化粧水、美容液を塗ると肌に浸透してきれいになるというのはよく聞きますが
実際のところどうなのでしょうか?
今回は北條元治 | 形成外科医・肌の再生医療の専門家チャンネルの北条元治先生の意見をまとめて見ました。
美容液といえば高級なものであれば数万円するものがザラにあります。
そんな高い美容液ですが皮膚から美容液の栄養は吸収できるのか?
という疑問が出てきます。
美容液が皮膚から吸収される事はない
美容液の栄養にはアミノ酸やコラーゲン、エラスチンなどいろいろな栄養が含まれています。
それが皮膚から体内に吸収されるかと言えばNOです。
この栄養が吸収できるできないというのはどこまでを皮膚とするのかで変わります。
皮膚というのはみんなが垢だと思っている角質層、手で擦ったり石鹸をつけたボディタオルで体を擦ればいっぱい出てくるもの
痛くも痒くなくこすれば落ちるものです。
皮膚科医からすればあれも皮膚であり体を守るバリアの一つです。
角質層は皮膚科医的には皮膚の一部であり、角質層までを皮膚とするなら
美容液は浸透します。
皮膚の構造を上から書くと表皮と真皮があります。
表皮の下に真皮があるというわけです
表皮
- 皮脂膜
- 角質層(かくしつそう)→ここまでは美容液が浸透する
- 顆粒層(かりゅうそう)
- 有棘層(ゆうきょくそう)
真皮
- 基底層
- 真皮
という感じになります。
美容液は絶対に真皮までいかないように出来ています。
水も真皮まで入り込まない。
角質層には栄養が染み込む
角質層はぶっちゃけ死んだ細胞ではあるけど
皮膚を守る重要な役割を果たしている。
死んでいる細胞なので美容液は染み込むというわけです。
しかし、生体には届かない、消化器官のように消化吸収する事はあり得ないと言えます。
生体に吸収する薬はある
美容液は基本的に皮膚から吸収されないが
塗り薬などは皮膚から吸収されるものがある。
湿布など経皮吸収されやすい成分が含まれています。
一部の研究者が皮膚から栄養を吸収できないか研究していたりもする。
また、イオン導入という技術を使えば皮膚から美容成分を吸収する事は可能です。
CHATGPTで調べるとこんな感じです。
イオン導入(イオントポレーション)は、美容や医療分野で使用される技術の一つです。
この技術では、イオン導入器と呼ばれる特殊な装置を使用して、皮膚の表面にある障壁を通過しやすくし、有効成分を皮膚深部に浸透させることが可能です。
一般的に、美容目的で使用される場合、イオン導入は美容成分を皮膚に浸透させ、肌の状態を改善するために行われます。
例えば、ヒアルロン酸やビタミンCなどの有効成分を皮膚に浸透させて、保湿や美白効果を高めることができます。
医療分野では、イオン導入は薬物の皮膚への吸収を高め、治療効果を向上させるために使用されることもあります。
例えば、痛みの軽減や炎症の抑制などの目的で、局所的に薬物を皮膚に浸透させる場合に利用されます。
イオン導入は、他の導入方法に比べて皮膚への負担が少なく、効果的に成分を浸透させることができるとされています。
ただし、適切な装置や技術を使用することが重要であり、専門家の指導のもとで行われることが推奨されています。
まとめ
美容液や化粧水などの美容成分は角質層までは吸収される。
しかし生体には絶対に届かない
簡単にそういう栄養が届いてしまうと体はありとあらゆるものを取り込んでしまう事になるから
どう考えても効率が悪い
角質層までしか届かないから少しこすれば美容成分は落ちてしまう。
湿布や塗り薬などは皮膚から体内に吸収されるものもあります。
イオン導入という方法を使えば体内に美容成分を吸収させる事ができます。
こう考えるとバカ高い美容液を買う必要はないような
ではでは(^ω^)ノシ
この記事もおすすめ
You Tube動画