「神主さんってランクがあるって本当?」と疑問に思ったあなたへ。
答えは「はい、本当です。でも見ただけでわかることとわからないことがある」という少しだけ複雑なものです。
神職の世界には大きく分けて二つの“序列”があり、一つは神社本庁などが公式に与える資格的な位階(いわゆる階位)、
もう一つは地域や慣習、功績によって分けられ視覚的に示されることが多い**階級(身分)**です。これを知っていると、神社巡りがちょっとだけ面白くなります。
階位とは?
まず階位について。神社本庁の規定に沿えば、上から「浄階」「明階」「正階」「権正階」「直階」「初階」といった位階があり、
これは公式な資格や経験年数、試験や推薦などを経て授与されます。
たとえば大きな神社の宮司が明階や正階であることが多く、長年の功績に対しては浄階が贈られるといった具合です。
ただし、この階位は名刺や公式プロフィール、神社誌などに記載されていないと外見から判別するのは難しいのが現実です。
階位(かいい)
神職としての公式的な資格・位階であり、神社本庁が試験や経験などをもとに授与するものです。大きく以下の5段階に分かれます:
浄階:最高位で、功績ある高齢神職に授与される名誉階位
明階:大きな神社(別表神社など)の宮司や権宮司になるために必要
正階:別表神社の禰宜(ねぎ)、一般神社の宮司に必要
権正階:一般神社の宮司に就任するために必要
直階:一般神社の禰宜に必要な基本的階位
階級(身分)
一方で、参拝者が比較的わかりやすく目にできるのが「階級(身分)」を表す袴の色や文様です。
伝統的に袴の色や柄は細かく決まりがあり、浅葱色(あさぎ)や紫系、白地に文様などによって三級・四級から特級までの区分が視覚的に示されることがあります。
例えば紫地に白い文様の袴は一級にあたることが多く、白地に白文様の袴は特級の印として扱われることがあります。
階級(身分)
これは神職としての経験・功績などに応じて分けられる身分で、袴(はかま)の色・文様で視覚的に判別できます。全部で6階級:
特級:白地に白い文様入り(ごく少数、0.4 % 程度)
一級:紫地に白い文様入り(全体の約1 % 程度)
二級上:紫地に薄紫の文様入り
二級:紫地(文様なし)
三級/四級:浅葱色(薄い青緑、文様なし)
さらに、見習い(出仕)などは真っ白な袴の場合があります
袴の色・文様で見る神職の階級
| 階級種別 | 袴の色/文様 |
|---|---|
| 三級・四級 | 浅黄(あさぎ)色:薄い青緑色(例:新選組のダンダラ羽織) |
| 二級 | 紫色(文様なし) |
| 二級上 | 紫色に薄い紫の文様(八藤丸文様) |
| 一級 | 紫色に白の文様(はっきりと文様が見える) |
| 特級 | 白地に白の文様(光の当たり方で文様が浮かび上がる) |
ただしこれも地域差や社家の慣例が大きく、すべての神社で厳密に同じ意味を持つわけではありません。
見分け方のコツは袴だけに頼らないことです。
名刺や神社の公式サイトには役職や階位が明記されていることがあるので、まずはそこを確認するのが手っ取り早い方法です。
式典や祭典で斎主や代表祝詞を務める機会が多い方はやはり上位の位階や高い階級であることが多く、逆に準備や補助を担当する方は比較的若手であることが多いと見ることができます。
また、装束の生地や冠(かんむり)・祭具の質が上の方ほどよい場合があり、長年同じ社を守っている宮司や大きな別表神社に勤める方は高位である可能性が高い、という傾向もあります。
ただし一つだけ強調しておきたいのは、「見た目で断定しない」こと。
神職の身分表示や装束の慣習は地域や流派、独立した単立神社や新興の神道系団体によって違いが出ますし、あえて目立たない装いを心がける社もあります。
参拝中に袴の色をそっと観察して「この社の神職は経験が豊かそうだな」と感じるのは良い楽しみ方ですが、礼儀は忘れずに、近くでじっと見続けたり写真を無断で撮ったりしないようにしましょう。
まとめ
| 区分 | 意味・用途 | 装いの違い |
|---|---|---|
| 階位 | 神社本庁が授与する公式的な資格 | 装いでは見分けにくい |
| 階級(身分) | 功績や経験による序列 | 袴の色・文様で一目で分かる |
こうやって見ると神社の神主っていろいろな階級があるって分かって面白いですね
ではでは(^ω^)ノシ
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