球から見てわずかな角度の変化にすぎません。
たとえばシリウスやアルクトゥルスなど、比較的近い星の位置が昔の星図と比べて変わっていることが天文学者ハレーによって発見されました。
これは、星たちが別々の方向に移動しているからこそ起きる現象です。
数万年、数十万年スケールで見ると…
実際のところ、人間の一生ほどの短い時間では星座の形はほとんど変わりません。
星たちは遠くにあり、その動きは微妙だからです。
しかし、10万年、あるいはそれ以上の長い時間が経つと、星同士の相対的な位置関係は大きく変わっていきます。
研究では、数万年後には北極星の位置が別の星に変わるといった未来の予測も示されています。
また、星座の中でも近い星ほど固有運動の影響が大きく
たとえば北斗七星やオリオン座などの形も将来的には
今とはかなり違って見えるようになるとするシミュレーションも存在します。
「星座は変わらない」は誤解
よくある勘違いとして、「星座の形は永久に変わらない」と思い込んでいる人がいます。
しかしこれは、人間の視点の時間が短すぎるため変化を感じられないだけという話です。
実際には星々が宇宙空間を移動しているので、長い時間では星座の形は確実に変わっていくと考えられています。
終わりの一文:
夜空の星座を眺めるとき、それはただの固定された図形ではなく、ゆっくりと形を変えながら宇宙の中を旅している星たちの集まりだと思うと、
少し不思議な気持ちになりませんか?
ではでは(^ω^)ノシ
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