なぜラグビーボールは丸くないのか――そんな素朴な疑問を抱く人は意外と多いです。
結論だけ先に言うと、素材とプレーの変化が組み合わさって生まれた形だと考えられています。
起点は「豚の膀胱」と靴職人の手仕事
ラグビーの初期、ボールの中身には豚の膀胱が使われていました。
膀胱を膨らませると自然に細長い形になり、それを革で包んだため最初のボールは丸よりも「梅の実」や細長い形に近かったと伝わります。
元々のボールはブタの膀胱だったんですね。
ボールの素材としては意外です。
でも当時(18世紀~19世紀)のボールはブタの膀胱が使われていたらしい
この時代、ボールは公立学校や地元の職人が作る手仕事でした。
ウィリアム・ギルバートらの工房がラグビー校向けに作り、形や大きさは膀胱の個体差に左右されていました。
素材の革新が「楕円」を決定づけた
やがて豚膀胱の代わりにゴム(インドゴム)の内袋が導入されます。
この改良を行った人物として知られるのが、Richard Lindonです。
ゴムの内袋は扱いやすさが違い、さらに膨らませるためのポンプも発明されました。
結果として、球形からより均整の取れた楕円(卵形)へと近づいていきます。
同時期にサッカーボールとかも作られていたはずだから楕円形になったのは別の理由があるのかも?
プレースタイルが形を定着させた
ラグビーが「ボールを持って走る」スポーツへ変化すると、ボールに求められる性質も変わりました。
楕円形は脇に抱えて走りやすく、片手で投げる際に回転を与えやすい特性があります。
これらの実用性が形の定着に大きく寄与したとされています。
さらに楕円形のボールは予測しにくいバウンドを生み、試合展開に偶発性と観戦の面白さを加えました。
この「偶発性」こそが、形を単なる伝統以上のものにしました。
つまり、ボールをしっかり持てるし投げる時にコントロールしやすい、更に地面に落ちた時に丸くないからバウンドの軌道が読みにくく
野球みたいにはキャッチできない
これが面白さにつながったという。
「意外」と「誤解」 — 形はデザインじゃない
意外に思われがちなのは、楕円形が最初から意図されたデザインだったわけではない点です。素
材の都合や工夫が積み重なって結果的に最適な形になった、というのが歴史的な実像です。
たとえば初期のボールは今ほど細長くなく、むしろ“梅形(plum-shaped)”だったという記録もあります。
また「楕円=キックに有利」という単純な言説もありますが、実際は握りやすさ、投げやすさ、バウンドの特性など複数の要素が絡み合っています。
単一の理由で説明できない点が面白さの一つです。
まとめ:形の標準化と現代の素材
ラグビーボールが楕円形なのは脇に抱えて走りやすく、固定して蹴りやすく
ボールが地面に落ちた時にキャッチしづらい
ラグビーを面白くする要素が詰まった形だからです。
19世紀末になると各種規格が整い、ボールの大きさや形はルールで定められていきます。
レザー製から合成素材への移行も進み、水を含みにくい合成素材が採用されることで、より一貫した性能が得られるようになりました。
こうして「伝統」と「技術革新」が両輪となって現在のラグビーボールが完成しました。
ラグビーボールの形は「偶然」と「必然」が混ざった結果です。
素材の事情や職人の工夫、そして競技の成り立ちが重なって、あの楕円が生まれました。
誰かに話すときは「豚の膀胱と職人の工夫が起点になった」と伝えると、盛り上がるかもしれませんね
ではでは(^ω^)ノシ
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