日本三大洋食というのがあります。
洋食といえば明治時代以降に海外から伝わってきた料理を日本人の舌に合うようにアレンジしたもの
海外にもある料理でも微妙に味付けが違うのが特徴です。
洋食とは?
予め洋食の定義を整理しておくと
広義では西洋料理全般を差す言葉
狭義では日本で独自に発展した西洋料理を差す言葉
日本で独自に発展した洋食には
- ポークカツレツ
- カレーライス
- コロッケ
- カキフライ
- エビフライ
- オムライス
- ナポリタン
- たらこスパゲティ
- ハヤシライス
- エビフライ
- カキフライ
- アジフライ
- ハンバーグ
- ミラノ風ドリア
- お子様ランチ
などなどたくさんあります。
日本三大洋食とは
日本三大洋食は
- カツレツ(豚カツなど)
- ライスカレー
- コロッケ
豚カツ、カレーライス、コロッケなんというか洋食の定番って感じですね。
ちなみに唐揚げは洋食ではなくどちらかと言えば中華料理の系譜です。
豚カツやカレーライス、コロッケは洋食の定番なので納得という感じ
これらの料理は大正時代には超人気料理になっていました。
大正時代の三大洋食と言われています。
豚カツが誕生するまで
カツレツの原型はコートレット、コートレットがカットレットに聞こえそしてカツレツと呼ばれるようになったそうです(諸説あり?)
コートレットは薄く叩いた牛肉に小麦粉、卵、パン粉をつけて揚げ焼きにした料理
明治時代の書物で記述があるのは明治後期、女性誌の『女鑑』(國光社)や村井弦斎のベストセラー小説の『食道楽』(報知社出版部)
その中では牛肉や鶏肉がメジャーでした。
当時はカツレツと言えばビーフカツレツでした
事情が変わったのが日露戦争が始まった時、牛肉不足になり豚肉を使うようになった。
また、日本人好みの厚みがある豚肉を油で揚げ、さっぱりとした味が好みの日本人に合わせてキャベツの千切りを添えた
キャベツの千切りを添えたのは煉瓦亭で更に一枚、一枚揚げ焼きにするのではなく
たっぷりの油でいっぺんに揚げてしまうアレンジをしたのが煉瓦亭というわけです。
更に予め手頃なサイズに切ってお箸で食べられるようにしたのが諸説あって
- 1905(明治38)年に上野で創業した「ぽん多本家」の島田信二郎が考案した
- 島田が指導した上野御徒町の「ポンチ軒」が1929(昭和4)年頃に売り出した
という説があります。
カレーライスはイギリスから伝わる
インドからイギリスに伝わりイギリスから日本にカレーは伝わった
イギリス人が開発したカレー粉、更に白米との相性を考えて改良されたのが日本のカレーライスです。
詳しくは
日本にカレーが伝わったのは?最初のレシピに使われたのは〇〇肉
コロッケは最初クリームコロッケだった
日本にコロッケが伝わったのは1887年(明治20年)の頃
当時、フランス料理のクロケットが伝わって広まりました、当時はポテトコロッケではなくクリームコロッケでした。
コロッケが今のようにジャガイモを潰して作られているのは明治28年頃と言われています。
クリームコロッケは富裕層向けで庶民が気軽に食べられるものではなかったのですが
1917年にコロッケの歌が流行り、この頃に大正の三大洋食に仲間入り。
そして1953年に学校給食用の冷凍コロッケが開発され第1次コロッケ産業革命が起きる
1990年前期にはスーパーのお惣菜としてコロッケは不動の地位を確立した。
まとめ
日本三大洋食はカツレツ(とんかつ)、カレーライス、コロッケ
大正時代にはこれが洋食の鉄板として扱われていたみたいです。
令和に生きる我々としても文句があまり言えないラインナップと言えます。
定番すぎて大人になるまでに食べたことがない人はいないレベル
ではでは(^ω^)ノシ
この記事もおすすめ