電子レンジで加熱してはいけないものってありますが
実はぶどうもその一つ、半分に切って加熱したら
発火したなんて事例もある。
発火というかプラズマが発生しています。
なぜプラズマが発生するのか?ぶどうだけの特別な現象なのか?
ぶどうを半分に切って加熱すると
ぶどうを半分に切って半分のぶどうが横並びでくっつくように置く
電子レンジでマイクロ波を照射すると火花というかプラズマが発生します。
実験の手順
1)皮つきのぶどうを2つ、ほんの少しくっつけて置いてチンする
2)数秒で発光する
バチバチとプラズマが出ているのが分かります。
ぶどうとぶどうがくっついた部分がプラズマでバチバチしていましたね。
動画のように子供でも簡単に出来てしまうので要注意です。
なぜプラズマが発生するのか?
プラズマとは個体、液体、気体の更にその先にある現象です。
気体よりも更に温度が高く分子の動きが活発な状態ですね
プラズマが発生する条件として高温や非常に強い電場が必要
普通なら電子レンジでそんな強い電場や高温になる事はありません。
では、ブドウを半分に切ってくっつけて並べる事で何が起こっているのか?
実は
電子レンジの周波数は一般的に、2.45GHz帯で、波長はだいたい12cm。
それがブドウに入ると屈折率によって波長が1.2cmになる。
※ブドウの屈折率は【屈折率 = 真空中の光速度 ÷ 物質中】で計算して1.333
空気中に伝わる周波数よりもぶどうを伝わる周波数の方が遅くなる。
だから、大体、10分の1になるそうです。
直径と波長の大きさが大体、同じでマイクロ波が出れなくなる。
ドンドン、加熱されてしまう、更に2つのぶどうがくっついた部分は熱が集中するため
プラズマが発生するというわけです。
ぶどうが光共振器と同じ働きをするためだと言われています
光共振器に入った電磁波の波長が整数個の時、ぶどうの中に電磁波が閉じ込められ全反射してしまう。
閉じ込められた電磁波が一点に集中し【ホットスポット(熱が集まった場所)】を形成するというわけです。
ぶどう以外でもプラズマは発生する。
実はぶどうだからプラズマが発生するわけじゃなくて
ぶどうと同じくらいの大きさで球形、中身が水であれば同じような現象は起こせる。
光共振器と同じ働きをするというだけならぶどうである必要はない
球形のゲルボールに水を入れ塩水につけたものでも同じような現象は起きる
肝心なのは大きさと形と中身が肝心だという事です。
化学反応ではなく光学的性質でプラズマが発生します。
電磁波がゲルボールの中で反射しホットスポットが発生
ホットスポットが発生した時にナトリウムがイオン化してプラズマが発生する。
まとめ
ぶどうを2個くっつけて電子レンジでチンするとプラズマが発生するのは
- 光学的な反応によるもの
- マイクロ波がぶどうの外に出れなくなる
- 熱が集中する部分が出来る
- 2個のぶどうがくっついている部分が一気に高熱になる
- プラズマが発生
面白い現象ですが火事の危険もあるので絶対に行わないようにしましょう
ではでは(^ω^)ノシ
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