マイルという長さを表す単位ですが陸と海で長さが違うって知っていましたか?
「マイル(Mile)」には、「陸上のマイル」と「海上のマイル(海里)」という異なる単位があります。
1. 陸上のマイル(Statute Mile)
- 主に 陸地での距離測定 に使われる。
- 1陸マイル = 約1,609.34メートル(1.609 km)。
- アメリカやイギリスなどで道路距離の単位として使用される。
日本では区別をつける時は国際マイル(陸)と呼んでいる
陸上競技などに使われるマイルはこちら
マイルは元々ローマ帝国がヨーロッパを支配していた時に作った単位であり
兵士が1000歩を歩く長さを単位としました。
昔ながらの単位あるあるですが人を基準にしているため不正確な部分がありますね
イギリスでは1,609.343m,アメリカでは1,609.347mと微妙に長さが違う。
2. 海上のマイル(海里、Nautical Mile)
- 海や空での距離測定 に使われる。
- 1海里 = 約1,852メートル(1.852 km)。
- 緯度1分(60分の1度)の距離に基づいて決められているため、航海や航空でよく使われる。
地球1周分の大きさから、21600分の1の長さと定めています。
詳しく解説すると、地球は360度に分けられ、1度はさらに60分に細分されます。
このうち、緯度1分に相当する距離が1海里です。
つまり、地球を南極から北極を通る形で一周した場合、その全長を(360×60=)21,600分割したうちの1つが1海里にあたります。
この距離をメートルで表すと1,852メートル(1.852キロメートル)となります。
なぜ、このように違うかと言うと海には何にも目印がなく陸上で使っているマイルの基準が使えないから
海図と突き合わせて距離などを測るのにちょうどいいからだそうです。
区別をつける時は国際海里と呼んでいる
船や飛行機などで使われる1マイルはこちらの事です。
この定義は、1929年にモナコで開かれた臨時国際水路会議(Extraordinary International Hydrographic Conference、国際水路機関の会議)で採用された。アメリカは1954年に、イギリスは1970年に国際海里を採用した。
まとめ:違いのポイント
- 長さ → 海マイルの方が長い(約1.15倍)。
- 用途 → 陸は「国際マイル(陸)」、海や空は「国際海里」。
陸で使われるマイルと海で使われるマイルは別物
陸で使われるマイルは人間の歩幅1000歩が基準になっているのに対して
海のマイルは地球の大きさから21600分の1が基準になっている。
陸のマイルの方が歴史が古い、海のマイルは歴史的に見ればかなり新しい単位といえますね
ではでは(^ω^)ノシ
この記事もおすすめ
船が浮く理由とは浮力って?小学生でも分かるように説明するには