食料と食糧、漢字が違うけど実際のところ使い分けが出来るだろうか?
例えば
【腹を満たす食糧はあるが栄養を満たす食料は足りていない】
この文章は成立するでしょうか?
食料と食糧の違いについて語っていきたいと思います。
食料とは
食料とは単純に食物全般の事、
辞書だと食用にするもの
または食事の費用なんて意味もあるそうです。
食料は穀物(米、小麦粉、とうもろこし、じゃがいも)や肉、魚、野菜、果物、海藻などなど
食べられるもの全般を指す言葉で日常生活でも使われるのはこちらの方ですね
食糧とは?
食糧とは主食になる食べ物の事です。
具体的に言えば
- 米
- 麦
- 芋
- とうもろこし
穀物と言われるような食べ物の事です。
なぜ、食料の中でも食糧は別枠なのか
結論から言えばとりあえず主食の穀物を食べていれば体を動かす事が出来るからです。
栄養学?なにそれ美味しいの?
っていう時代だと、とにかく食糧を溜め込む戦国大名とか外国だと貴族が多かった。
戦争や飢饉などに備えるためにも食糧は溜め込む事が出来る食べ物だった。
米や麦、じゃがいもなど長期保存が効く食べ物であり
冷蔵技術などが発達していない時代でも年単位での保管が可能だったからだ。
「食糧」の使い方は?
食糧という言葉が使われているものをピックアップすると
- 多量の食糧
- アフリカの食糧危機
- 町から被災者に食糧と衣服が配られた
- 飛行機から投下された食糧
- 我々にはもう食糧がなくなった
- 食糧不足
- この地域の人々は食糧不足で大きな痛手を受けた
- 不十分な食糧
- 食糧の蓄え
などなど
アフリカの食料危機だと全ての食物が足りていない事になるが
アフリカの食糧危機だと主食が足りていないという意味になる。
飢餓の問題に直結する危機感が感じられますね。
食糧危機と食料危機の違い
食料危機と食糧危機の違い、どちらが深刻であるか?
食糧がない=主食がない小麦や米がない状態
食料危機=食べ物全般がない、
という風にとれます。
どちらがより深刻であるのか?それは食糧危機です。
食べ物の問題を解決するためには政府、国が真っ先に確保するのが主食、つまり食糧です。
つまり、食料問題というのは主食は十分にあるがそれ以外が足りない状態を言います。
日本人で言えば米はあるけど、おかずがない
肉、魚、野菜が足りないという状態になります。
糧食とは?
食べ物の中でも備蓄されているもの携行される食べ物の事
災害などの有事に配給されるお米なども糧食
軍隊が行軍中に食べる物も糧食になります。
お弁当は糧食とは言わないそうです持ち運ぶし携行するから糧食と言いそうなのですが
糧食と言われるのは
- アルファ化米
- 缶詰
- レトルトパック
- 乾パン
など日持ちする食べ物の事を言います。
お弁当はそういう意味では傷みやすいから糧食ではありませんね
日本では食糧問題は起こらない?
食糧、日本だとお米ですね
お米不足になったりしないのかという疑問もありますが
日本は以前、水不足でお米が足りなくなりタイ米などを輸入した時期があり
その教訓から備蓄米を適正備蓄水準を100万トンで備蓄していいます。
ちなみに一年間、日本で消費されるお米は10万トンだそうです。
まとめ
食糧と食料と糧食、言葉が似ていてややこしいですが
まとめると
- 食料・・・・食べ物全般
- 食糧・・・・主食
- 糧食・・・・日持ちして携行できる食べ物
食糧と食料が少しややこしいですが
わかると納得ですね。
食糧不足はカロリー不足になるという事です。
主食が足りないというのは由々しき事態
ではでは(^ω^)ノシ
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