目安読了時間:4分
料理に欠かせないトウガラシ。唐辛子の「辛さ」はただの味の癖じゃない――実は植物自身が長い時間をかけて身につけた“生き残りの武器”です。
この記事では、最新の研究や説を踏まえ、なぜトウガラシが辛くなったのかをシンプルにまとめます。
1)辛さの正体:カプサイシンとは?
トウガラシの辛味は「カプサイシン」という化学物質が原因です。
人間や多くの哺乳類の舌や口内にある受容体(TRPV1)に作用して、「熱い」「痛い」という感覚を引き起こします。
重要なのは、辛さは“味覚”ではなく痛み・熱感の一種だという点です。
辛すぎる料理なんかは辛いというか痛いと感じるのはそのためですね
2)昔の仮説 — 哺乳類除けとしての辛さ
初期の説明では「トウガラシは哺乳類(ネズミなど)に食べられないよう辛くなった」とされてきました。
理由は単純:哺乳類が果実を食べると種が壊れて繁殖に不利だから、鳥に食べられるようにするための戦略だという考えです。
鳥はカプサイシンに反応しないため、果実を丸ごと食べて種を遠くに運んでくれます。
鳥はトウガラシを平気で食べますが辛さを感じていないからです。
哺乳類は種を噛み潰してしまうから食べられないように辛くしたという事なのでしょう。
3)有力になった新しい考え方 — 「防御」としての辛さ
しかし近年の研究では、この「哺乳類除け説」だけでは説明できない事実が出てきました。代わりに支持を集めているのが次の考え方です:
- カプサイシンはカビや菌、昆虫に対する防御物質である。
実際、辛い実ほど真菌感染の痕跡が少ないというデータがある。湿度の高い環境では果実がカビや細菌で傷みやすく、カプサイシンがそのリスクを下げることで「種を守る」役割を果たす。 - 虫食い防止の効果もある。小さな昆虫には忌避効果や致命的な影響を与えることがあり、これも果実の保全につながる。
つまり、トウガラシが辛くなった主目的は「果実(=種)を保存するための化学的防御」で、哺乳類を避けさせるのはその副産物だった可能性が高い、というわけです。
野菜とかをカビさせないためにトウガラシを入れて保管したりするのも理にかなっていたというわけです。
菌類を抑制する事でトウガラシは繁殖しやすくした。
4)人間とトウガラシ:共生と文化的拡散
興味深いのは、人間がこの「副産物」を逆手に取り、辛味を料理に積極的に取り入れてきた点です。
カプサイシンの抗菌性や保存効果が知られていた文化もあり、好んで育て・広めた結果、トウガラシは世界中へ拡散しました。
現代では「辛いもの好き」が存在しますが、これは進化の目的ではなく人間文化による二次的な発展です。
辛さの追求というのは恐ろしいものでハバネロとかキャロライナ・リーパーなどいうめちゃくちゃ辛いトウガラシを品種改良で作り出しています。
哺乳類に食べられないように辛くしたのに人間という変態種族が好んで品種改良しているというのはなんというか皮肉が効いていますね。
まとめ
- トウガラシの辛さはカプサイシンによるもので、味覚ではなく「痛覚」に近い刺激。
- 現在有力な説:カビ・菌・昆虫から果実を守るための防御物質として進化した。
- 鳥が辛さを感じない点は種子散布に有利で、「哺乳類除け」は副次的な効果。
- 人間は辛さを文化的に取り込み、栽培と拡散を後押しした。
あなたは辛党?それとも控えめ派?コメント欄で「好きな唐辛子の品種」や「辛さを楽しむコツ」を教えてください。
ではでは(^ω^)ノシ
この記事もおすすめ
スパイスの種類と特徴!カレーに使われてるのはどれ?徹底解説!

