科学の雑学

単位の由来トン(t)とキログラム(kg)の話 — 歴史と使い分けガイド

トン(t)とキログラム(kg)。日常でも仕事でもよく目にする単位だけど、「そもそも違う単位なの?」「なんで1000kgを1Mgって呼ばないの?」と疑問に思ったことはありませんか?

本記事では歴史的な背景から、実務での使い分け、表記ルールまで、なんとなく使っている“トン”と“kg”をスッキリ整理します。


1. トンはどうやって生まれたのか(ざっくり歴史)

語源:英語の ton/フランス語の tonne は、中世ゲルマン語の tun(大きな樽)に由来します。

ワインや穀物の取引で使われていた“樽1個分”のイメージがそのまま「まとまった量」の単位になりました。

 

 

慣習の単位から規格へ:時代や国によってトンの定義はバラバラに使われてきました(イギリスのロングトン、アメリカのショートトンなど)。

メートル法を取り入れた国々では「1トン=1000kg」を採用し、フランス語の tonne(メトリックトン)が国際的に普及しました。

 

要するに、トンってのは「大きめのひとかたまり」を表す慣習が、後に定義されて国際的に通用する単位になった、ということです。

 

 

 

1.5 グラムの由来(グラムはどこから来たの?)

語源:グラム(gram/仏: gramme)の語は、ラテン語の gramma(小さな重さ)に由来し、さらに遡るとギリシャ語 γράμμα (grámma)(もともとは「小さなもの」や「文字」を意味する語)に由来します。

古代には重量の意味で用いられることがあり、この語が「小さな重さ」を表す単語として定着しました。

 

 

導入と定義(フランス革命期):グラムはフランスで採用されたメートル法の一部として 1795 年に導入されました。

当初の定義は「1立方センチメートル(1 cm³)の純水の質量」であり、当時は水の状態(氷点など)を基準にして定められました。

後に「水の最大密度(約4 ℃)における1 cm³の質量」が事実上の基準として扱われるようになりました。

 

 

その後の扱い:当初はグラムを基本単位とする考えもありましたが、

実務上より扱いやすい大きさとして キログラム(kg) を基準にする流れが生じ、現在の SI ではキログラムが基準単位、グラムはその 1/1000(10⁻³)と位置づけられています。

 

 

つまりグラムという単位自体が小さい重さを量るための単位だったというわけです。

実生活で使う単位がgやkgなのも納得です。

 

 

2. SI(国際単位系)から見るとどうなの?Mg(メガグラム)は?

SIでは接頭辞で表現するのが原則:理屈上は「1 Mg = 1000 kg」。メガグラム(Mg)は確かに正しい表現です。

 

 

ただし実用上は使われないことが多い:理由は歴史的慣習、表記の混同(Mgmg の見間違いなど)、

業界慣行の3つ。工業や貿易ではすでに「tonne」や t が定着しているため、教科書的な Mg は一般的な書き方になっていません。

 

単位の繰り上げとしては正しい表記だけど実際の現場では使われていないという事ですね

 


3. kg と t は“別の単位”なのか?

  • 数学的にはつながっている1 t = 1000 kg
  • 役割は違う:kg は SI に馴染んだ“基本的な質量の単位(小〜中規模)”。t(トン)は“大きな量を扱う時の便利な単位”。

つまり、完全に別物ではないが、使われる場面や期待される尺度が違う、というイメージが実務に合っています。

 


4. t と kg を混在させるのはダメ?(現実的なルール)

絶対に禁止?

  • 絶対にダメではないが、注意が必要です。

場面別の許容度

  • 技術文書・計算・契約書:単位は統一するのが鉄則。ミスや誤解を防ぐため、同一列・同一計算では必ず同じ単位に揃える。
  • 日常的な文章や読み物:混在表現が出ることはある(例:5 t 300 kg)。読みやすさのために許容されるケースが多いが、読者に対する配慮は必要。
  • 見積・国際取引:曖昧さはトラブルの元。単位を明記して統一、あるいは換算表記(後述)を入れる。

実務での推奨表記

  • 公式/計算用:すべて kg かすべて t に統一。
  • 読み物/ブログ:主単位を t にして、括弧で換算を書くのが親切。例:5.3 t(5,300 kg)
  • 表やCSV:列ごとに単位を固定。CSVの列ヘッダに mass_kgmass_t と明記。

5. 具体例(表示例と意図)

  • 計算書総重量 = 12,500 kg(すべて kg で統一)
  • 報告書(読みやすさ優先)貨物量は約12.5 t(12,500 kg)です。
  • 見積書鉄鋼:50 t(1 t = 1,000 kg とする) — 契約条項で単位を明記。


8. まとめ(結論)

  • 数学的にはつながっているが、役割が違う1 t = 1,000 kg で問題ないが、用途や読み手に合わせて使い分けるのがスマート。
  • 重要なルールは『単位を統一すること』と『読みやすさのために換算を併記すること』

 

キロからトンに単位を切り替えているから1トングラムなんて事は言わないわけです。

何となくそういうものだと思って使っている人が多いと思いますが明確に別の単位

あえて分ける事で重い事がすぐに分かるのも便利ですね。

 

1トン、1キロトン、1メガトンなどなどグラムと同じように単位が繰り上がっていきます。

ではでは(^ω^)ノシ

 

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