天気予報で「雨」と聞くと、なんとなく頭に浮かぶのは“傘のマーク”。でも、世界的に見ると必ずしも当たり前ではありません。
なぜ日本では傘の絵が定着したのか——歴史と文化を紐解くと、意外と納得の理由が見えてきます。
1. 結論(先にまとめ)
「雨=傘マーク」が定着した理由は大きく分けて “メディアの表現(新聞のイラスト)” と “日本の傘文化・気候” の掛け合わせです。
視覚的に一目で分かること、そして日本人の生活に傘が根付いていたことが相まって、今日のアイコンになりました。
一万円の肖像画でもある福沢諭吉がが創刊した新聞「時事新報」天気を表すイラストに傘を用いたのがきっかけだそうです。
2. 起源は明治時代の新聞イラスト
明治~大正期、新聞がイラスト入りの天気欄を採り入れたのが大きなきっかけと言われています。
福沢諭吉がが創刊した新聞「時事新報」では
- 晴れは傘を閉じた女性のイラスト
- 雨は傘をさした男性のイラスト、
- 雨のち晴れは傘を閉じた女性と虹
とこんなイラストでした。
たとえば時事新報のような当時の新聞が「晴れ=日傘、雨=傘を差す人物」といった図で天気を示したことが、“視覚で伝える”表現の原点になりました。
文字だけよりも直感的で、読者にすぐ伝わる──この利便性が広がっていったのです。
3. 文化的背景:日本は「傘社会」
日本には梅雨をはじめ雨季がはっきりしており、ちょっとした小雨でも傘を使う習慣が定着しています。
和傘や洋傘の歴史も古く、雨=傘という連想が日常生活に強く根付いているため、傘を見れば「雨」と認識しやすい。
生活実感に合ったアイコンだった、というわけですね。
4. デザインに“正解”はない — 各局でバリエーションあり
テレビやサイトで見る傘マークは、傘の向きや形、線の太さなどが局や媒体によって違います。
重要なのは「傘だと一目で分かるかどうか」であって、厳密な標準があるわけではありません。だから局ごとの個性が出るのも面白いポイントです。
きちんと見なきゃ分からないくらいの差しかないけど、フリー素材を使っているわけじゃないようです。
デザインの他にも曇りのち雨とか雪か雨のようにバリエーションが存在しています。
大雨のマークなども存在していますね
直感的に分かるようなデザインになっているのが面白いです。
5. 海外ではどう表す?――「雲+雨粒」が主流
世界的には「雲に雨粒」や「雨雲」などの記号が一般的です。傘そのものをアイコンにする国はむしろ少数派。
気象が視覚化されるとき、世界では降雨そのもの(=雲や雨粒)を直接表す傾向が強いのに対し、日本は“備え”である傘をシンボルにした点がユニークです。
6. まとめ:記号は「文化」と「表現」の交差点
「雨=傘マーク」は単なるデザインの選択ではなく、新聞文化による視覚表現の普及と**日本人の生活感覚(=傘文化)**が合わさって生まれたもの。
普段何気なく見ているマークにも、ちゃんと歴史と理由がある――ちょっとした雑学ネタとして話題にしやすいテーマです。
ではでは(^ω^)ノシ
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