海の近くに行くとそこはかとなく潮の香りを感じたり磯にいけば強い磯臭さを感じる事があります。
あの臭いって一体なんの匂いなんでしょうか?
磯の臭いといえば海の生き物、魚や貝、海藻の臭いが混じった独特の臭いです。
実は潮の香りとか磯の香りって原因は同じで海の生き物が死んだ臭いとかプランクトンが出す臭いらしいです。
海の匂いの正体
海の近くに行くと感じる独特の香り
あの臭いの正体は
- ブロモフェノール(海藻や海洋虫から発される成分。)
- ジメチルスフィド(植物プランクトンやバクテリアが出す硫黄のような香りがする物質)
- ジクチオプテレン(海藻がフェロモン)
この3つで構成されているそうです。
海の環境によって臭いが薄かったり濃かったりするのもこのせい
潮の香りが臭いと感じるのはジメチルスフィドと呼ばれるプランクトンが発する揮発性物質で口臭の原因になったりする成分が原因。
磯の香りとは?
磯では海の生き物の死骸が発するトリメチルアミンも含まれるから不快な臭いに感じたりする
トリメチルアミンは腐敗臭の一種であり海の生き物が集まる磯では強い臭いを感じたりする。
あまり生き物が住んでいない場所では臭いをあまり感じない
地域差がありプランクトンが少ない地域ではあまり臭いを感じたりしない事もある。
トリメチルアミンとジメチルスフィドやブロモフェノール、ジクチオプテレンなどが混じる事で独特な臭いになる。
地域によって磯臭さは変わる
沖縄やハワイなど南国の海はあまり磯臭さを感じないそうです。
植物性プランクトンが少ないためです。
沖縄の海がきれいなのは海中にプランクトンなどの小さな生物がいないためです。
故にプランクトンが出すジメチルスフィドが少ないため潮の香りも薄い
磯の臭いが強いという事は魚が美味しいという証拠でもある。
日本の海が栄養豊富なのは日本の河川が山から細く急斜面から流れてくるため
勢いよく山に含まれる栄養を削り取りながら海に流れるためです。
山から流れる栄養たっぷりな水と海水が混じった栄養塩によってプランクトンが増えるため臭いが強くなる。
外国などは河川の幅が大きく緩やか流れがゆったりなので栄養が少ないと言われています。
また、山が禿山だったりすると栄養があまりないのでプランクトンは増えない。
瀬戸内海などはたくさんの河川から水が流れ込み内海という性質上、海水の塩分濃度が外洋よりも薄いため
潮の香りが薄いし海も透き通っていたりする。
このように環境によって潮の香りや磯の臭いは変わる
磯の臭いは魚が美味しい証拠?
磯の臭いはプランクトンや海藻が多く生き物がたくさん繁殖している状態だと強く臭います。
つまり、豊富な餌がある環境であり美味しい魚がたくさん住んでいます。
日本はそういう海が多いと言われています。
どこに言っても海のそばなら魚は美味しいというかなりラッキーな国に住んでいると言えます。
更に言えば山などの自然が豊富にあり栄養をたっぷり海へ運べる環境というのはかなり珍しい
単純に海があれば魚が集まるという事ではなく山から流れる栄養を食べてプランクトンが繁殖しそれを食べる魚が増えるから
豊かな海が生まれるというわけです。
潮の香り、磯の香りというのは豊かな海の証拠と言えます
まとめ
潮の香り、磯の香りは
- ブロモフェノール(海藻や海洋虫から発される成分。)
- ジメチルスフィド(植物プランクトンやバクテリアが出す硫黄のような香りがする物質)
- ジクチオプテレン(海藻がフェロモン)
- トリメチルアミン(魚や貝、海の生き物の腐敗臭)
これら組み合わさって生まれる臭い
植物性プランクトンが少ない南の海ではあまり磯の香りを感じない傾向にある。
瀬戸内海みたいな内海も川から流れ込んでくる真水が多いため塩分濃度が低いため潮の香りが薄い
磯の香りが強い海は魚が豊富な証拠
ではでは(^ω^)ノシ
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